TKMデジカメ山歩き 2014/5/31(土)
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稲村ヶ岳
白倉谷林道 ⇔
ルート :↑↓クロモジ尾
関西100名山・近畿100名山
歩いた足跡

歩行断面図
【所在地】奈良県
【山地系】大峯山地
 
稲村ヶ岳
 Ⅲ△1726.14m (稲村岳)
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※ダウンロードできない場合は こちらを参照
 
標高 時間
到着/出発
休憩
タイム
地名・ポイント名 区間
歩行タイム
ガイド本
コースタイム
(往)歩行
累積タイム
(復)歩行
累積タイム
自宅⇔現地 (往) (復)
730m  07:29   ① 白倉谷林道途中 0:30 - 0:30   出発時間 05:20 15:10
   07:59   ② 登山口(クロモジ尾) 到着時間 07:15 17:20
2:26 - 2:56  
   10:25   ③ 縦走路出合 片道距離 70 ㎞ 71 ㎞
0:27 - 3:23  
   10:52~11:16 0:24 ④ 宝剣 往復距離 141 ㎞(AVG= - )
0:11 - 3:34  
1726m  11:27~11:47 0:20 稲村ヶ岳 △1726.1  
0:26 0:40 4:00  
   12:13~12:53 0:40 ⑥ 山上辻(稲村小屋)  
0:05 - 4:05 0:05
   12:58   ⑦ 縦走路出合 ASC(総上昇)プロトレック 1015 m
1:29 - 5:34 1:34
   14:27   ⑧ 登山口(クロモジ尾) DSC(総下降) 〃 958 m
0:30 - 6:04 2:04
   14:57   ⑨ 白倉谷林道途中 総上昇量(GPS) 958 m
  7:28 1:24   6:04 -     移動距離(GPS) 12.7 ㎞
 
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アプローチ

奈良 → 《R24》 → 《R169》 → 《R309》 → ミタライ渓谷 → 白倉谷林道
※ 帰路は部分開通している京奈和道の御所ICから帰宅


駐車場

白倉谷林道起点から 800m進んだ通行止め地点に路駐


ルート

P → 《クロモジ尾》 → 大日キレットの先より「宝剣」探索 → 稲村ヶ岳 → 山上辻 → 《クロモジ尾》 → P


記録

「宝剣」 稲村ヶ岳にある「宝剣」探しに 2nd チャレンジ

昨年の秋(2013-10-12)に、ネットのレポで時々見かける稲村ヶ岳の「宝剣」に遭いに、稲村ヶ岳に訪れた。
すぐ見つかるだろうと、大まかな位置しか調べてなく、縦走路の適当なところから、シャクナゲのブッシュに突っ込み、行き詰っては方向変えをしながら、尾根芯になんとか辿り着いた。
そこから尾根の上と下をウロウロしながら探したが見つからず。諦め、そのままその尾根から稲村の山頂に出ようとしたが、暫く行ったところのブッシュで頑強な抵抗に遭い撃沈、結局元の所に下りた。 1st チャレンジ失敗

今回はそのリベンジ。

アプローチルートは、未踏の「クロモジ尾」から。
時間と体調により帰路は観音峯へ周り、周回出来たら と思っている。


ミタライ渓谷でR309を別れ白倉谷林道に左折すると、立て看板があり「800m先通行止め」とあった。
少し荒れた舗装林道を登って行くと、看板通り道路中央に「A型バリケード」が置いてあり進入禁止となっていた。
昨年(2013-6-8)モジキ谷からバリゴヤノ頭に往復した帰りに、今回に備え「クロモジ尾」の登山口の確認の為この白倉谷林道を通り岩本橋を渡った先の登山口まで行っている。
その時は何の問題もなかった、その後大きな台風が来た記憶もないのだが・・・。


2㎞程度林道を歩く事になるが、観音峯から周回出来れば、どこに停めても同じ とプラス思考に頭を切り替える。
Uターンして道路脇に車を止め出発準備をしていると、後続車が到着、3名さんだ。目的地は同じ稲村ヶ岳だが、岩本橋の登山口でなくバリルートから「クロモジ尾」に上がり稲村に向かうとの事。

「A型バリケード」の横から林道の先に進むと、すぐ先で道路一面を大きな岩石が塞いでいた。岩壁も崩れているのでチョットやソットでは修復は出来ないであろう。

林道を30分程度歩いて、やっと登山口に到着。岩本谷の橋を渡った所にある木製階段から入山。
木製階段を上がった先から数十メートルほど山腹を平行に進むと、左に折り返す分岐があった。駐車地で会ったグループから、そこは直進しない様にと、注意を受けていた。
その事を知らなければ、分岐に気づかず直進していたであろう。その先急斜面をジグザグに登って行く。

道は荒れて倒木等も多いが、ルートはハッキリしている。尾根に上がる手前で、道がアヤフヤになってきたが、尾根が見えたので、適当に歩きやすい所を登り尾根に出た。
尾根の向こうは伐採地になっており、観音峯の稜線が青空に映えていた。
この地点は付近に目印がないので、下山時には要注意時点だ。そこからは尾根を登って行く。

ほとんど倒壊したネット沿いに尾根を登って行き、滑りやすい急斜面を登ると 1150m地点の主尾根に合流。
この地点も目印がない、下山時最大の注意地点だ。
注意していなければ、まず間違いなく主尾根上にあるネット沿いに直進してしまうところだ。

片側伐採地の展望稜線を暫く登って行くと、木のヤグラがあった、ワイヤと滑車があるので、切り出した木材の運搬施設跡だろうか。
その先で伐採地を越えて、左の尾根に移動すると、その先は今が盛りのシャクナゲの花のトンネルロードが始まる。
一部にブッシュ状態で歩きにくい所もあったが、総じて踏み跡で道が作られているので、問題ない。

P1544への急登をしのぎ、クマザサ地帯に入ると、やがて縦走路に出合う。
ダラダラとした道を登って行き、大日のトラバース道からキレットに出て、キレットから稲村方面の尾根を見ると踏み跡らしきものが見えたので、「宝剣」にはここから登れるか と荷物をデポして登りかけたが、とても危険で登れそうもない。

やはり、尾根横から取り付くのが正解かと、縦走路を山頂方面に進み、GPSに入力してきたポイントを確認しながら進むと前回取り付いた少し手前が、「宝剣」の真横のようだ。
上を見るとシャクナゲのブッシュで、とても進めそうもないように見える、但しその間は非常に短く10~20m程度と思われる。

そこから斜面を少し上がったシャクナゲブッシュの手前に荷物をデポし、ブッシュに突入。
枝を除けながら歩こうとするも、全く歯が立たない。ここで諦めるわけにはいかないので、シャクナゲの上に上がり四つん這いになりながら、シャクナゲの枝から足を落とさない様に、枝の上を渡り歩くように進む。
そんなことでブッシュと格闘しながら登ると、尾根に出てシャクナゲが薄くなり地面に着地出来るようになった。
そこから枝を掻き分けながら尾根を上に行くと、何と何と「ここです」と声がかかる。
単独さんが居られた、お互いビックリ。当方と違い上部から下りてきたとの事。

何枚か写真を撮り、元の所に戻りかけると、登ってきた所が分からない、適当にシャクナゲの上に上がり泳ぐように下るとドンピシャで元の位置に下りる事が出来た、シャクナゲブッシュは登りと違い下りは楽勝だった。


縦走路から稲村の山頂展望台に上がり、一息ついていると、「宝剣」で出合った単独さんが戻って来られ、すぐ下に岩場の絶景地があります と教えてくれた。
親切にも途中まで案内してもらい、その絶景地に出ると、展望台の景色と違い大日山方向が開けて大パノラマだった。

再び展望台に戻り、帰路につこうとしたが、ここまででバテバテになっていたので足がスンナリと動いてくれない、展望台の下に入り直射日光を避け暫く休憩。
スタート時は、観音峯経由の周回を考えていたが、ここまで体力を消耗しつくした感じなので、とても無理。
山上辻で昼食をして、きた道を引き返すことにする

キレットの手前で、駐車地で一緒だった3名さんと出会う。バリルートからクロモジ尾に出るまで2時間もかかったそうだ、詳しいルートまで聞かなかったが、急勾配あり で苦労して登ったとの事。

その先、大日のトラバース道で写真を撮っている女性の単独さんがいた。「オオミネコザクラ」だ。
往きにここを通過しているが、小さな花でポツポツと数ヶ所で咲いていた程度なので全く気がつかなかった。
本来ならもう終わっている時期らしいが、今年は開花が遅かったらしい。非常に珍しい花のようなので、そんな花に出会えて少し感激。


山上辻まで行き昼食。
汗をかきすぎたのか口が乾燥しておにぎりが食べにくい、水と一緒に流し込むように食べる。
谷からいい風が吹いて来て、熱を持った体を冷やしてくれる。コーヒーを喫しながら暫く涼んで、帰路に向かう。

縦走路からクマザサのクロモジ尾に入り、ハーハー言って登ってきたP1544も、快適に下る。
少し下った所で尾根が広がり、ルートを見失う。感覚でまっすぐ少し進んでGPSで確認すると、方向がずれていた。正しい方向に修正し、暫く進むと正しい尾根に入り踏み跡が出て来た。テープがないので下山時は注要意の地点だ。

シャクナゲロードをルンルンで歩き、伐採地に出ると、伐採地との境界線を左の尾根に移動する、その少し先が材木の運搬施設のヤグラ、この前後は展望稜線だ。

次の尾根別れ(1150m)に気を付けながら下る、目印がないので、GPSを確認しながら下り、1150mの位置で尾根を分れる。少し下ると、ほとんど倒壊しているネットが出てきたので、そのネット沿いに下る。

次の分岐は尾根から急な山腹を下り登山口に向かう分岐点であるが、ここも目印がない。
尾根先まで行っても林道に達するが、その林道脇は崖状態なので、往きに尾根に出た地点をGPSで確認し、その地点から尾根を分れる。目印も踏み跡もない地点であったが、少し下ると、往きに登ってきたジグザグ道に出合った。
上から見ると、このジグザグ道がないと、下るに困難な程の急勾配だ。

登山口まで下り、往きと同じ30分かけて林道を歩き、無事に駐車地に戻る


今日の行程は、思いがけなくも林道の往復歩き 4㎞・1時間を強いられたが、それを含んだ全行程 12.7㎞、総上昇量(高度差)958m と大したこともないのに 7時間もかかり、バテバテになってしまった。
当初の目論みの観音峯への周回はトンデモナイ妄想だった。

それにしても体力がないのを思い知らされた1日だった。

 
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ミタライ渓谷の白倉谷林道起点に 「800m先 通行止め」の看板があった。その表示通り通行止めになっていたので、手前に路駐。

準備中に後続車が到着、3名さん。バリルートからクロモジ尾の先に出るとのこと。山頂からの帰路に出会う。

通行止めの原因となった落石地点

岩本谷の橋を渡った P871地点にある木製階段から入山

08:21 登山口から、荒れた踏み跡をジグザグに急斜面を登り、尾根に出ると反対側に観音峯の尾根が・・

尾根の反対側は伐採されていた。ここからは尾根沿いに登って行く。

右奥は大日かと思ったが、これから通過していく縦走路手前のP1544

振り返ると青空に観音峯の稜線がクッキリと出ている

伐採木材の運搬用の施設跡だろうか?

登ってきた尾根と、左の谷は通行止めで歩いてきた白倉谷

左の伐採尾根に移動
正面は通過していく P1544

シャクナゲが咲いていた

シャクナゲのトンネルがしばらく続く。一部にシャクナゲブッシュもあるが総じて踏み跡の通路がある

縦走路の出合う手前は、クマザサの緩い傾斜地

大日のトラバース道

キレット
 


縦走路から、目検をつけ、シャクナゲの急斜面に取り付く
密集したシャクナゲのブッシュは通過不可能なので、シャクナゲの上に上がり、四つん這いで無理やり登ると、前方から「ここです」と声がかかる
単独さんが先着しており、当方と違い上方より、ここに至ったとのこと

宝剣発見
先客の単独さんに撮ってもらう

土台の銘板には
世話人洞川 赤井五代松
製作 藤田清・藤田久三・森健次

昭和二十三年五月建之
奉納 藤田宗一

宝剣の全体像

いいデザインで作られている

剣部分は全く腐食していない
66年経った今でも輝いている

宝剣を拝んで満足し、戻りかけると大日が目の前にあった

稲村ヶ岳三角点

11:28 展望台より東方面のパノラマ

11」35 三角点より少し北に行った展望岩よりのパノラマ① 宝剣で出会った単独さんと再び会い、この絶景の展望地を教えてもら

11:35 三角点より少し北に行った展望岩よりのパノラマ②

展望岩より①
山上ヶ岳のアップ

展望岩より②
歩いてきた尾根

今日は暑くバテテしまい、展望台の下で暫く休憩し、帰路に向かう

山上辻(稲村小屋)
ここで昼食した。いい風が吹き抜け熱を持った体を冷やしてくれ、腹も膨れたので帰路に向かう

縦走路からクロモジ尾に入る

P1544付近
シャクナゲロード

伐採尾根から尾根別れ

木材運搬施設跡

登山口に到着

林道落石地点
岩の壁が崩れている。簡単には修復はできないと思われる

無事駐車地点に戻る
 
 
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山で出会った 花・生き物





ほんしゃくなげ(本石楠花)
ツツジ科

???



オオミネコザクラ
こいわざくら(小岩桜)
サクラソウ科

大日の巻道の岩場に咲いていた




 
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