TKMデジカメ山歩き 2020/11/15(日)
別ウインドウで拡大表示
日裏山・明星ヶ岳途中
スタート:湯ノ又 ⇔
ルート :↑↓トップリ尾
 
歩いた足跡

歩行断面図
【所在地】奈良県
【山地系】大峯山地
 
 
 
  足跡のダウンロードは ( こちら ) から
※ダウンロードできない場合は こちらを参照
 
標高 時間
到着/出発
休憩
タイム
地名・ポイント名 区間
歩行タイム
ガイド本
コースタイム
(往)歩行
累積タイム
(復)歩行
累積タイム
自宅⇔現地 (往) (復)
630m  07:35   ① 湯の叉 0:09 - 0:09   出発時間 05:05 15:05
   07:44   ② 取付き口 到着時間 07:20 18:35
0:52 - 1:01  
   08:36   ③ 分岐(トップリ尾) 片道距離 97 ㎞ 96 ㎞
1:36 - 2:37  
   10:12~10:17 0:05 ④ トップリ草原(間食) 往復距離 192 ㎞(AVG=14.5)
0:48 - 3:25  
   11:05   ⑤ 分岐(レンゲ道)  
0:16 - 3:41  
1725m  11:21~11:55 0:34 日浦山 P1725  
0:13 - 3:54 0:13
   12:08   ⑦ 分岐(レンゲ道)  
1:41 - 5:35 1:54
   13:49~13:58 0:09 ⑧ 分岐(トップリ尾) ASC(総上昇)プロトレック 1095 m
0:38 - 6:13 2:32
   14:36~15:42 0:06 ⑨ 取付き口 DSC(総下降) 〃 1095 m
0:11 - 6:24 2:43
   14:53   ⑩ 湯の叉 総上昇量(GPS)map60 1160 m
  7:18 0:54   6:24 -     移動距離(GPS) 〃 11.5 ㎞
 
⇒写真リストへ
アプローチ
  奈良 ⇔ 《R24・京奈和道》五条IC ⇔ 《R168》 ⇔ 《殿野林道》 ⇔ 高野辻 ⇔ 《篠原林道》 ⇔ 湯ノ又
駐車場
  湯ノ又 中尾の尾根先の広場に駐車
ルート
  P ⇔ 《ヒウラ谷林道》 ⇔ 《トップリ尾》 ⇔ 日裏山(明星ヶ岳 途中) 【往復】
記録
  前々から歩いてみたかった「トップリ尾」。3年前に中尾から明星ヶ岳に登った時、下山道で歩くことも考えたが、その時は大峯奥駈道を繋ぐことを優先していたので、神仙平から七面山登山口に下山するルートを選んだので、トップリ尾は諦めた。歩いた事のないバリ・ルートを下山に使うのも不安もあったし。

その後、歩こう歩こうと思っていたが、早 3年も経ってしまった。
前回、計画した中尾からの周回も考えたが、知らないルートを下山に使うのは矢張り不安があるし、中尾は、危険地帯があったのと、コメツガ(シラビソかな?)のブッシュで分かり辛かった事もあったので、再び歩く気持ちが起きず、何よりも衰えた体力では厳しい。と言う事で、今回はトップリ尾を往復する事にした。

登山口の湯ノ又までは、国道からのアプローチが長く、自宅から距離もあるので、頑張って普段より早く起きて自宅をスタート。この時期早く起きるのは辛い。

3年前(2017年8月)に京奈和道の御所南から五條北まで 4本のトンネルで繋がり、R168沿道や高野山方面へのアプローチが便利になった。R168もバイパスが整備されてきている。
そんなんで、前回よりも早く現地に到着できるかと思ったが、それほど時間は変わらず現地に到着。最近は慎重な運転を心がけている為だろうか。

大塔支所で高野辻への殿野林道に折れ、高野辻ヘリポート展望台に上がると、数台のワンボックスと、大峯方面に大型カメラを三脚で立ている人達がいた。
車から降り、大峯方面を見ると、稜線の山頂方面はガスがかかっていた、帰路にも寄るのでそのまま先に進む。
篠原の集落を過ぎ篠原林道に入ると、全線舗装はしてあるものの、穴ぼこが多く水溜りになっている。慎重にハンドルを切りながら進む。
途中、崩壊のため通行禁止の立て看板があったので焦ったが行ける所まで行こうと先に進む。河原の崩壊部分は地道にはなっていたものの通過には問題なく、舟ノ川を右岸側に渡った橋の先の「火の用心」の垂れ幕のある広場に着くと、車が 4台も駐車していたので ビックリ。うち 1台は直前に到着した模様で準備中だった。


当方と同じルートを歩くと言われた直前に到着した 2人さんに先立ってスタート。
林道上を流れる渡渉部分がスタート地点だ。水量はそれほどでもないが登山靴で渡れるか微妙な所だったが深い所は爪先立って無事通過。後発の 2人さんは裸足にサンダルを履いて渡渉していた。

林道の少し先で崩壊部分があり、ほんの 2m弱・歩幅で 2歩分ほど ザレた斜面になっていた。靴のエッジで斜面を削り通過。そこが今日一番の危険地帯だった。
その先にある橋を渡ったすぐ先がトップリ尾への取付き口だ。見逃さないように注意して進むと、ピンク・リボンがあり、折り返すように踏み跡があった。

その踏み跡から入山。
取付き部分はシッカリとした踏み跡になっていたが、少し進むと踏み跡は消滅。兎に角上を目指せば良いと思い、歩けそうな所を拾いながら進む。下山時は間違いなく同じ所を下る事は不可能と思いつつ登って行く。途中尾根側に振る獣道があったのでそこから尾根方面に少し回ると尾根上の踏み跡に繋がった。
そのすぐ上に 一升瓶が転がっていたので、帰りの目印にと 道の真ん中に立てて置く。

その先からは、尾根上のルートで踏み跡もあるが急登が続く。岩稜のある部分もあったが、通過には問題なくとにかく頑張って登って行くのみ。
トップリ尾の稜線が近付くと、尾根登りから山の急斜面の激登りに変わった。登りなので問題ないが下りではズルズルに滑る所だ。

そんな斜面を頑張ると、トップリ尾に到着、スタートしてジャスト 1時間だった。立派な標識が設置されていたのでビックリ。下山時に尾根別れの場所に迷う事はないので安心だ。
なお、標識の事は、下調べしてきた最新のネットのレポに記述はなかったので、ごく最近に設置された模様だ。五條市が正規のルートとして整備している模様。

トップリ尾に乗ってからも、相変わらずキツイ登りが続く。
新しい標識のあったトップリ尾分岐から 1時間、P1402の手前の肩に上がると、周りの様子が一変。
トップリ草原の下部付近に飛び出した。遮るものがないので、そこから展望尾根が始まる。天気も良く青空が広がっているので景色抜群だ。

トップリ草原は稜線上を 1㎞近くも続いているが、中ほどにあるトップリ平のフラットな部分以外は緩いとはいえ尾根の斜面上にあるので、高度差も 130mほどある。周りの景色を眺めながら、その草原を登って行く。
そこまで思った以上にシンドク、草原の上部で、その草原を見下ろしながら小休止に入り、ついでに小腹にパンを入れる。

息継ぎとエネルギー補給を終え、その少し上でトップリ草原を別れ樹林帯に入る。再び傾斜がキツクなった
尾根を頑張る。「トップリ尾ノ頭」手前の急傾斜を頑張り、ピーク近くになると頭を横から巻く黄色のテープが導いてくれた。
頭の向こう側に出ると、地形のややこしい日本庭園のような所。目標物がなくシラビソのヤブがあるので、黄色のテープが導いてくれないと、非常に歩きにくい所だ。そんなんで迷わず進むと、レンゲ道に合流。そこにも「トップリ尾登山口 4.2㎞」への分岐表示が設置されていた。

レンゲ道を先に進み、その先でレンゲ道は日裏山を巻いて行くが、適当に日裏山への登りに入る。一歩きで日裏山に到着。

さて、そこで思案。
明星ヶ岳は目の前に見えているが、そこから明星ヶ岳への往復は 1.5時間ほどかかりそう。この時期は日が短い。今いる日裏山まで 4時間近くもかかっている。下山でも 3時間ほどはかかると思われる。
明星ヶ岳まで行くと、下山は順調に行っても 4時を過ぎる。体調のせいか・歳のせいか今日はココまでで十分にシンドイ。
と言う事で、情けないがここで昼食を取り、引返すことにした。

ポットのお湯で、定番のカップ麺とオニギリの昼食。疲れすぎたためだろうか胃の調子が悪く、昼食を終えると胃がもたれてきたので、食後のコーヒーとデザートは取りやめ。

昼食を終え下山に向かう。
日裏山から登って来た反対方向の明星ヶ岳方面に下り、レンゲ道に合流して、そこから引返す。
10分ほどレンゲ道を戻り、新しく設置された「トップリ尾登山口」分岐表示で、レンゲ道を別れ、トップリ尾へのルートに入る。
テープの指示に従い、「トップリ尾ノ頭」の横に出ると、そこからは登って来たトップリ尾の尾根をひたすら下るのみ。

樹林帯を抜け、トップリ草原の上部に出ると、重畳と続く紀伊半島南部の山波が正面に見えている。そんな景色と、これから歩いて行くトップリ尾の草原を見ながら下って行く。

広い草原地帯では下る方向を間違える事もあった。下りは要注意だ。
トップリ草原の中間付近にあるトップリ平を過ぎ、目立っていたP1402の 小ピークへ登り返し、その先の肩の部分まで進むと、今日のハイライトのトップリ草原は終わり。その先樹林帯に入る。

急坂の下りでは、尾根芯が分かりにくい所も多いので、方位を間違えないように、テープやGPSを確認しながら下って行く。
ひたすらドンドンと下り、表示のあるトップリ尾の分岐地点で小休止。ついでに昼食時に食べなかったデザートを食べる。

水とエネルギーを補給して、トップリ尾を別れ、登山口のある支尾根への下りに入る。
尾根を別れた山の斜面は激下りだ。足元は落ち葉が埋め尽くしているので地面の状態が分からず、滑りまくりで下って行く。

目立つリボンが続いているので下る方向を迷わないが、そのリボンがなければ、どの方向に下って行って良いのかわからない程の激斜面だ。
暫く下ると、リボンは尾根に導いてくれた。その先はルートは明確になるものの、相変わらず傾斜はキツイ場面が続く。

C860付近での尾根別れで、気付きにくかったテープを確認して、しばらく下りを頑張ると、急に傾斜が緩くなった。
テープが左方向にあったが、登ってきた方向は右方向で、踏み跡もあり奥にはテープも見えていた。
左方向が気になったが、登ってきた方向に進む。少し進むと前方から人の声が聞こえてきた。

朝スタート時に後発した 2人さんだ。
行き詰って戻ってきたとの事。当方の記憶では、林道の取付き口から少し上がった所で横に振って、尾根芯の踏み跡に出た記憶があった。
2人さんが戻って来たところにもテープがあったので、2人さんはソコから下るとの事。
そこで 2人さんと別れ、そのまま尾根芯を少し下った所で、右に獣道が見えたので、斜面を横移動して行き、その先で獣道らしき所を拾いながら下って行くと左下に林道が見えてきた。ハッキリとした踏み跡に変わり、ジャスト取付いた所の林道に着地できた。

林道着地点で、2人さんが下りてくるのを待つも中々下りてこない。
どうしたものかと暫く待っていると、林道の奥の方から戻ってこられた。
結局、元に戻り 少し引返して当方が気になっていた左のテープの所から下ると、林道に下る事が出来、そこには登山口の表示が設置されていたとの事。

橋を渡った、すぐ先にある取付き口からではなく、そのまま林道を行くと、標識のある登山口が整備された模様だ。

2人さんと一緒に駐車地に戻り、無事下山完了


帰路、高野辻ヘリポート展望台に寄る
朝は、大峯の稜線方面にはガスがかかっていたが、帰路に寄るとガスはなく展望が広がっていた。朝、逆光で見るのとは景色が違って見えた。
 
⇒ページ・トップへ
 

湯ノ又
中尾の尾根先の空き地に駐車
ここに先着車 4台とはビックリ、直前に到着した 2人さんもトップリ尾との事、その 2人さんに先立ってスタート

駐車地横の水の流れる林道を渡渉、爪先立ってギリギリ渡れた。
後の 2人さんはスリッパで渡られた

林道の崩壊地
2m弱の 2歩分が、ザレた斜面で超慎重に通過
今日 1番の危険部分だった

この橋を渡った、すぐ先で取付く

テープがあり折り返すように登って行く。振り返って撮る。
林道の先が渡って来た橋。
後で分かった事だが、林道をそのまま進むと、新しく設置された登山口の表示があり、ルートも明瞭らしい

取付きから少し入ると、ルートは消滅。テープもない。歩けそうな所や獣道を拾って尾根先に回り込むと踏み跡があった。
下山時は、間違いなく迷うだろうな

尾根部分に岩稜が出てきたが、全く問題なし。
急坂の尾根を兎に角頑張って登って行く

トップリ尾に上がると、真新しい標識が設置されていた。
下調べしてきた最新のネットのレポにはそんな記録はなかったので、つい最近設置された模様だ。
尾根に上がる手前が激斜面だった。

トップリ尾もかなり傾斜がキツイ

P1402手前の尾根肩に上がると、様相が一変した。トップリ草原の始まりのようだ

雲に隠れているのが明星ヶ岳の模様

P1402手前より
左に頂仙岳、その右が「トップリ尾ノ頭」。
右の草原もトップリ草原かと思ったが、南側の尾根。その上の台地が日裏山

P1402手前より振り返って
中央奥が護摩壇山・伯母子岳方面

尾根上には倒木が多いので、右に左に

トップリ草原はフラットな所が続くかと思っていたが、可成りの傾斜の場面の所もある

草原の中ほどに、フラットで開けた部分があった。
「トップリ平」か

トップリ平にて
切り株から新たな生命が

「トップリ尾ノ頭」を過ぎると、レンゲ道が近付き、日本庭園のような雰囲気に。 地形がややこしいが、黄色いテープが導いてくれる

正面の木の隙間から抜け出して来た

レンゲ道にぶつかると、トップリ尾への分岐案内表示が出来ていた。
メインの高崎横手方面への案内がないので、迷わないかな。

日裏山のすぐ手前より①
奥に大日山・稲村ヶ岳・山上ヶ岳が覗いていた。左は迷ヶ岳

日裏山のすぐ手前より②
弥山が横に見えていたが、小屋はピークの向こう側で見えない。
このすぐ下側が狼平、弥山の手前のピークが大黒岩

日裏山に到着
明星ヶ岳は、ここから往復 1.5時間位かな。この時期、日が短いので無理をしないことに、体も疲れてシンドイし・・
で、昼食にして引返す事にする

日裏山 山頂より①
近畿の ワン・ツー・スリー
弥山・八経ヶ岳・明星ヶ岳

日裏山 山頂より②
昼食を終え、行けなかった明星ヶ岳方面に下り引返すことに

レンゲ道に合流し、引返す。
明星ヶ岳へは行けずに、不甲斐なく残念

トップリ尾分岐
レンゲ道を別れ、トップリ尾に向かう。
この辺り地形がややこしいが、トップリ尾ノ頭まで黄色のテープが導いてくれる。

薄い踏み跡で分かり辛いので、テープを頼りに進む。

トップリ尾ノ頭の先に出た
紀伊半島南部に重畳と続く山波

「トップリ尾ノ頭」からの下りに入ると、広がった部分もあり、マーカー・踏み跡はなくなるので、下る尾根(トップリ尾)を外さないように進む

「トップリ草原」の上部あたりに出てきた。ココから 1㎞弱・高度差 120~130mほど続く。
中央左のギザギザが中八人山

真下が核心部のトップリ平かな

右(西)方面が開けると、天和山が(赤白鉄塔の左のピーク)が谷向こうに聳えていた

12:36 トップリ草原 上部よりのパノラマ

トップリ平
シンボル・モニュメント

正面の P1402が目立っていた
距離はないが、見た目以上に傾斜がある

P1402のピーク付近

往路では気付かなかったが、ここにも標識が設置されていた

下る方位を間違えないように、進路を取る

この先は明確な尾根を下って行く

岩稜部分もあるが、通過には問題なし

尾根分岐の標識が見えてきた。
分岐で、昼食時に食べなかったデザートを食べ、この先の激下りの備える

トップリ尾を別れ、急斜面を下って行く。落ち葉で下の状態が見えないので滑りまくりだ。
リボンがないと、どこへ下ったらよいか分からないほどの急坂だ。

右奥にあるテープに気付かないと、下りでは、間違いやすい所。

林道に着地

手前の尾根先で、後発された 2人さんが行き詰まり、引返して ウロウロされていた。当方は往路の感で、行き詰る手前で獣道に折れ、取り付き口にドンピシャで着地。
他から下った 2人さんが中々下りてこない。
可成り立って林道の奥の方から下って来た。結局さらに引返して、印を見つけ下ると林道に下りられ、登山口の案内表示があったとの事。

林道の先に新しく登山口が出来た模様だ。

帰りも、爪先立って濡れずに渡渉

無事駐車場に帰還

他の 3台の車はもう帰っていなかった。山中では出会わなかったが、どのルートを歩いたのだろうか
おまけ
帰路に高野辻ヘリポート展望台に寄る(往路では大峯の山頂方面にガスがかかっていた)


ヘリポートから、一段上の展望台に



         →
         展望台より大峯方面

15:41 高野辻ヘリポート展望台より 大峯方面のパノラマ

大峯方面の案内地図

大日山・稲村ヶ岳、大日山の左の山上ヶ岳は雲に隠れている

天和山(中央)、左奥の山裾が天女の舞

近畿の №1・2・3
弥山・八経ヶ岳・明星ヶ岳

今日歩いてきたトップリ尾

七面山、左奥は楊枝ノ森

15:49 高野辻ヘリポート展望台より 高野山方面のパノラマ

高野山方面の案内地図

奥の右側が高野三山
 
 
⇒ページ・トップへ

 ⇒ 「 山歩き 」 編トップページ ⇒ 「 ウォーキング・名所見学 」 編トップページ ⇒ TKMのホーム・ページ
 
 ご意見・ご感想は こちら へ 【メール宛先の (アットマーク) は、半角 (@) に変更してください】