TKMデジカメ山歩き 2023/6/25(日)
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大普賢岳七曜岳行者還岳途中
スタート:R309 90番ポスト ⇔
ルート :
大普賢岳=関・近100名山
歩いた足跡

歩行断面図
【所在地】奈良県
【山地系】大峯山地
 
大普賢岳
 Ⅲ△1780.14m (普賢森)
  足跡のダウンロードは こちらから
ダウンロードできない場合は こちらを参照
 
標高 時間
到着/出発
休憩
タイム
地名・ポイント名 区間
歩行タイム
ヤマプラ
コースタイム
(往)歩行
累積タイム
(復)歩行
累積タイム
自宅⇔現地 (往) (復)
1060m  07:58   ① R309 90番ポスト 0:49 0:50 0:49   出発時間 05:50 17:05
   08:47   ② R309 90番分岐 P1456 到着時間 07:40 19:10
0:38 0:20 1:27  
   09:25   ③ 行者還小屋 片道距離 89 ㎞ 89 ㎞
1:09 1:.30 2:36  
1584m  10:34~10:45 0:11 七曜岳 P1584 往復距離 179 ㎞/avg.17.6
1:35 1:40 4:11  
1790m  12:20~12:28 0:08 大普賢岳 △1780.1  
0:10 1:20 4:21 0:10
   12:38~13:08 0:30 ⑥ 水太覗  
1:13 5:34 1:23
   14:21~14:29 0:08 ⑦ 七曜岳  
1:06 1:20 6:40 2:29
   15:35~15:42 0:07 ⑧ 行者還小屋 ASC(総上昇)プロトレック 1385 m
0:33 0:50 7:13 3:02
   16:15   ⑨ R309 90番分岐 P1456 DSC(総下降) 〃 1370 m
0:36 0:40 7:49 3:.38
   16:51   ⑩ R309 90番ポスト 総上昇量(GPS)map60 1408 m
  8:53 1:04   7:49 9:00     移動距離(GPS) 〃 15.5 ㎞
 
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アクセス
奈良 ⇔ 《R24・県14・県37・県28・R169・R309》 ⇔ 90番ポスト前
駐車場
R309の 90番ポスト前に路駐
ルート
R309 90番ポスト ⇔ タイタン広場 ⇔ R309 90番分岐(奥駈道稜線出合 P1458) ⇔ 行者還小屋 ⇔ 七曜岳 ⇔ 大普賢岳 【往復】
※ 帰路に行者還岳にも登頂したかったが、それどころか大普賢岳も諦めかけたほどだった。
記録
2018・2020・2021年の 5月末~6月始頃、お花のシーズン(クサタチバナ他)に歩いた同じルートが今回の目的。ただし天候や諸般の事情により 1カ月遅れになったので、お花は終わっていると思われる。
同ルートを歩くので、加齢の体力測定を兼ねて歩くことに。

お花のシーズン以外の 16年の10月にも歩いて歩いているので、同ルートは今回で 5回目。
最初の 2回は行者還岳にも立ち寄っているが、前回・前々回は時間と体力の不足により登ることが叶わなかった。今回は頑張って行者還岳へも立ち寄りたいと思っている。


歩く行程が長いので、頑張て早く起きて自宅をスタート。
現地まで天川から向かった方が距離は短いが、今回も反対側の R169から向かう。天川からの長く続く細い道を走るのが苦手だからだ。
休日(日曜)の早朝と言う事もあり、順調に走り現地に到着。先着車は 2台しか停まっていなかった。

来る途中の車中で、外気温の割に暑く感じたので冷房を入れていたが、現地に到着しても 外気温は 18℃なのに暑い。朝起きると寝汗を多くかいていたので体調によるものだろか。


R309の90番キロポスト前の鉄階段から入山。
歩き始めると背中の荷物が重く感じる。、先日から水+湯で 2.5㍑持参しているのでそのためだろうか。しかし少し歩くと馴れてきた。
近年、歩く人が多くなったルートで、1級の登山道と化しているので歩き易く、黙々と登って行く。暑くてすぐに汗びっしょりとなる。

清明ノ尾の本尾根に合流する手前で、いつ見ても感心するシンボルツリーを見て、その先で、少し展望が開けると目的地の大普賢岳のギザギザがクッキリと見えた。本日の目的地だが遠くに見えている。
清明ノ尾に合流して、尾根上を通る林道に放置されているタイタンを見て、林道を 250mほど歩く。林道は尾根横を巻いて行くので、そこで林道を別れ尾根に向かっている踏み跡に従う。来る度に踏み跡は濃くなっている感じ。

尾根上を再び黙々と歩き、奥駈稜線のある P1458へはスタートして 0:49’で到着。高度差は 400mあるが歩き易いルートなので、その割には時間はかからなかった。大体いつものペースで来られた。

登ってきた稜線の反対側にある弥山の山塊を見て、その先は稜線の奥駈道を進む。
少し冷たいそよ風が稜線を吹き抜けているので、ビッショリと汗をかいた体に気持ち良い。
突き上げてきた稜線から少し下って、次のピークに出る付近がお花畑。
諦めていたクサタチバナは所々で白い花が残っていたが、どれも汚れて花弁は汚かった。

お花の終わっていたお花畑を過ぎて、行者還小屋に着くと壮年男子 2名が休憩していた。入山して初めて見る人。
休憩するほどでもなかったのでそのまま通過。水の出ていなかった「行者の水場」からザレと朽ちかけた木製階段を登り、行者還岳分岐から、再び気持ちの良い稜線歩き。

P1485を越えて次のピークへ向かう途中トラバース道から尾根に出るべきところを、靴跡の残っていた先に続く道に進んでしまう。トラバース道が続いているのかと思ったら、次第に怪しくなり遂に消滅。
そこから横の尾根には何とか登れそう。戻るのも何なので尾根への激登りに掛かる。距離はなかったので無事本ルートに復帰。帰路に確認したが、分岐部分は間違う可能性大の所だった。

ややこしい尾根上を登って行くと、障害物があるのだろうか、ルートは尾根横に回り、その尾根横から木製階段を 2つほどで尾根に上がり、和佐又分岐から七曜岳に到着。
七曜岳の手前から始まるややこしい場面で、体力を消耗してバテ初めていた。

七曜岳の山頂で暫く休憩して、下りかけると大普賢岳からの周回者が来るわ来るわで 10人以上立て続けにすれ違う。
木製廊下でスッテンコロリと転げないように注意して通過して、「七つ池」まで少しややこしい道を下り、反対側に少し登り返すと大普賢岳が真正面に見える小広場に出た。絶好のランチ場所だ。

その先、再び下りになり稚児泊に下ると、いよいよそこからクサリ場が始まる。「内侍落し(屏風横駈)」・「サツマコロビ(薩摩転び)」と呼ばれている所だ。
稚児泊から山の斜面(崖)に回ると、岩壁の横を通り抜けていくルートに入る。足がかりがあり丈夫な鉄クサリの手すりが設置されているので、ヘマをしなければ問題ない。その部分が山と高原地図にある「内侍落し(屏風横駈)」と思われる場所。

無事に岩壁を横切り終えると、今度はクサリ場の急登。その登りで疲れがマックスに達しヘロヘロになった。帰りの体力が心配になり、その先ズ~ッと引き返しのタイミングを考えながら進むことになった。
その急登なクサリ場の場所を多くのレポは「サツマコロビ(薩摩転び)」としているが、山と高原地図の「サツマコロビ(薩摩転び)」は国見岳と弥勒岳の中間付近としている。国見岳と弥勒岳の中間部は特にドウと言う場面ではないので昔は、国見岳・弥勒岳を直登でもしていたのだろうか。

クサリ場を青息吐息でようやくこなし、ルートが少し平穏になると足は動いてくれたので、そのまま頑張って先に進む。
山と高原地図にある「サツマコロビ(薩摩転び)」を過ぎて、弥勒岳への登りがシンドかったが、何とか足が動いてくれていたので水太覗に到着。
時間的に厳しくなってきたが大普賢岳は目の前にあり、4日前(6/21)に夏至を迎えたばかりで、日は長い。帰りが遅くなっても日没には十分余裕がある。で、もうひと踏ん張り。

大普賢岳へは、巻道から反対側の和佐又分岐に出て、そこから山頂に上がるルートを取った。まだ歩いた事のないルートで前回も歩こうと思っていたのに分岐を見つけられずに歩けなかったルートだ。
今回は、分岐付近をスマホの地図で確認し、先の方にルートらしいのが見えた所でその方向に折れた。足元はガレているので踏み跡がなく、明確な分岐がなかった。

ガレた部分を何となくルートらしき所を回り込みながら進むと、土の足元に変わりそこからは迷いようのないルートが反対側にある和佐又分岐まで続いた。その和佐又分岐から一登りで山頂に到着。

大普賢岳の山頂には、お二人さんが三角点の横でコンロを挟んで昼食の準備中だったのみ。
神童小谷の向こうに稲村ヶ岳を望む所で昼食にしようとレジャーシートを広げて準備しかけると虫の多い事、周りはブーン・ブーンと鬱陶しい。山頂での昼食は諦めて、大普賢岳から下った水太覗で昼食にする事にしてレジャーシートは撤収。

山頂で、写真だけを撮って、急下りを 10分ほどで水太覗に到着。
水太覗の際から 1mほど下がった所に腰を落ち着け、ガスで展望のなくなっている台高の稜線を見ながら昼食にする。
定番の昼食をしていると、前方横から崖下に向かう大きな動物が見えハッとする。崖下に入ったのですぐに見えなくなったが一瞬見えた姿はカモシカだったので安心。ちょうど当方が腰を据えた先 1mの真下方向にいたらしく、しばらくたってもと来た方に戻るところで再び姿をあらわした。熊でなくて良かった。

昼食を終え、後は来た道を戻るだけ。往路でヘロヘロになった体も少しマシになった。帰る体力に問題ない。
往路でヘロヘロになり青息吐息で登ってきたクサリ場は、今度は下りなので体力は使わないが、反対に危険度が増しているので慎重に下る。下り終わって、次の岩壁横の横断も鉄クサリの手すりをシッカリと掴んで無事通過。

七つ池付近まで戻ると、回復した体力も再び元の疲れた体に。七つ池から七曜岳への登りがキツかった。
七曜岳の山頂で下山開始後の初休憩、水分をタップリと取り再スタート。
和佐又分岐の先のややこしい部分を過ぎると、平穏な道が続くので体力が回復して普通に歩けるようになりアップダウンも気にならなくなった。

体力はましになったので前回・前々回とパスした行者還岳へ立ち寄りたかったが、帰りが遅くなるので残念ながら今回もパス。
往路で水の出ていなかった行者の水場はホースの先から水が出ていた。その冷たい水で顔を何度も冷やす。あさ流れていなかった水が何もなく流れることはないので誰かが水源をいじったのだろうか。

行者還小屋で復路で 2度目の休憩。ここでも水分タップリ取る。
その先奥駈稜線の歩き易い道が続くので普通に歩け、清明ノ尾分岐に到着。そこからの下りは歩き易くあまり時間も掛からないので、水分休憩のみで奥駈稜線を別れる。

あとはひたすら下って、スタートした R309 90番ポストに下山。
残っている車は、当方の車だけだった。

水は0.5㍑残すのみ、今までで一番消費した。

タイム比較
  今回 2021-05-29 2020-05-29 2018-06-01 2016-10-10  
90番            
4:11(0:11) 4:12(0:11) 4:11(0:07) 4:05(0:11) 3:56(0:10)  
大普賢岳            
3:38(0:53) 3:33(0:55) 3:35(1:04) 3:25(0:48) 3:25(1:02)  
90番            
  7:49(1:04) 7:45(1:06) 7:46(1:11) 7:30(0:59) 7:21(1:12)  
※ カッコ内は +休憩タイム  

今回は、往路で途中引き返しを考えたくらいに厳しかったが、タイムは前回と同等だった。
とは言っても 7年前に比べたら衰えは明白だ、それが現実だ。受け止めがたいが致し方ない。
 
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先着車は 2台のみ。
外気温は 18℃だったが暑く感じる。
 

新緑の中、近年歩く人が多く 1級登山道と化した尾根道を登って行く。

タイタンの下側にある、シンボルツリー

タイタンの手前で、大普賢岳のギザギザと左に行者還岳が見えた。大普賢岳は遠くに見えるが行けるだろうか?

タイタン
何時まで原型を留めるのだろうか

タイタンから林道を歩き、ここで林道を別れ、尾根道に進む。

R309 90番分岐①
奥駈稜線 P1458に到着

R309 90番分岐②
稜線の向こうに弥山の山塊が見えていた

R309 90番分岐③
弥山小屋をズーム、左は八経ヶ岳

清明ノ尾を突き上げたピークから、奥駈の稜線を歩き始める。
汗ビッショリの体に、冷たく吹くそよ風が気持ち良い

P1486付近のお花畑①
クサタチバナは終わっている

P1486付近のお花畑②
咲き残っている花は汚れていたが、一番きれいだったのを

P1486付近のお花畑③
フタリシズカ だろうか?

P1486付近のお花畑④
トリカブト?の群生地

P1486付近のお花畑⑤
バイケイソウ?の群生地

天川辻

旧鉄塔台地より
霞んではいたが、台高の稜線まで展望が出ていた

行者還小屋①
90番ポストに停まっていた先着車の人達だろうか

行者還小屋②
後方は行者還岳。帰路に立ち寄りたいが・・

行者の水場
水は流れていなかった

みなきケルン碑①

みなきケルン碑②
昭和 40年 22歳。当方より 7歳上、生きていれば今年で傘寿

靴跡も残っていたのでトラバース道かと思い侵入したが、少し先で消滅。這い登るように尾根に上がった。

無双洞・和佐又山分岐

七曜岳より①
かなり疲れて、山頂に到着

10:36 七曜岳よりのパノラマ

七曜岳より②
山頂に咲いてたベニドウダン

七曜岳より③
ベニドウダンの花をズーム

七曜岳より④
反対側にはサラサドウダンも咲いていた

七曜岳より⑤
サラサドウダンの花をズーム

七曜岳より⑥
今日初めての休憩を取り、先に進む

大普賢岳 展望地
この先下側の稚児泊は展望がないので、ランチを取るなら、こちらの方がベター

稚児泊

クサリ場の始まり
内侍落し(屏風横駈)・サツマコロビ(薩摩転び) との名称があるが、ヤマレコでは、サツマコロビは国見岳の北側を指定地としている

水太覗
クサリ場で体力を使い果たし、国見岳付近から、ズ~ッと引き返しを考えながら何とかここまで辿り着く

大普賢岳へは、トラバース道から北側の和佐又分岐に回り込んで山頂に向かう。 このトラバース道は初めて通る。

トラバース道の南半分はガレたルートで分かりにくかったが、北側は濃い踏み跡があった

和佐又分岐に到着

大普賢岳より①
山頂三角点に到着。
三角点近くに、お二人さんがコンロを挟んで昼食の準備をしていた

大普賢岳より②
台高の主峰には厚いガスが覆いつつあった

大普賢岳より③
弥山も山頂付近にはガスが覆い始めていた

大普賢岳より④
神童子谷の向こうの稲村ヶ岳方面にはガスはない

大普賢岳より⑤
昼食にしようとレジャーシートを広げたが、虫が多く退散。昼食は水太覗で

中央の向こう側が水太覗
左側が切れ落ちている

水太覗
ガスで覆われた台高方面を見ながら昼食を取った。昼食中に崖のすぐ下側を横切る大型動物がいてビックリ、カモシカだった。

国見岳を巻いて下ってきた所
ここから左にクサリ場の難所を下っていく。

稚児泊
クサリ場を慎重に下り、岩壁の横断はクサリの手すりをシッカリと掴んで通過してきた

七曜岳に戻る
疲れた。帰路で初めての休憩

息を整えて、七曜岳をスタート

和佐又分岐
大普賢岳からここまで、往路は多くの人と出会ったが、復路では誰とも出会わず

七曜岳からのややこしい所を通過して、ようやく平穏なルートに

P1485のピークを過ぎると前方に行者還岳が見える様になった

行者還岳 分岐
往路はバテバテで、何とか大普賢岳まで辿り着けたぐらいだったが、なぜかここまで来て体力に余裕があった。で、前回・前々回行けなかった行者還岳に立ち寄りたかったが、時間的に厳しいので今回もパス。残念

行者の水場
往路は出ていなかったが、ホースの先から水が出ていた。急に出ることはないので、誰かが水源をいじったのかな

行者還小屋
シンドイので丸太に座り休憩

水分をタップリ取り、息を整えて小屋をスタート

P1486のお花畑
先が見えてきたせいか、ここへの登りは気にならず

R309 90番分岐 P1458
ゴールは近いので、水分だけを取る。
2.5㍑(水+湯)担いできたが、2㍑消費。暑さと疲れで今までにない水の消費量

清明ノ尾に突入

タイタン広場
登山道の看板が設置してあった。

シンボルツリー

鉄階段を降り、国道 90番ポストに着地



R309 90番ポスト
残っているのは当方の車のみ
今日は気温の割にスタートから暑く、七曜岳手前のルートがややこしくなる付近からバテ始め、稚児泊の先のクサリ場でヘロヘロ状態。
その先から、戻れなくなったらアウトなので、ズ~ッと引き返しを考えていた。
 
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