現役の時は、会社から緊急用として貸与されていたが、定年後に身分が嘱託となりそれからは私的に電話をすることはほとんどなかったので携帯を持つことはなかった。
山歩きに行く際に緊急用に必要とは思ってはいたが、なんとなくその為だけに持つのをためらっていた。

しかし、このところのスマホの進化は著しく、GPS機能も備えている。地図ロイドというアプリを使えば地理院地図で現在地を見ることができる。
ガーミンのGPSは信頼性は高いが地図表示範囲が小さくレスポンスも悪い。スマホのGPSの精度がそれなりにあれば、補完GPSとして大いに重宝だ。

しかし、スマホの月額使用料が高すぎる。 MVNO（格安SIM）業者もあるが、当方には仕組みがよくわからない。
すると、ASUS が ZenFone 5　という SIM ロックフリーの格安スマホを日本向けに新発売したという広告が目に入った。
16メガで 28,940円だ。一世代前のCPUであるが、動作的には問題ないらしい。何とGPSはGLONASSにも対応している。

今年9月に、今使っているGPSが購入後６年を経過し古くなってきたので、地図表示が大きくなったガーミンのOREGON 600を64,000円で購入した。
あわてずに購入せずに、そのスマホを購入しGPS代わりに使用すれば良かったかと後悔。

その後、今度は楽天がその ZenFone 5 を端末にした格安モバイル業者として新規参入した。
同社のプランは、データが主体であるが通話機能も付加している。1通話にかかる通話料金は高いが急用にしか使用しないので、当方のニーズにピッタシだ。

申し込むべく、楽天の端末 ZenFone 5 の仕様を確認していると、メーカーから出ている仕様と少し違う。値段がほぼ同じなのに内部メモリが8メガと少ないではないか。
楽天モバイルは SIM カードのみでも契約できるので、メーカー仕様の ZenFone 5 を別で購入しようとして、ネットで業者を探っていると、ZenFone 5 と価格は同じくらいで白ロムの未使用のスマホが多く出回っているではないか。

ほとんどの機種が1年前の機種だが仕様的には ZenFone 5 を凌駕している。メモリは32メガあり、ZenFone 5 にはない 防水・地デジ・おサイフケータイ の機能がある。またカメラの性能・バッテリーの持ちが良い。
ZenFone 5 の GPS は GLONASS にも対応しているが、先日購入した oregon 600 もその機能を持っているが、それにより精度が上がったと感じられなかったので特に気にならない。

楽天モバイルはドコモの回線を使用しているので、ドコモの白ロムであれば SIM ロックがかかっていても使用できるとの事。

ということで、
電池の持ちが良いといわれる、シャープのＳＨ-01Ｆ（未使用）をネットで購入することにした。送料共で31,000円。
とりあえず本体を使用して問題がければ、次に楽天モバイルにSIMカードを申し込む段取りとした。

注文した翌々日、現品が届く。開封すると本体のみしか入っていない。充電器が入ってないではないか。
商品は付属品ともとなっていたので、充電器が入っていないとメールでクレームを入れる。
その後説明書を読むと充電器は別売りとなっていた。最近のスマホには充電器は付属していないようだ。
クレーマーになってしまった。販売店に謝りのメールを入れる。翌日ドコモショップで純正の充電器を購入した。

通信契約をしていないので自宅で Wi-Fi に接続。簡単設定ですぐに接続できた。
さっそく地図ロイドをインストールして、通勤の際に自宅から駅までの歩行時にスマホの地図を見ながら歩いた。
GPSをシッカリ拾っている、精度は中々高いようだ。
本体は問題なく使えるようなので、楽天モバイルに SIM カードを申し込んだ。数日してSIMカードが届く。
設定が少しややこしかったが、説明書通り進めると、何とかクリア。自宅の固定電話とやりとりして通信を確認。

11/22　御在所山界隈の地図をキャッシュしておいて、その地の山歩きの際に使用。
しかるに、GPSは現在地を全く拾ってくれない、現在地よりかなり離れたところを示したり、示す現在地がビュンビュンと飛んだりする。どうも基地局を拾ってGPSは拾っていないようだ。使い物にならず。

帰宅後に原因を調べるべくネットをググっていると、この機種（SH-01F）は GPS 機能に不具合があり、ソフトウェアの更新情報があった。さっそく更新にかかると、するつもりのなかったOSまで更新（4.2→4.4）されてしまう。

その１週間後の11/30に白屋岳で再度挑戦。不具合は改善されており、今度はGPSをシッカリ拾ってくれた。
その際は機内モードにしたので、位置確認は GPS のみで基地局は拾っていない。山旅ログでトラックも記録しておいたので、帰宅後にガーミンのGPSのログと比較したが、それほど見劣った感じはない。GPS 専用機のガーミンに比肩していたと言ってよい。

ただ、防水機能は持っているものの堅牢性・耐久性・信頼性・低温下でのバッテリーの持ち に疑問があるので、当初は補完GPSとしての役割と考えて使用すればそれなりに重宝する。


その白屋岳にて、ガーミンGPSとスマホでログを記録したので参考のため地理院地図に乗せてみた。

［地理院地図］で GPSデータを表示
　　ガーミンGPS　e-trex　　赤色
　　ガーミンGPS　oregon　　青色
　　スマホ　　　 SH-01F　　緑色