TKMデジカメ山歩き 2018/3/3(土)
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快晴
弥山八経ヶ岳明星ヶ岳
スタート:熊渡 →
ルート :高崎横手から時計回り
八経ヶ岳=日本100名山
歩いた足跡

歩行断面図
【所在地】奈良県
【山地系】大峯山地
 
八経ヶ岳
 Ⅱ△1915.2m (弥仙山  )
  足跡のダウンロードは ( こちら ) から
※ダウンロードできない場合は こちらを参照
 
標高 時間
到着/出発
休憩
タイム
地名・ポイント名 区間
歩行タイム
ガイド本
コースタイム
(往)歩行
累積タイム
(復)歩行
累積タイム
自宅⇔現地 (往) (復)
670m  06:38   ① 熊渡 1:55 - 1:55   出発時間 04:45 16:10
 08:33   ② 熊渡分岐(川合道出合) 到着時間 06:25 18:30
0:34 - 2:29  
   09:07   ③ ナベの耳 片道距離 72 ㎞ 71 ㎞
0:38 0:50 3:07  
   09:45~09:57 0:12 ④ 狼平 往復距離 143 ㎞(AVG=15.9)
1:08 1:00 4:15  
1895m  11:05   弥山 P1895  
0:37 0:30 4:52 0:37
1915m  11:42~12:27 0:45 八経ヶ岳 △1915.2  
0:18 0:20 5:10 0:55
1894m  12:45   明星ヶ岳 P1894  
0:46 0:50 5:56 1:41
1725m  13:31   ⑧ 日裏山 P1725  
0:35 0:45 6:31 2:16
   14:06   ⑨ ナベの耳 ASC(総上昇)プロトレック 1450 m
0:22 - 6:54 2:38
   14:28   ⑩ 熊渡分岐(川合道出合) DSC(総下降) 〃 1435 m
1:28 - 8:21 4:06
   15:56   ⑪ 熊渡 総上昇量(GPS) - m
  9:18 0:57   8:21 -     移動距離(GPS) - ㎞
 
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アプローチ

奈良 ⇔ 《R24》 ⇔ 《京奈和道》 御所南IC ⇔ 《R309》 ⇔ 川合 ⇔ 熊渡


駐車場

熊渡の橋の前に路駐


ルート

P → 《カナビキ尾根》 → 熊渡分岐(川合道出合) → ナベの耳 → 高崎横手 → 狼平 → 弥山 → 八経ヶ岳 → 明星ヶ岳 → 弥山辻 → 《レンゲ道》 → 高崎横手 → ナベの耳 → 熊渡分岐(川合道出合) → 《カナビキ尾根》 → P


記録

今日は雛祭、もう 3月に入っている。急激に暖かくなり始め、新聞には梅の開花情報も出てきた。
先日、蓬莱山に行った時には、天気が良かったこともあり雪融けが進んでいることを目の当たりにしてきた。
そんなんで今のうちなら、まだ多くの雪が残っていると思われる 弥山・八経ヶ岳に出かけることにした。今日は天気も良い。

積雪期の弥山・八経ヶ岳は、昨年に続き 2回目になる。
昨年(2017-3-5)積雪期に訪れた時には、その積雪量が多いのに少し驚いた。さすが大峯の高峰は違うと実感した。しかし当日は日曜日だったこともあり、前日のトレースが残っており、また先行者がいたため、積雪量が多かったにもかかわらず、ルートを気にすることもなく、踏み抜きも殆どなく、歩くことだけに専念することが出来た。
まだ 3月に入ったばかりなので、積雪量はまだタップリとあるだろうと ユックリと構えていたが、先日の蓬莱山で見た雪解けで、急に心配になり、急遽出かける事とした。

長時間の山歩きになるので、いつもより 1時間は早く起床の予定で、前日は早めに床に就いた。
予定通りに起床し、現地に向かう。
時間が早い事もあり、自宅を出た時には外はまだ真っ暗。このところ暖かい日が続いていたが、今朝は放射冷却のためか気温は低いようで可成り寒い。

順調に走り、現地到着も予定通り。
熊渡には、既に先着車が 4台停まっていた。準備中にも 3台到着してきた。

天気予報では。今日は暖かくなるとの予報であったが、風はないものの気温は低く、寒さを感じるので防寒着を着てスタート。先日の蓬莱山の時も天気が良く、ウインドブレーカーしが持参しなかったが、寒さを感じなかったので、そのウインドブレーカーも着ることはなかったが、さすが大峯の山奥は寒い。

林道を金引橋まで 30分強歩き、橋を渡ると林道の終点だ、その先から山道に変わる。
カナビキ尾の尾根先に回り込むと、山道は尾根横から尾根を回り込むようにして登っているが、激坂の尾根でもないので、尾根を直登りする。
残雪もないので、とにかくガムシャラに忠実に尾根芯を頑張って登って行く。

高度を上げるにつれ、残雪が出てくるが、まだら模様で地面が見えているうちはアイゼン無しで、土が露出している部分を選択して進む。
高度 1050m付近で、尾根横を回り込んできた山道と合流し、その先から山道が尾根芯をジグザグに登っていく。しかしその山道は雪が踏み固められその部分のみ凍っているので、アイゼン無しでは歩けない。
で、その山道以外の所で残雪のない所を拾いながら登って行く。

高度を上げるにつれ、残雪が増えて行き、土の地面が見えなくなった高度 1250m付近でアイゼンを装着した。
高度 1300m手前から細尾根に入るので、転倒しないように慎重に歩く。細尾根地点を過ぎると、急登の変わる。雪の上に踏み固められたステップがあるので、一歩一歩頑張って登って行く。
前方に 2人の先行者が見えてきた。

稜線上の川合道に合流すると、単独さんが 3名休憩していた。
一息ついて、先行した単独さん 1人を追いかけて行く。
ナメリ坂を上がった付近で、先行者に追い付いたので先に行かせてもらう。新雪はなくシッカリとしたトレースが付いているので、歩きやすい。先は長いので、歩けるうちは少し頑張って行く。

頂仙岳の巻道も、シッカリとしたトレースがあるので問題なし。とはいっても転んだり滑ったりしたら、転げ落ちて行くのでヤバそうな所は慎重に進む。

高崎横手で、今回も狼平からの右回りを選択。初めのうちはシッカリとしたトレースが残っていたが、山腹を回り込んでいくあたりから、トレースが薄くなってきた。よく見ればわかるので確認しながら進む。この辺りトレースがなかったら迷ってしまう場面だ。

狼平に到着し、避難小屋を覗いてみると無人であったが、1人分の宿泊用具が置いてあった。たぶん先行者がここで泊まる予定で荷物のみを置いて、弥山・八経ヶ岳に向かったと思われる。
暖かいので、小屋の外で、日に当たりながら一服。パンで小腹を満たしていると、後から来た単独さんが無休憩で弥山方面に向かっていった。

すると今度は、大きな荷物を背負った単独さんが弥山方面から下りてこられた。狼平で 1泊して弥山に往復して来たとの事。

小腹を満たし、弥山に向かう。
小屋の先でトレースが、別れており、右のスノーシューの濃そうな方を選択した。小さな谷の窪みを渡ったので、木製階段道のルートとは違うと解ったが、どこからでも登れると思われたので、そのまま進む。

と、ここで異変が。
左足の踵の右側が何だか擦れて痛い。何か異物が靴に入ったのかと思いしばらく様子を見ながら進むも、歩くごとに擦れて痛い。そんな状態では歩けないので、面倒だかアイゼン・スパッツ・靴を脱ぎ、確認すると、靴下が破れておりその部分が靴擦れを起こしていた。
そのまま我慢していたら、もっとひどい状態になっていた。面倒だが確認して正解だった。

靴擦れした部分に大きめの傷バンを貼って、靴下が破れた部分にはテープの代用で傷バンを貼って対応。それでも痛いようであれば撤退することにして、様子を見ながら先に進む。
早目の処置で、傷が浅かったので、その後は特に痛みを感じなかったので、予定通りに前進。

雪は表面は締まっていたが、スノーシューの跡を追ったので、時々ズボッと壺足状態になる。
暫くそんな状態で頑張ると、ネットフェンスの出入口の手前で、トレースが合流してきた。
その先は、先ほどの単独さん 2名と先行者のトレースもあったので、その跡を追うも、3者3様でバラバラにトレースを付けていた。

時々小さく踏み抜きながら登って行く。
このルートで気になっていたことがある。ルートの途中にある大黒岩を、いまだ確認したことがない事だ。ここを通る度に確認しながら歩いていたが、その都度見逃していた。
今回も注意深く確認しながら歩いていたら、大黒岩の標識が雪に埋もれずに雪面上に落ちていた。
周りを見ると、大きめの岩があった。それが大黒岩。地図上の位置とかなり離れていた。

弥山神社のある山頂には、今回初めて途中から直登した。山頂近くにネットフェンスがあったので、直登したのは失敗だったか と思ったら、途中からスノーシューのトレースがあり、1区画のみネットがない部分に繋がっていた。という訳で通り抜けが出来たが、誰かがネットを破ったのかな

その弥山神社には、狼平から 1時間弱くらいに思っていたが、予定より 10分以上も余分にかかった。シンドイ登りだった。

八経ヶ岳へは、国見八方睨から冬ルートになる稜線上を進む。スノーシューのトレースがあるが、それを参考に進む。所々で立木等の障害物があるので避けながら適当に進む。
国見八方睨から八経ヶ岳への稜線上のルートは、大展望なのでそれをジックリ見ながら進む。という訳で弥山から 37分もかかった。

八経ヶ岳の山頂には、単独さんが 2名、その後も単独さんが 2名来られ通過して行った
少し風があったので、北の斜面で弥山小屋方面を眺めながら昼食。その際ミスを犯す。
食後にコーヒーを飲もうと、ステンレスのマグカップを雪の上に置いたら、斜面を滑り落ちて行った。どこまで滑って行ったか見えなかったので、ゴミになってしまうがあきらめようかとも思ったが、もしや立木か何かで止っていればと思い、探しに行く。
と、かなり下方の立木の所で止まっているのが見えた。で、回収。空身だったけど登り返しがキツかったが、回収できたので気にならない。

いつの間にか、無人になった山頂を後に下山に向かう。
明星ヶ岳へも、直接の尾根ルートで向かう。スノーシューのトレースあり。このルートも立木等の障害物多く、避けながら進む。途中で単独さん 2人とすれ違う。
レンゲ道のルートのトレースが少し心配だったが、当方の逆コースの単独さん 4名と先行者 1名が通過している事が分かったので安心する。

明星ヶ岳より、再び大展望を目におさめ、下山に向かう。
トレースは尾根を下って行っていたが、弥山辻を経由したいのでノートレースの所を行くと、何度もズボッとはまる。下りなのでたいしたことはなかったが。
しかし、弥山辻を少し下った所に下りてしまったので、少し引返して弥山辻を確認した。

そこからはレンゲ道を下って行くが、山道は雪に完全に埋まっているので、広い尾根を自由に下って行く、トレースもテンデバラバラで、シッカリとしたトレースと云うのは付いていない。雪に靴が少し埋まりながら下って行く。

途中少し登り返すと、展望のある「テラス弁天」だ。そこから振り返ると、先ほど通過してきた弥山・八経ヶ岳を仰ぎ見る事が出来た。
その先、少し登り返すと、ピークに日裏山の手作り標識がぶら下がっていた。何時もは横の巻道を通っていたので、日裏山の山頂に来たのは今回が初めて。トレースを追ってきたら山頂経由のトレースだった。展望はなかった。

ピークから下って行くと、じきに高崎横手。
往路のナメリ坂で先に行かしてもらった単独さんが休憩していた、当方と逆回りのとこと。当方の後から周回に入った筈なので早いですねと云うと、昼食休憩なしで周回したとの事。途中で出会った記憶はないので八経で昼食中に通過して行ったのかな。

先行して行った単独さんを見送って、チョコレート菓子を食べて小休憩していると、大きな荷物を背負った 3人グループがやってきた。重装備したベテラン風のオバちゃん 2人と、若い男性のグループ。雰囲気から若い男性はガイドの模様。狼平か弥山で泊りかな。

この先は、来た道を引き返すのみ。
先行して行った単独さんを追って、ひたすら歩く。熊渡分岐で水分補給のみしてカナビキ尾根に折れる。
トラバース・細尾根の部分の部分は、足に疲労がたまっているので、より慎重に通過。

危険部分を通過し、尾根下りに入り、高度 1200mを下った辺りでアイゼンを外す。
アイゼンを外したので滑りそうな所は慎重下ったが、外してすぐに 2回ほど滑って尻もちを付いてしまう。
往路は尾根を直登したところも、下山時は巻道を利用した。

林道終点に無事着地して金引橋の下で、ストック・アイゼン・靴を洗い、林道を少し早足で歩き駐車した熊渡につき、今日の行程を終える

 
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熊渡


到着時に先着車は 4台、準備中に 3台到着した

林道崩壊
昨年の台風の被害と思われる。崩れが広がっている模様

双門コース分岐

金引橋
橋を渡ると、林道終点

林道終点
そのまま山道に繋がっている

右の巻道に進まず、そのまま尾根を直登した

まだら模様の残雪が出てきた

高度を上げるにつれ、残雪が残っている場所が増えて来たが、まだ地肌が見えている所もある

山道の所だけ、踏み固められ、完全に凍っていた。山道を外して歩くが歩きにくい。

日が差してきた

この辺りまで高度を上げると、残雪で地肌はほとんど見えなくなってきた

アイゼンを装着
標高 1250m付近

熊渡分岐(稜線の川合道出合)
単独さんが、3名休憩していた

これから向かう反対側のP1518。山頂の向こう側が、天女の舞

真っ青の青空

ナメリ坂
先行した単独さんを追って、弥山に向かう。

ナベの耳
正面が頂仙岳

頂仙岳の巻道
トレースがシッカリとあるので、気を付けて進めば危険はない

両サイドの樹木は、もう春

高崎横手

高崎横手にあった頂仙岳・明星ヶ岳登山道(レンゲ道)の説明

高崎横手から狼平への登山道
こんなに分かりやすいのは、最初のうちだけ

狼平の吊橋

狼平避難小屋
単独さんのものと思われる宿泊用具が置いてあった。
暖かいので、外で休憩し行動食を食べる

狼平で一服し、弥山に向かおうとしたら、単独さんが無休憩で、先行して行った

前方に弥山が見えてきた
ここまでの途中、左の踵が擦れて痛くなったので、面倒だったがアイゼン・スパッツ・靴を脱いで確認すると、靴下が破れており、靴連れしていた。
傷バンを 2重にして対応。面倒がってガマンしてたら、傷は大きくなっていた。

右手には八経ヶ岳・明星ヶ岳も見えていた

大黒岩
何度も通った道だが、初めて大黒岩を確認できた。地図の位置とかなり違う

弥山 山頂の弥山神社に到着
狼平側から、ショートカットして直接登って来た

弥山神社
積雪は 1m位かな

弥山神社前の鳥居越しに見る八経ヶ岳
その向こうには釈迦ヶ岳も覗いていた

弥山神社 全景
右の説明版は、ほぼ雪に埋まっていた

弥山小屋

弥山の大看板

国見八方睨 付近より①
これから向かう八経ヶ岳。その向こうの釈迦ヶ岳は空気が澄んでいて随分近くに見える

国見八方睨 付近より②
稲村ヶ岳と、山上ヶ岳から大普賢岳への奥駈の稜線

八経ヶ岳に向かう、冬限定の尾根道

八経ヶ岳 山頂の到着
時間も丁度良いので、ココで昼食。

11:43 八経ヶ岳よりのパノラマ

八経ヶ岳 山頂より①
隣りの明星ヶ岳と左に釈迦ヶ岳。

八経ヶ岳 山頂より②
七面山の猫耳部分のアップ。

八経ヶ岳 山頂より③
釈迦ヶ岳・仏生嶽

八経ヶ岳 山頂より④
弥山小屋と、山上ヶ岳から大普賢岳

八経ヶ岳 山頂より⑤
八経ヶ岳の山頂部分

八経ヶ岳 山頂より⑥
頂仙岳と葛城・金剛山

八経ヶ岳 山頂より⑦
右方向の奈良市内は、確認できない。
平城宮跡・若草山からは八経が見えるけど

八経ヶ岳 山頂より⑧
明星ヶ岳へは冬限定の尾根から攻める

明星ヶ岳 山頂
先ほどまで居た八経ヶ岳

12:46 明星ヶ岳 山頂からのパノラマ

弥山辻
明星ヶ岳からの下りで、弥山辻を目指したが、行き過ぎて戻ってきた
昨年は(2017-3-5)、看板の上部まで雪に埋まっていたが

レンゲ道を下って行く
正面に頂仙岳、その向こうに葛城・金剛山も見えている

シラビソ?の森

正面に見えるのは、日裏山かな

テラス弁天

テラス弁天から振り返ると、歩いてきた弥山・八経ヶ岳が上部に見えた

日裏山
今回初めて、山頂を通過した

高崎横手
ここからの周回に、休憩時間を除いて
3:18 だった

小休憩して、チョコレートでエネルギー補給して下山に向かう。
休憩中、デカい荷物を背負った 3名さんが来られた、ベテラン風のオバちゃん 2人と若い男性はガイドの雰囲気だった

ナベの耳

熊渡分岐(川合道出合)

水分補給のみをして、川合道の稜線を別れ下山に向かう。

林道終点に到着
アイゼンを外してから 2回ほど滑って尻もちをついた

金引橋の下で、アイゼン・ストック・靴を洗う

崩壊地
修復するのかな、このまま放置かな



無事に熊渡に戻る
先着車は、1台が返っていたのみ
後続車は、ここに 3台とこの先にも何台か停めている模様だった。
高崎横手からの周回途中、多くの人と出会った。
ほとんど単独さんで、グループは下山時にカナビキ尾根で追いついた男性 2人だけだった
 
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