TKMデジカメ山歩き 2014/7/12(土)
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快晴
釈迦ヶ岳
スタート:太尾登山口→
ルート :↑赤井谷
日本200名山、関・近100名山
歩いた足跡

歩行断面図
【所在地】奈良県
【山地系】大峯山地
 
釈迦ヶ岳
 Ⅰ△1799.87m (釈迦ヶ岳)
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※ダウンロードできない場合は こちらを参照
 
標高 時間
到着/出発
休憩
タイム
地名・ポイント名 区間
歩行タイム
ガイド本
コースタイム
(往)歩行
累積タイム
(復)歩行
累積タイム
自宅⇔現地 (往) (復)
1300m  08:14   ① 太尾登山口 0:21 - 0:21   出発時間 05:20 16:20
   08:35   ② 分岐 P1434 到着時間 08:00 19:20
0:13 - 0:34  
   08:48~09:13 0:25 ③ 赤井谷尾根分岐 片道距離 109 ㎞ 108 ㎞
1:06 - 1:40  
   10:19   ④ 木製橋 往復距離 217 ㎞(AVG= - )
1:49 - 3:29  
   12:08~12:55 0:47 ⑤ 深仙ノ宿  
1:02 0:50 4:31  
1799m  13:57~14:25 0:28 釈迦ヶ岳 △1799.9  
0:43 0:45 5:14 0:43
   15:08   ⑦ 古田ノ森 P1618  
0:28 0:30 5:42 1:11
   15:36   ⑧ 不動小屋谷林道分岐 ASC(総上昇)プロトレック 940 m
0:18 0:25 6:00 1:29
   15:54   ⑨ 分岐 P1434 DSC(総下降) 〃 940 m
0:17 6:17 1:46
   16:11   ⑩ 太尾登山口 総上昇量(GPS) 934 m
  7:57 1:40   6:17 -     移動距離(GPS) 12.9 ㎞
 
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アプローチ

奈良 → 《R24》 → 《五條道路》 → 《R168》 → 旭 → 《不動小屋谷林道》 → 太尾登山口
※ 帰路は「室」からR309に入り部分開通している京奈和道の御所ICから帰宅


駐車場

太尾登山口(峠の登山口・旭)


ルート

→ 分岐 P1434 → 赤井谷 尾根下り → 《赤井谷》 →深仙ノ宿 → 釈迦ヶ岳 → 古田ノ森 → P


記録

超大型台風8号は、7月7~8日沖縄地方に猛威をふるい「特別警報」が発令された。
その後に本土に向かったが次第に勢力を落とし 10日夕方には紀伊半島の南の海上を通過して行った。
近畿地方は雨・風とも大したことはなかった。台風通過による直接的な影響はすくなかったものの、その台風の影響で日本列島の北にあった前線を刺激して、台風から離れた長野や新潟・山形では局地的な豪雨をもたらし土石流等で大きな被害をもたらした。

今は梅雨の真っ最中であるが台風が通過した後は、「台風一過」で好天になった。そのため猛暑となり真夏日に突入だ。
急激な気温上昇に、体が馴染んでなく体力的に心配であるが、この夏が来れば行こうと思っていた釈迦ヶ岳の赤井谷に出かける事にした。
行程の初めに大きく下ってしまうので、夏バテなどで体調が悪い時など引き返す場合は、登り返しになるので不安な面もあるが、総上昇量・積算距離ともそれほどでもないので、特別の事がない限りは問題ない、心配すればキリはない。

R168を別れ、旭ダムの変電所を過ぎると、一昨日の台風の影響だろうか「不動小屋谷林道」上には落石した小石が多かった。鋭利な石を踏んでパンクしない様に除けながらゆっくりと走っていると、前方に手を振っている人がいた。
止まって事情を聴くと落石にタイヤをぶつけパンクしたが、応急用タイヤが見つからないとの事で収納スペースがどこにあるか教えてほしいとの事であった。

トランクルームの下以外には考えられないので確認すると、そこは小物の収納スペースに変更されており、パンク応急修理用のセットが入っていた。
通常のパンクであれば、それで応急修理は可能であろうが、バーストしていた場合は難しいと思うが、とにかく挑戦して見るより方法はないのでは・・・それでだめならJAFを呼ぶしかないでしょう と答えるしかなかった。
応急修理セットの使用方法は当方も知らないので、それ以上協力出来る事はないので、置き去りにすするようで忍びがたい所もあったが失礼させてもらった。

峠の登山口の駐車場に着くと、先行車は2台停まっていたのみだ。週末のこの好天で2台とは台風の影響を心配して躊躇したのだろうか。スタートして登山口を登りかけると、後続車が1台到着した。
階段を上がると、前方に釈迦に向かう稜線上にある「古田ノ森」が見え、左奥には七面山、その奥に八経ヶ岳が望めた、今日は好天に恵まれそうだ。その分暑さが心配だ。
20分程度でP1434、ここで釈迦への道を別れ看板に「危険!」とある方向に入る、よく踏み歩かれた通常の山道ルートだ。少し下ると赤井谷に下って行く尾根分岐に着いた、左に薄い踏み跡があったが右にテープがありこの尾根の先に展望箇所がある模様なので、右から巻いてその尾根の先の方まで行ってみる、暫く進んでも何もなかったので、先程の分岐まで戻る。(展望箇所は尾根上にある岩の上にあるようで、そこを見逃した)

薄い踏み跡を左から巻いて、赤井谷に下る尾根に乗ると、あとは尾根上を下って行くのみ、前半は急な下りで細尾根の所や小さな岩稜もある。
薄い踏み跡のルートはあるので見極めながら下って行く。細尾根や急下りの割には幸いに危険個所はない。
下りの後半になると、次第に尾根が開け、歩きやくすなる、その分ルートを間違えない様に尾根芯をキッチリと下ったが、どこから下っても問題なさそうだった。

尾根下まで下りると別世界だ。まるで絵に描いたような森が一面に広がっていた。森に見とれてシャッターを何度押した事だろうか。
そんな森を見回しながら、ゆっくりと歩いていると、左の沢の向こうにフェンスが見えてきた。そのまま下りかけたが、先は地形がややこしそうだ、先程のフェンス沿いには踏み跡のようなものが見えたので渡渉しフェンス沿いに進む。
そのまま進んで行くと、赤井谷の谷底を流れる滝川の本流に出た、思ったより水量が多い川だ。
川の右岸沿いに遡って行くと、本流に注ぐ支流にぶつかった、支流とはいえ水量が多いので渡渉箇所を探し何とか渡渉、この調子だとこの先どんな障害があるか、果たして最後まで行きつけるか、例によって心配性の性格が頭をもたげる。

渡渉してから先に進もうとするが川沿いには進めないので川から離れ少し上に登って行くと立派なルートが出てきた、ルート沿いの木には定間隔で赤ペンキで印もついていた。
そんな分かりやすいルートを先に進むと、すぐ先で再び本流に注ぐ支流にぶつかったが、木製の橋がかけられていた。
その少し先で、今度は本流の滝川を渡る。本流なので水量も多いが、木製の橋が架けられているので問題ない。
その橋で中州まで渡ると、中州から向こう岸に渡る橋は崩壊していた。但しそちら側は川の底が浅いので渡渉するのに問題ない。
川を渡り終えて一服。初めてのルートで気を使いながら歩いてきたのでくたびれてしまった。

左岸に渡ると、そこからのルートは水色のペンキに変わった。こちら側もその水色ペンキは一定間隔で続いており、「深仙ノ宿」に登る尾根まで導いてくれる。
途中支流の渡渉があり、その部分が分かりにくいが、水色ペンキを追っていけば迷う事はない。
「深仙ノ宿」に上がる尾根の取っ掛かりは木製階段となっており、その先はシッカリとした山道が、「深仙ノ宿」まで続いていた。
その尾根登りは決して急登とは言えないが、夏バテか その登りがしんどくて、100m高度を上げる毎に一服して水分補給だ。

「深仙ノ宿」にはちょうどお昼に到着、誰もいない。
お堂の前に座り、今日も喉越しの良い「割子うどん」とランチパックの昼食、例によって口の中が乾き過ぎ、いくら水分を取っても潤わず、パンが喉を通らないので水と一緒に流し込む。
昼食中に単独さん3名が来られたのみだ、駐車場に車が少なかったが、今日入山している人は少ないようだ。
「深仙ノ宿」に到着時はバテバテ状態だったので、釈迦は諦め巻道から千丈平に出て下山しようかと弱気になっていたが、ゆったりと休憩したら少し元気が戻ってきたので予定通り釈迦を拝みに向かう事にした。

釈迦への登りは急登で足場もよろしくない所が多いので疲れた体にはキツイ。こちらも100m高度を上げる毎に水分補給休憩だ。通過してきた赤井谷やこれから歩く予定の稜線を見ながら1歩づつ登り詰める。
そんな調子で山頂まで1時間もかかってしまった。

お釈迦さまの回りには、お隣の大陸のグループが8人程度いて、皆さん中国語?で大きな声でしゃべっている、にぎやかな事だ。
当方が昼食中に「深仙ノ宿」を通過して行った若い単独さんは、距離を置いて山頂の奥で昼食をしていた。
好天に恵まれ(その分暑く、バテテしまったが・・)周りの景色を堪能し、そこでもタップリ水分補給と休憩し、下山に向かう。

千丈平の手前の水場(かくし水)で、冷たい水で喉をうるおし、顔を洗い頭を冷やす。山専ボトルとペットボトルにその冷たい水を補給し、帰路につく。
「古田ノ森」への登り返しでは、過去にこのルートを4回経験しているが、その登り返しをキツイと感じた事はなかったが今日はシンドイ。たかだか数十メートルの登りであるがヨイショ・ヨイショと登って行く。

そのご不動小屋谷林道への分岐まで着くと、いままで山頂から駐車場まで休憩した事はなかったが、たまらず一服。水場で汲んだ冷たい水でのどを潤す。今日は水の飲み過ぎで水腹だ。

あとは駐車場まで間もなくなので、順調に下山
駐車場には10台程度の車が停まっていた。先着していた2台と後から来た1台は、まだ停まっていた、仏生辺りまで行っているのだろうか?

 
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太尾登山口(峠ノ登山口・旭)
到着時は先行車2台のみ
スタート時に1台到着

登山口から少し上がると、「古田ノ森」が正面に見えた
七面山・八経ヶ岳も見える

岩に絡みついた木

P1434から「危険!」とある方向の尾根に入る、山道のような踏み跡が続いていた

赤井谷へ下る尾根分岐
テープは右を巻いて尾根先に向かうが、赤井谷へは左へ薄い踏み跡を辿る

尾根上の、株を残して上部のない木

木の下に人が入れそうなくらいデカイ

シャクナゲのロードに入る
歩くのには全く支障なし

左の広い場所に向かう薄い踏み跡のようなものがあったが、このまま尾根上を下って行く

尾根先まで下りると、ダダ拾い原生林が待っていた

下りてきた尾根を振り返る

静かな森だ

苔むした岩とブナ林
テープが無粋だ

手付かずの自然

クワガタ石とでも名付けようか

左に沢を渡り、フェンス沿いに進む

本流の滝川まで下りてきた
ここから滝川沿いに遡って行く

一昨日の台風の影響があるのだろうか水量が多い

支流を渡渉
ルートを外して本流に近づきすぎたようだ

本流横は進めないので、少し上に上がるとルートが出てきた
赤ペンキの目印が続く

歩きやすいルートが続いている
周りの雰囲気もグー

新緑が眩しい

手作りの木製の橋で支流を渡る

本流の滝川を渡る
水量が多いので橋がないと渡れない

中洲から向こう側の橋は崩壊していたが、底が浅いので橋がなくても渡渉が出来た

左岸にわたると、案内のペンキは水色に変わり、深仙ノ宿まで導いてくれる

この森を撮るのは何枚目だろう
それ位素晴らしい森の雰囲気だ

苔むした大岩がルート横に鎮座していた

倒木となってから何年経ったのだろうか

ルート上の倒木は、キッチリとルート幅にカットされている

支流を渡渉

ここの倒木もルート確保のためカットされている

深仙ノ宿に到着
くたびれた、巻道で帰ろうかと弱気になった。とにかく昼飯を

深仙ノ宿から見る大日岳
たっぷり休憩を取り元気が少し戻ってきたので、釈迦を拝みに出発

13:10 深仙ノ宿から少し登った所よりの展望地より
左端は都津門、右端は大日岳、左奥に竜口尾根、その奥に台高山脈

帰りに歩く旭への稜線
中央が古田ノ森

歩いてきた赤井谷
右の鞍部の先が谷に下った地点

釈迦ヶ岳
まだまだ距離がある。
肉眼では見えなかったが釈迦が写っている

旭・前鬼分岐

山頂到着
中国人のグループ(8名ほど)がいて、にぎやかだった

釈迦ヶ岳山頂より南方面
大日岳とその先のピークが天狗山
深仙ノ宿は四天岩の崖の向こうでここからは見えない

14:13 釈迦ヶ岳山頂より北方面のパノラマ

釈迦ヶ岳山頂より①
ズームアップ アケボノ平

釈迦ヶ岳山頂より②
ズームアップ 七面山

釈迦ヶ岳山頂より③
スームアップ 明星ヶ岳と八経ヶ岳

釈迦ヶ岳山頂より④
ズームアップ 仏生嶽
この山にはまだ行けていない

釈迦ヶ岳山頂より⑤
スームアップ 孔雀岳

釈迦ヶ岳山頂より⑥
釈迦

釈迦ヶ岳山頂より⑦
釈迦の台座と八経ヶ岳

釈迦ヶ岳山頂より⑧
パノラマを満喫し下山に向かう

水場(かくし水)
山専ボトルとペットボトルに補給

千丈平

古田ノ森
今までは、この登り返しをキツイと感じたことはなかったが、今日はシンドイ

古田ノ森

古田ノ森より釈迦ヶ岳を振り返る

15:15 古田ノ森を少し下った所よりのパノラマ

不動小屋谷林道へ下る分岐。
今まで釈迦からの帰路で休憩したことはなかったが、今日はバテバテでここで一服し、水場で補給した冷たい水でのどを潤す

無事に駐車場に帰還



車が増えていたが、到着時の先着車2台とスタートした時に到着した1台は、ともにまだ残っている、どこまで行ったのだろうか
 
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山で出会った 花・生き物

べにどうだん(紅灯台)
ツツジ科


 
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