TKMデジカメ山歩き 2021/5/9(日)
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山上ヶ岳・竜ヶ岳・阿弥陀ヶ森
スタート:上谷(久久能智神社) ⇔
ルート :
山上ヶ岳=日本300名山
歩いた足跡

歩行断面図
【所在地】奈良
【山地系】大峯山地
 
山上ヶ岳
 Ⅰ△1719.39m(大峰山上)
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※ダウンロードできない場合は こちらを参照
 
標高 時間
到着/出発
休憩
タイム
地名・ポイント名 区間
歩行タイム
ヤマプラ
コースタイム
(往)歩行
累積タイム
(復)歩行
累積タイム
自宅⇔現地 (往) (復)
570m  07:33   ① 上谷(久久能智神社) 0:27 0:25 0:27   出発時間 06:40 15:50
   08:00   ② 上谷分岐 到着時間 07:20 17:55
2:00 2:25 1:27  
   10:00   ③ 伯母谷覗 片道距離 70 ㎞ 70 ㎞
0:24 0:25 2:51  
   10:24   ④ 阿弥陀ヶ森分岐 往復距離 140 ㎞(AVG=17.3)
1:09 1:40 4:00  
1719m  11:33   山上ヶ岳 △1719.4  
0:43 1:20 4:43 0:43
   12:16~12:46 0:30 ⑥ 小笹ノ宿  
0:13 4:56 0:56
1725m  12:59   竜ヶ岳 P1725  
0:25 5:21 1:21
1680m  13:24   阿弥陀ヶ森 P1680  
0:13 0:20 5:34 1:34
   13:37   ⑨ 伯母谷覗 ASC(総上昇)プロトレック 1395 m
1:37 1:45 7:11 3:11
   15:14   ⑩ 上谷分岐 DSC(総下降) 〃 1380 m
0:22 0:15 7:33 3:33
   15:36   ⑪ 上谷(久久能智神社) 総上昇量(GPS) 1683 m
  8:03 0:30   7:33 8:35     移動距離(GPS) 〃 20.2 ㎞
 
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アプローチ
  奈良 ⇔ 《R24・県14・県37・県28・R169》 ⇔ 上多古(北和田口) ⇔ 上谷
駐車場
  上谷 集落の入口にある 久久能智神社前の空地
ルート
  P ⇔ 上谷分岐 ⇔ 天竺平 ⇔ 伯母谷覗 ⇔ 阿弥陀ヶ森分岐 ⇔ 小笹ノ宿 ⇔ 山上ヶ岳 【往復】
※ 竜ヶ岳・阿弥陀ヶ森は帰路にピークを踏む
記録
  大阪・京都・兵庫は緊急事態宣言中(4/25~5/11 →延長になり 5/末まで)なので、人の少ない奈良県の山 と云う事で、上谷から柏木道で山上ヶ岳方面を歩くことにした。

上谷からは、過去 4回登った事がある。とは言っても、最後の 4回目から既に 11年も経っている。
その 4回とも歩いたルートは、阿弥陀ヶ森まで、もしくは大普賢岳方面に向かっており、柏木道をそのまま山上ヶ岳方面に向かうのは、今回が始めてだ。

11年経った今、大普賢岳よりも少し距離のある山上ヶ岳まで行けるか不安があるが、厳しくなれば竜ヶ岳か小笹ノ宿あたりで引返すことも視野に入れる事にした。
長距離で累積標高もソコソコあるので、阿弥陀ヶ森までのタイムを過去と比べてみて体力の衰えも確認してみたい。

自宅から、登山口までそれほど遠くはないが、長距離を歩く予定なので、いつもより早く起きてスタート。
休日の早朝なので道路はすいていたが、歳とともに飛ばすことはなくなったので、以前より到着タイムは 15分ほど遅かった。
川沿いの道から折り返すように急坂を上がって行き、集落の手前にある久久能智神社の前の空地に駐車。

昨日の天気予報では午前 3時から お日様マークが並んでいたが、朝確認すると予報がずれて、お日様マークは 12時からに変わっていた。気温は高く夏日になる模様との事。
到着時は天気予報通りに曇っていて、今は暑くも寒くもない感じ。薄手の上着を着てスタート。


上谷からは 11年ぶりだが、何となくルートは覚えているので、駐車地から奥に進み、墓場への道を左に見送りそのまま直進。開けた栗畑の中の緩い傾斜を直進していくと植林地に入る。
そこから山の急斜面をジグザグに登っていく。道はジグザグにして傾斜を緩めているが、それでもシンドイ登りだ。
そんなキツイ登りが、上谷分岐のある尾根まで続く。駐車地から標高差 240mほどの登りだが、一仕事した感じ。

尾根に上がった地点が反対側の柏木からの道との合流点だ。距離表示があり「←上谷 0.8㎞ 柏木 3.0㎞→」と「←阿弥陀ヶ森 5.8㎞」とあった。
柏木からは歩いたことがないので、柏木道のスタート地点になる柏木から歩いてみたいが、柏木には車の停め所があるのかどうかがハッキリしないので、躊躇っている。

その合流点から、「阿弥陀ヶ森 5.8㎞」に向かって、尾根上の柏木道を登っていく。
尾根を少し進んだところで、「大峯迄 八十二丁」の丁石があった。裏側は「柏木迄 三十四丁」とある。足すと、柏木から大峯迄の全行程は 百十六丁、12.7㎞の距離になる。

所々で傾斜のある部分もあるが、距離が長い分ダラダラと登って行く道が続く。
11年前と違い、道が数メートルほど崩壊して切れ落ちている場面もあったが、そこは上側に迂回路が出来ていた。
また、倒れていたり、木の根っこに抱き込まれたりしていた丁石は、整備され道脇に立て直されていた。
柏木道の中間にあたる五十八丁の丁石も、11年目には倒れていたのを、ひっくり返して裏表とも五十八丁だったのを確認した事を思い出す。

伯母谷覗が近づき、帰路で迷いそうなガレ谷を斜め上に横切り、少し上がるとフラットな場所が続く。アスカベ平でテント場になっているが、低木の多い窪地上の場所なので少し陰気な雰囲気の所だ。
すると、前方からトレラン風の青年 2名さんとすれ違う。こんな早い時間にもう戻りだろうか。

そんな場所を抜けて一登りすると視界が開け前方に大普賢岳から続くギザギザが真正面に。
伯母谷覗に到着だ。ここまで黙々と歩いてきたので思ったより早めに到着できた。
展望岩の先まで出ると、それなりに視界はあるが、今は曇った空模様。天気予報では昼から お日様マークになっていたので、風景は帰路に期待して一息ついたのみで先に進む。

伯母谷覗から女人結界門のある阿弥陀ヶ森分岐までは、覚えていたイメージでは、傾斜のない楽々道だったが、イメージと違い一登り以上あった。
阿弥陀ヶ森のピークを巻いている場面では倒木があったりして、その下を潜り抜けたり・迂回したりで少しややこしかった。
阿弥陀ヶ森分岐の手前で、大普賢岳方面に下っていくトレラン 2名さんの後姿が見えた。

ここまで順調に来る事が出来、時間も余裕が出てきたので、心配していた山上ヶ岳までは問題なさそうだ。
阿弥陀ヶ森分岐にあった案内表示には、「山上ヶ岳 3㎞」。昼食を含めて往復で 3時間位だろうか。

阿弥陀ヶ森から、大峯の雰囲気の良い森の中を歩いていると、前方から メチャデカイ荷物を背負った同年輩の人と、親子ほども歳の違いそうな中年の人の 2人さんとすれ違う。
当方には縦走は夢だな と思いつつ、竜ヶ岳の横までダラダラと登り、左に帰路にピークを踏む予定の竜ヶ岳を見て、その先を下ると小笹ノ宿。

小笹ノ宿は、そのまま通過して、少し先で山上ヶ岳への登りに入る。
阿古滝への分岐の投地蔵辻を過ぎると、右手方向にに山上ヶ岳のピークと大峰山寺の屋根が見えてきた。

その、大峰山寺前の広場に上がると、白い法被を来たお寺関係の人が大勢いた。
お花畑に上がると、すごい風。その強風の中、お花畑に仰向けに寝っ転がっていた人と、親子連れがいたのみ。
三角点にタッチして、戻りかけると、ヘルメットとロープをぶら下げた 2人さんが上がってきた。

お花畑でノンビリと昼食にしたかったが、余りにも風が強い。日本岩まで行くことも頭に過ったが、風が強く落ち着けそうもないので、そのまま引返し、小笹ノ宿で昼食を取ることにした。

大峰山寺前の広場から少し下ったところにあった最初の丁石は「柏木迄 百十四丁」、上谷分岐で最初に見た丁石は「柏木迄 三十四丁」だったので、上谷分岐までは八十丁、と云う事は 8.7㎞だ。そこから駐車地まで 0.8㎞あるので、合計 9.5㎞の道のりを帰ることになる。

P1685の地蔵岳には寄らなかったが、旧道を歩いたりして小笹ノ宿に戻り、赤いお堂の前の石段に座り昼食にする。
昼食中に、山上ヶ岳の三角点で見た 2人さんが来て、行き過ぎたと言って戻っていった??。
すると今度は、当方より若干若いと思われるトレラン者 3名が山上ヶ岳方面に向かって行った。
この 3名さんは柏木道を戻っていく途中で当方を追い抜いて行った。結構な年輩なのにすごい体力。

昼食を終え、小笹ノ宿から登り返し、横の竜ヶ岳のピークを踏む。奥駆道はこのピークを巻いており、山頂からの展望はないが、山頂近くには踏み跡が出来ていた。竜ヶ岳は山上ヶ岳よりも少し高く(5mほど)遠くから見ると目立つ山だ。
そんなピークを踏んだだけで、今度は阿弥陀ヶ森のピークに向かう。

雰囲気の良い奥駆の森を少し下り、右に巻いていく奥駆道を見送り、正面の阿弥陀ヶ森のピークを目指す。高度差 50mほどあるが緩い傾斜の登りなので、疲れた体でも問題なし。その山頂からの展望もほとんどない。

反対側に下っていくと、直に右からの柏木道に合流。阿弥陀ヶ森の巻道は倒木等で荒れていたので、ひょっとしてピーク経由の方が楽かも。

伯母谷覗まで戻ると、朝は曇っていた空は青空が広がっていたが、空気が濁っているのか視界がぼやけ遠方までの視界もそれほどでもなかった。

後は、登ってきた道をひたすら戻るだけ。
今日は体調が良かったのだろうか、疲れはあまり残っておらず、時間的にも思ったより順調に来れたので 4時前には駐車場まで戻れそう。

危険ヵ所はそれほどないが、ミスるのはいつも下りなので、細い崖横の道などは一層慎重に通過していきく。時間も余裕が出てきたので慌てることなく下り、上谷分岐からのザレた下りも少し慎重に下り、何事もなく無事に下山した。

緊急事態宣言中のため、人の歩くのが少ないルートを選んだ事もあるが、休日にもかかわらず出会った人は少なかった。山上ヶ岳の人は除いて、途中で出会った人は、トレラン者と縦走の人 のみ。

11年前と比べて、気になっていたタイムは

       上谷→阿弥陀ヶ森  阿弥陀ヶ森→上谷  往復
 2021-05-09    2:51       2:12     5:03
 2010-05-02    3:26       2:37     6:03
 2009-09-13    3:19       2:34     5:53
 2009-04-11    3:18       2:34     5:52
 2008-09-13    3:21       2:09     5:30

過去 4回より早かったではないか??
初めての道ではなく、途中見学する所もないので黙々と歩いたが、意識して頑張った訳ではない。
尾根上には強風が吹いていたが、却ってそれが火照った体を冷やして体力消耗が少なかったためもあるのだろうか。水分もほとんど必要としなかった。

山歩きは、もう暫くは頑張れそうだ。一安心。
 
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久久能智神社前の空地に駐車

小屋の横から入山

消えかかった案内に、大峯は左とあったが、真っすぐ山側に進む

開けた栗畑を抜けて植林地に入る

上谷分岐
駐車地からの標高差は 240m程。
山の急斜面をジグザグ道で傾斜を緩めてあるが、この尾根に上がるまでシンドイ登りだった

前方から上がってきた
ここからは尾根道。まずは阿弥陀ヶ森 5.8㎞に向かってGo!

最初の丁石
表 「大峯迄 八十二丁」

丁石の裏側 「柏木迄 三十四丁」
柏木道の全行程は 116丁(12.7㎞)の道のりだ

天竺平

方向転換箇所
11年前に来たときは、丁石を木の根っこが抱きこんでいたが、修復されていた

△1166.7の西側をトラバースして行く

前方、数メートルほど山道が崩壊して切れ落ちていたが、上側に迂回道が出来ていた

柏木道の中間地点
丁石の表 「大峯迄 五十八丁」

丁石の裏 「柏木迄 五十八丁」
11年前は、転がっていたので裏表をひっくり返して、確認した

古道の雰囲気が残っている

ガレ場の谷
少し上がってから、反対側に。
登りでは問題ないが、下りではそのままガレ谷を下ってしまわないように

ガレ谷を超えて、尾根側に上がった所

この辺りが「アスカベ平」かな
テント場に適地だが、少し陰気な場所

伯母谷覗に到着
スタートして 2時間半ほど

伯母谷覗より①
大普賢岳のギザギザと、左に和佐又山

大普賢岳と、右に帰路にピークを踏む予定の阿弥陀ヶ森
天気が余りよくないので、帰路に期待して、そのまま通過

阿弥陀ヶ森分岐
大普賢岳方面に下っていったトレランの 2人さんの後姿が見えた

阿弥陀ヶ森の方向案内
「山上ヶ岳 3㎞ 小笹の宿 1.2㎞」、「大普賢岳 1.9㎞」
今まで、上谷から登ってきたときは大普賢岳方面にしか行った事がなかったが、今回は初めて山上ヶ岳方面に向かう

奥駆道は雰囲気が良い

竜ヶ岳方面
帰路にピークを踏む予定

小笹ノ宿

理源大師像かな

投地蔵辻
この手前付近から阿古滝へのルートがあるので行ってみたいが、帰りの登り返しが 400mほどもあるので躊躇う

山上ヶ岳と大峯山寺の屋根が見えてきた

大峰山寺まで上がってきた

お花畑
メチャ風が強く、ノンビリできない

山上ヶ岳 山頂三角点

お花畑より
手前から、稲村ヶ岳・八経ヶ岳・釈迦ヶ岳の山塊

山上ヶ岳付近は風が強く、日本岩方面に行っても昼食場所には適さないので、このまま戻り、小笹ノ宿で昼食にする事にした

丁石 「柏木迄 百十四丁」
山上ヶ岳側で最初にある丁石

帰路は左側の旧道から戻ってきた

投地蔵辻前で、阿古滝方面を見ると、岩の上に木が乗っかっていた

阿古滝分岐
行ってみたいが 400mの登り返しは

小笹ノ宿
お堂の前の石段に座り昼食。
昼食中に、年輩のトレラン 3名さんが山上ヶ岳方面に通過していったが、その 3名さんには △1166.7の巻道に入る所で、追い抜かれた

お堂前からも稲村ヶ岳が見えていた

竜ヶ岳 山頂
奥駆道からは外れており、山頂は展望もないが、山頂付近は薄っすらと踏み跡があった。
山上ヶ岳よりも 5m程高く、遠くからは、それなりに目立つ山

前方に、これからピークを踏む予定の阿弥陀ヶ森が見えてきた

左に阿弥陀ヶ森のピークに向かう

阿弥陀ヶ森 山頂に到着

山頂表示は 小さなのが 1個しか見当たらなかった

山頂から反対側に下ると、直に右からの柏木道に合流

伯母谷覗まで戻ってきた

13:39 伯母谷覗よりのパノラマ 朝より天気は良くなっていたが、空気が濁り気味

伯母谷覗より
下山に向かう

ガレ場の谷を少し下り、反対側の山道に

柏木道の中間点
表も裏も、五十八丁の丁石

左の △1166.7の巻道に入る
トレラン 3名さんに抜かれる。柏木からのお往復だろうか

11年前は木の根っこに抱かれていた丁石。抱いていた根っこは、その部分が切り落とされていた

天竺平

上谷分岐

地蔵菩薩

植林地の急斜面をジグザグに下っていく。小石が多く滑りやすい

下山完了

久久能智神社に無事下山の報告と賽銭を納めに行ったが、賽銭箱がなかったので、納める事が叶わず
 
 
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