TKMデジカメ山歩き 2017/12/15(金)
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頂仙岳 途中
スタート:熊渡 ⇔
ルート :
 
歩いた足跡

歩行断面図
【所在地】奈良県
【山地系】大峯山地
 
 
 
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標高 時間
到着/出発
休憩
タイム
地名・ポイント名 区間
歩行タイム
ガイド本
コースタイム
(往)歩行
累積タイム
(復)歩行
累積タイム
自宅⇔現地 (往) (復)
670m  07:43   ① 熊渡 0:42 - 0:42   出発時間 05:55 15:45
   08:25   ② 林道終点 到着時間 07:30 18:00
1:49 - 2:31  
   10:14~10:21 0:07 ③ カナビキ尾根分岐(川合道出合) 片道距離 72 ㎞ 71 ㎞
1:27 - 3:58  
1670m  11:48   頂仙岳手前 撤退地 往復距離 143 ㎞(AVG= 16.0)
0:12 - 4:10 0:12
   12:00~12:30 0:30 ⑤ ナベの耳  
0:30 - 4:40 0:42
   13:00   ⑥ カナビキ尾根分岐(川合道出合)  
0:22 - 5:02 1:04
1518m  13:22~13:33 0:11 天女の頂 P1518  
0:13 - 5:15 1:17
   13:46   ⑧ カナビキ尾根分岐(川合道出合) ASC(総上昇)プロトレック 1190 m
1:14 - 6:29 2:31
   15:00   ⑨ 林道終点 DSC(総下降) 〃 1155 m
0:32 - 7:01 3:03
   15:32   ⑩ 熊渡 総上昇量(GPS) 1050 m
  7:49 0:48   7:01 -     移動距離(GPS) 12.8 ㎞
 
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アプローチ

奈良 ⇔ 《R24》 ⇔ 《京奈和道》御所南IC ⇔ 《R309》


駐車場

熊渡


ルート

P → 《カナビキ尾根》 → 川合道出合 → ナベの耳 → 頂仙岳手前(撤退) → ナベの耳(昼食地) → 川合道出合 → P1518 → 川合道出合 → 《カナビキ尾根》 → P


記録

日本列島には寒気団が下りてきて荒れ模様の天気が続いていたが、今日のみは高気圧におおわれ天気が良いとの事。週末は再び天気が崩れるとの事なので、急遽山歩きに行くことにする。

そんなんで、目的地をどこにするか迷ったが、この時期まだそれほど雪深くないと思われる弥山を目指すことにした。
厳冬期の弥山・八経ヶ岳は、当方には荷が重いが、天気が良く雪の量のそれほどでもなければ、何とか行けるかも、ダメでも行ける所まで目指すことに。

今年 3月(2017-3-5)に、初めてダメモトで冬の八経ヶ岳を目指したが、その時は天気が良く雪が締まっていてトレースもシッカリついており、非常に条件が良かったので、弥山・八経と周回出来た。
今回も、天気が良いので、雪の状態が良く頂仙岳の巻道が問題なければ、弥山まで行けるかも と思い、今年初めての雪山に霧氷を期待に出かける。


R309の川合まで来ても、道路はドライで、道脇に残雪もなかった。予定通り熊渡を目指す。
今週の月曜(11日)に冬用タイヤに入れ替えているが、ミタライ峡から熊渡までも、ドライだったのでノーマルでも問題なかった。
今日はウィークデーであるが、久しぶりの好天なので、熊渡には先着車がいると思っていたが、案に反し 1台も停まっていなかった。

金引橋に向かう林道を少し進むと、林道が崩壊していた。今年の台風 21号の影響と思われる。人が歩いて通過するには問題ない。
林道終点まで 40分以上かかり、その先のカナビキ尾根に向かう山道に入る。

カナビキ尾根の尾根先まで出た所で、山道はトラバース道に入るが、尾根はそれほど激坂でもないので直登する。
一部に雪があるものの、滑ることもなく、また手を使うような所もなく真っ直ぐ尾根を登る。
高度を上げていくに連れ、雪の量が増えてきた。所々で滑り出したので、巻道が合流したすぐ先の高度 1050m付近で、早めにアイゼンを装着した。
ついでに防寒着も脱ぐ。気温は低いが、無風だったので汗もかいた。この先汗冷えをしないように、なるべく汗をかかないように休憩を挟みながら登る。

高度 1300m付近で尾根を別れ、トラバース道に入る。尾根を別れたとたんに急に雪深くなった。ある程度の積雪は予想していたが、こんなに雪深いとは想定外だ。
昨日のものと思われるトレースがあるので、その上を斜面から滑らないように慎重にトラバースしていく。
稜線に上がる手前の、急傾斜地では、雪が締まっていないのでアイゼンが効かず滑りまくりながら何とか登る。

稜線にでて川合道に合流すると、一面の霧氷景色に暫く見とれる。枝についている霧氷は 1㎝程度しかないが、青空に白い霧氷が、とても映えて見えた。

雪深かったこともあり、稜線に上がるまで、時間を食ってしまったので、予定を変更して目的地を天女の舞に変更することも考える。
その天女の舞方面は、ノートレース。カナビキ尾根から跡を追ってきたトレースは弥山方面に向かっていた。
弥山はとても無理になってしまったが、行ける所まで行こうと、オニギリで小腹ごしらえをしてから、天女の舞はヤメにして、そのトレースを追っていく。壺足とスノーシューのトレースだ。

稜線上は、雪深い所が多く、トレースはあるものの一歩一歩が雪に埋まり、時間だけが過ぎ、体力も奪っていく。
P1598付近まで来ると、トレースがなくなった。引返したようだ。その先ノートレースになった。
弥山は無理と分かった時点で、せめてその手前の狼平辺りまでは と思っていたが、頂仙岳の巻道にトレースがなければ、とても無理なので、その狼平も諦め、頂仙岳を目指すことにした。

ナベの耳まで来ると、一段と霧氷が映えてきた。思わずスマホで自撮り。
ノートレースの弥山・狼平に向かう頂仙岳の巻道を右に見て、少し悔しく思い、そのまま正面の頂仙岳のピークを目指す。

すねの半分くらいまで雪に埋もりながら、一歩づつ登って行く。傾斜がキツい場所では、雪が締まっていないのでアイゼンが効かず、ズルズルと滑って中々前に進まない。
それでも、山頂までの距離は大したことはないので、一生懸命に頑張る。
が、急傾斜の所で一歩踏み出すと、アイゼンが滑り後方に転倒、頭が下向きになる。何とか体を 180°回転させ起き上がる、全身真っ白け。

そんなんを繰り返しながら、山頂まであと少しと言う所で遂に窮まってしまった。どう頑張っても、雪に阻まれ登れなくなってしまった。致し方ないので撤退を決意。

登りと違って、下りは悠々。転んでも滑っても危険はないので、苦労して登った所をアッと言う間に下った。
「ナベの耳」まで下りて、日の当たる所で、昼食にする。
風がないので防寒具を脱いでいても、寒いとは感じなかったが、昼食中に手の指先が痛くなってきた。気温は相当低いようだ。ニットの手袋が濡れていたので、防寒手袋に変えたが、歩き始めて体が温まるまで指先の痛みは中々治まらなかった。

登って来たカナビキ尾根への分岐まで、下りなので往路では 50分以上かかった所を 30分で下る。で、時間に余裕が出来たので、反対側の P1518から「天女の舞」方面を視察に行く。
ノートレースの所を登って行く。それほど深く沈まないが壺足はシンドイ。一気に登れず息継ぎを入れながら登る。
ここは 川合から天女の舞までスノーシュー遊びに来た時に、2度ほど足を延ばしてきたことがあるが、スノーシューではそれほどシンドイとは思ったことがなかったのに、つくづくスノーシューを担いで来ればよかったと後悔。

何とかP1518のピークに上がると、牙の様に目立つ大日山と稲村ヶ岳が、木の間から垣間見えた。
少し先まで行き、天女の舞を見下ろす所まで行って引返す。天女の舞まで下れば、大展望があるけど登り返しがシンドイのでヤメにする。

カナビキ尾根分岐まで戻り、そのまま下山に向かう。
高度 1300mの尾根芯に入るまで、トラバースや激下りがあるので、慎重に進む。
しかるに、激下りの所でアイゼンが引っかかり、勢いよく前方に頭から突っ込む。一瞬体をひねり背中から滑り落ちて行ったが、立木にぶつかる手前で止まった。変にひねった所もなく、雪がクッションになっているので無傷だったが、雪まるけになる。下りは確実に足を運ぶことが原則 とつくづく肝に銘じる。

往路で直登してきた尾根部分は、トラバース道を利用し、尾根先に回り込んだ所でアイゼンを外す。
林道を 30分以上かかって熊渡の駐車地に戻る。

今日は入山してから、見かけた人もなく、当方以外の足跡もなかった。久しぶりの好天だったのに孤独な 1日だった。

 
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熊渡
外気温はマイナス2℃を差していたが、道路はドライで凍結はなかった。
先着車はナシ

林道が崩壊していた
今年の襲来した 台風21号によるものと思われる

双門コース分岐

金引橋
橋の直ぐ先が林道終点。その先、山道に繋がる

林道終点

往路は尾根を直登りした。

巻道からの道と合流
帰路は、その巻道から下山した

高度 1050m地点で、アイゼンを装着。
この冬初めてのアイゼン

高度 1300m付近のトラバース道
昨日のものと思われる、トレースがあったので助かった

稜線の川合道に合流(カナビキ尾根分岐)
スタートして 2時間半もかかってしまった。

カナビキ尾根分岐①
枝に着いている霧氷は、1㎝位であるが青空に映えて綺麗だった。

カナビキ尾根分岐②
稜線上には、タップリの雪があった、想定外だ。
スノーシューを持ってきたらよかった、残念。

カナビキ尾根分岐③
天気が良く、風もない

新しく設置した標識かな

益々雪深く

何度も空を見上げる

2㎝位かな

スマホで自撮り

霧氷

この辺りの霧氷が一番きれいだった
P1598の手前、河原小屋への分岐点

特異な形状の木

ナベの耳付近
頂仙岳の巻道は、トレースナシ。
時間イッパイ、狼平まで向かいたかったが、トレースがなかったので、頂仙岳を目指すことに

雪深く、急斜面を一生懸命に登るが、まともに登れない。
2度ほど雪に押し戻され、後方に転倒。雪まみれに

周りの雪景色には、癒されるが

頂仙岳の山頂まで、あと少し。
頑張るが、雪深く登れない。

山頂は見えているが、登れない。
悔しいが撤退を決意。

登ってきた足跡

30㎝位かな、緩やかな傾斜なら問題ないが、吹き溜まりで、山頂下の急傾斜地は、登れなかった

頂仙岳下の、ナベの耳の日の当たる所で、で昼食をした。
相当気温が低かったようで、指先が痛くなり、防寒手袋に変えても、暫くしびれていた。

カナビキ尾根分岐へ戻ってきた。
時間に余裕があるので、反対側のP1518へ登り、天女の舞方面の視察に

天女の頂 P1518
右に稲村ヶ岳が、垣間見えた。

P1518の先より この奥が天女の舞
天女の舞は、別に来る予定があり、天女の舞まで、下ると登り返しが嫌なので、ここで引返す。

P1518より
稲村ヶ岳と大日山

カナビキ尾根分岐の鞍部

カナビキ尾根分岐
稜線を別れ下山に向かう

往路は尾根から直登りしてきたが、帰路は登ってきた尾根を下らず、ここで左の巻道に入る

林道終点に到着

双門コース分岐

無事駐車地へ帰還
入山してから、誰も見かけなかったが、駐車地にも当方の車のみ
 
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