TKM の デジカメと山歩き				2016/4/23(土)	☆別ウインドウで拡大表示☆
				晴
石楠花岳・天狗山
スタート：前鬼 →
ルート　：
	歩いた足跡		歩行断面図
【所在地】奈良県
【山地系】大峯山地
天狗山
Ⅲ△1537.16m (天狗岳)
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奈良 ⇔ 《R24》 ⇔ 《県14》 ⇔ 《県37》 ⇔ 《R169》 ⇔ 前鬼口 ⇔ 前鬼林道起点 車止めチェーン前

前鬼林道起点 車止めチェーン前

Ｐ → 小仲坊 → 小池宿跡分岐 → 石楠花岳 → 天狗山 → 蘇莫岳 → 太古ノ辻 → 両童子岩（二つ岩） → 閼伽坂尾根分岐 → 閼伽坂峠 → 小仲坊 → Ｐ

昨年９月（2015-9-5）釈迦ヶ岳に登った帰りに下山で歩こうと思っていた閼伽坂尾根ルートだったが、時間が厳しくなってしまい結局断念した。
今回はその再挑戦だ。
但し、前回と同じルートではなく、登りのルートを石楠花岳の東尾根から登り、南奥駈の天狗山まで往復し、下山で閼伽坂尾根を歩いて戻る周回とした。


今まで現地に向かう道で、往路はいつも京奈和道を経由していたが、距離の近い談山神社のそばを通る県道37線から現地に向かった。道路はすいていた事もあり、思ったよりも早く 2時間20分で前鬼林道起点にある車止めチェーンの前に到着した。

名古屋ナンバーの車が１台駐車していた、この手前の駐車地にも、軽クロカン4WDが２台駐車していた。出発準備中にも栃木ナンバーの大型SUVも到着して来た。
それでも天気の良い週末にしては、思ったより少なかった。

前鬼林道のアスファルト道を30分程度歩き、小仲坊に到着。
小仲坊の宿舎横から階段を上がり、少し進んでから左に折れる。表示がないのでいつも迷う所だ。
左に折れ、100ｍほどで丸太橋を渡ると祠がある。そこで左（南）を見ると先にテープが見え、沢の向こうの岩に赤丸も見えた。ここが小池宿跡に向かうルートと思われたので、その指示に従う。

水量が多いのでドボンしないように注意して渡渉し、赤丸の書かれた大岩の横を抜け、最近に記されたと思われる赤リボンを拾いながら進む。所々に赤丸もある。
そんなんで、少し進むと再び沢に出た、黒い給水管らしきものが沢の横にある。その給水管に平行して右岸を遡る。

その辺りはテープが見当たらなかった。登る尾根の方向を検討づけながら、給水管に沿っていくと、突然左側に赤リボンと赤丸が出てきた。そこからは、なんとなく踏み跡があり赤リボンが続いていたので、その指示に従うと、いつの間にか明白な尾根に乗った。
後は一生懸命に登るだけだ。

傾斜はそれなりにキツイが、障害物もなく危険もない尾根登りが続く。
高度 1070ｍ辺りで、テープは尾根を外れ左側のトラバース道に導いた。小池宿跡に向かう尾根鞍部に向かうルートのようだ。

そのまま尾根を登って行った方が、危険もなく近道と思ったが、テープに魅かれ、その旧道？に入った。
初めはシッカリした道で注意して進めば危険はなかったが、進むにつれ道が怪しくなり危険が増して来た。

左前方にP1152のピークと、その右側にこれから向かう尾根鞍部が見えるが、最後の谷を巻いて行く所で、道はほぼ消失していた。
谷の向こう側にも道らしきものは見えなかったので、ムリをして谷を巻いてもその先の状況が見えないので、そこで尾根に上がることにした。

急傾斜の所を右に左に足場を求めて、高度 50ｍほど上がると、石楠花岳の東尾根に出た。展望があり大日・釈迦・孔雀の稜線が青空に映えていた。

先ほど、避けたトラバース道の先にある尾根鞍部の、小池宿跡への分岐が気になるので、往復してみる事にして、登り返しがシンドイが鞍部まで下った。
破損して裏返って転がっていた「←小池ノ宿址」の標識があったのみだ。
当方が避けたトラバース道は、こちらから見ても、恐怖症の当方には足が出せない所だった。谷の前で尾根に上がったのが正解だった。

反対側の小池宿跡方面はルートらしきものは見当たらなかった。滑りやすそうな急斜面で登るのに難儀するような感じがした。
ここで一息整え、オニギリで小腹を満たす。

小池宿跡への鞍部から登り返す。当方が登って来た前鬼方面からの支尾根を右に見て、石楠花岳を目指す。明確な尾根なので登りではルート取りに気を使う事はないが、尾根芯上に所々にある石楠花がヤブ化しており鬱陶しい。尾根芯を避け回り込んだり、強行突破したりで邪魔くさかった。

気温がグングンと上がって来たので、まだ暑さ慣れしていない体にはシンドク、急にバテ始めた。
山頂が近付いていたので、何とか頑張っていると、急に前が開け小さな山頂に着いた。石楠花岳の標識があった。堪らず岩に座り休憩。

息を整え、天狗山に向けて歩いていると、先方から単独さんが突然現れた、お互い驚きの表情。入山してから見かけたのはこの単独さんのみだった。

天狗山の山頂で、時間は早いが、疲れが大きいので大休止を兼ね昼食とした。深仙ノ宿で昼食も考えたが、そこまで行くと昼食の時間が遅くなり、腹が持つかどうか、今日の疲れ具合では体力的にも厳しいので、あきらめ、釈迦ヶ岳を見ながら昼食とした。その分時間的に余裕が出来たので、食後にコーヒーを喫しマッタリと休息。

登って来た石楠花岳に向かって戻って行くと、奥駈道は石楠花岳を巻いていた。右上に石楠花岳を見ながら巻いて行き、その先で、蘇莫岳の登りに掛かると、シッカリとした踏み跡があるので迷う事はないがルートがややこしい。
ルート上の最上部に上がった所で、ルートから少し外れるが右方向にピークが見えたので寄り道をする。

下草の上に踏み跡はなく、訪れる人はほとんどないようだが、その山頂には、「大峯前鬼坊大天狗」と彫られた石があった。
元の道に戻り、大古ノ辻に下りかける手前に蘇莫岳の表示があったが、先ほどのピークがこの山の最高点で、石板もあったので、そこが蘇莫岳と思ったのだが・・

太古ノ辻にくだり、そこでも小休止してから下山に向かう。
そこからは下りのみなので、ドンドン下って行く。一旦水場のある大日谷に下りるが、すぐに右に山腹を巻いて行く。その谷の前後は、何度も流されているようで、その度に道が付け替えられたのか、ルートがややこしい。

大日谷から15分ほどで両童子岩（二つ岩）に到着。何度か歩いた事のある所であるがその間思ったより長く感じた。水分休憩をとる、今日は休憩が多い。

「二つ岩」から少し下ると、前回時間切れであきらめた閼伽坂尾根への分岐だ。今日は問題ないので閼伽坂尾根に折れる。
折れた先で下降口があり、長いクサリが垂れ下がっていた。高度差のある急坂で足場もなく、クサリがなければとても上り下りのできないところだ。ストックをしまい、滑り止めの着いた手袋を嵌め、下降開始。
下りは左右に振れバランスを崩さなければ問題なく、思ったより簡単に下れた。

その先尾根上を小さなアップダウンを繰り返し進んでいくが、木の根っこが多く、その小さなアップダウンが案外にシンドイ。
P1185からは本格的な下りに入る。とはいっても激下りではない。ルートを間違わないようにテープを確認しながら下って行く。

前方の鞍部に、標識と祠が見えてくると、閼伽坂峠に到着だ。
小仲坊までの巻道に入る。初めは広い道で傾斜もゆるいのでルンルンに歩いていたが、いきなり急な山腹のトラバース道に変わり、落ち葉で覆われた道は細く、危険度は急にアップした。
テープ等がほとんどないので、道が分かりにくく、２度ほどルートを外して行き詰りウロウロする。

思っていた以上にややこしい道と思いつつ進み、小仲坊が近付いてくると、道は再び広い明確な道に戻った。
閼伽坂峠から小仲坊までのトラバース道は、前・後の1/3づつはルンルン、中間の1/3は緊張するルートだった。

小仲坊からは林道を２か所ほどショートカットして、無事に林道終点の駐車地に戻る。
スタート時に駐車していた車は何れもそのままで、まだ帰還しておられなかった。

	← 前鬼林道起点、車止めチェーン前に駐車 先行車 １台、この手前の駐車場には軽のクロカン４WDが２台駐車していた。 準備中に１台到着して来た
小仲坊の少し手前にある、「前鬼山由緒」	小仲坊	建物の間を上がり、ここを左に曲がるのだが案内表示がないので、いつも迷う
丸太橋を渡った祠の所で、左（南）側の沢の向こうにテープと赤丸が見えたので、そこで奥駈へのルートを別れ目印に向かう。 少し入った所より祠を振り返る	祠から、赤丸の方向に進み、渡渉して赤丸が書かれた岩の横を抜ける	テープと赤丸を拾いながら進む 暫く給水管？沿いに進む
先で左に、テープがあった	尾根に乗ると、ルートは明確なので、あとは一生懸命に登るのみ	変形したヒメシャラと右の大木は？
高度 1070ｍ付近で、テープは尾根を別れトラバース道に入るが、次第に険しくなり、谷を巻く所から恐ろしくなり尾根に登った	尾根経由で、巻道の先にある小池宿跡への分岐まで下る	小池宿跡分岐 右の斜面がトラバース道であるが、怖くてとても進めそうにない
小池宿跡分岐 今日初めての休憩、オニギリを１コ小腹に入れる	小仲坊からの支尾根より石楠花岳に向かう尾根に合流した所より 左から、蘇莫岳・大日岳・釈迦ヶ岳・孔雀岳	石楠花の密集地 この先でも数ヶ所あり、通過するのに鬱陶しかった
P1224	大きな木だが「たむしば」かな？	その花のアップ
石楠花岳 山頂に到着 疲れたので、中休憩	石楠花岳 山頂より 前鬼方面	天狗山 山頂三角点に到着 時間は早いが、疲れが大きいので大休止を兼ね昼食とする
12：05　天狗山 山頂からのパノラマ
天狗山 山頂から① 釈迦ヶ岳のズーム お釈迦さまと右に１人立っている	天狗山 山頂から② 釈迦ヶ岳と孔雀岳、斜面には五百羅漢	天狗山から戻り始めた所より 石楠花岳（中央ピーク右奥）と登ってきた尾根
先ほど昼食を取った天狗山（左端）を振り返って	奥崖道は石楠花岳（正面）を巻いている	中央が登ってきた尾根にあるP1224
蘇莫岳（P1521） ルートから少し外れているが、一番高そうな所へ出ると、「大峯前鬼坊大天狗」と彫られた石があった	蘇莫岳（P1521）より 大日岳と釈迦ヶ岳、孔雀岳はガスに覆われてしまった	ルートに戻ると、ルート上の高い所に蘇莫岳の標識があったが・・
太古ノ辻に到着 ここでも中休憩、今日は休憩が多い	鼓動と息が整ったので、下山に向かう	大日谷の水場 ルートが何度も流され、その度にルートは付け替えられている様だ
こでも水分休憩	二つ岩の少し下にある、閼伽坂尾根への分岐	下降口 クサリがなければとても下りられない急坂だ。ストックをしまい、滑り止めの手袋を嵌め、下降開始
途中、小さなアップダウンの続く根っこの尾根を暫く歩くが、疲れた体にはシンドイ	ヒメシャラ地帯	小池も
眼下に閼伽坂峠が見えてきた	閼伽坂峠 案内板がにぎやかだ	閼伽坂峠より小仲坊へ向かうトラバース道
閼伽坂峠から前期までの、初めの1/3と終わりの1/3は問題ないが、 中間のの1/3は急斜面で道が細く緊張した。 またルートが分かりにくい所もあり、２回ほどルートを外し少し慌てた	小仲坊に到着	駐車地点に無事到着 あさ駐車していた車はまだ帰っていなかった。
帰路の途中にある「不動七重の滝」 の展望地で、車を降りて滝見学をした	不動七重の滝	水量も多く、中々見ごたえのある滝だ

みつまた（三又、三椏）　ジンチョウゲ科