TKMデジカメ山歩き 2023/3/5(日)
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快晴
八経ヶ岳
スタート:熊渡 ⇔
ルート :↑↓カナビキ尾根・レンゲ道
日本100名山
歩いた足跡

歩行断面図
【所在地】奈良県
【山地系】大峯山地
 
八経ヶ岳
 Ⅱ△1915.2m (弥仙山)
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ダウンロードできない場合は こちらを参照
 
標高 時間
到着/出発
休憩
タイム
地名・ポイント名 区間
歩行タイム
ヤマプラ
コースタイム
(往)歩行
累積タイム
(復)歩行
累積タイム
自宅⇔現地 (往) (復)
670m  07:14   ① 熊渡 P 2:08 2:20 2:08   出発時間 05:25 16:40
   09:22~09:27 0:05 ② 分岐(金引橋) 到着時間 06:55 18:35
0:59 2:45 3:07  
   10:26   ③ 高崎横手 片道距離 71 ㎞ 72 ㎞
1:18 4:25  
   11:44   ④ 弥山辻 往復距離 143 ㎞(AVG=16.4)
0:20 0:25 4:45  
1915m  12:04~12:38 0:34 八経ヶ岳 △1915.2  
0:17 0:20 5:02 0:17
   12:55   ⑥ 弥山辻  
0:49 1:55 5:51 1:06
   13:44~13:49 0:05 ⑦ 高崎横手  
0:43 6:34 1:49
   14:32~14:41 0:09 ⑧ 分岐(金引橋) ASC(総上昇)プロトレック 1315 m
1:12 1:00 7:46 3:01
   15:53~16:05 0:12 ⑨ 金引橋 DSC(総下降) 〃 1315 m
0:25 0:25 8:11 3:26
   16:30   ⑩ 熊渡 P 総上昇量(GPS)map60 1296 m
  9:16 1:05   8:11 9:10     移動距離(GPS) 〃 19.3 ㎞
 
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アクセス
奈良 ⇔ 《R24・京奈和道》御所南IC ⇔ 《R309》 ⇔ 熊渡 【往復】
駐車場
熊渡(橋の前の駐車地)
ルート
P ⇔ 金引橋 ⇔ 分岐(金引橋) ⇔ 高崎横手 ⇔ 弥山辻 ⇔ 八経ヶ岳 【往復】
記録
すっかり春の兆し。
雪解けが進んで、スノーシュー遊びの出来そうな山はもうなさそう。

しかし大峯の高い山には、マダマダ残雪が多くありそう。
で、熊渡から八経ヶ岳を目指すことにした。冬の八経ヶ岳は 3年ぶり。その 3年前は周回出来たが・・・。
体力が衰えて来た今、八経ヶ岳まで届くかどうかさえ不安があるが、行ける所まで頑張るつもりで行く事に。

ロング行程になるので少し早く起き自宅をスタート。休日の早朝のため順調に走り現地の熊渡に到着。
今日は天気の良い日曜日なので駐車できるか心配していたが、何の事はない先着車は 4台のみだった。


現地の外気温は-1℃。今日の天気予報は好天で最高気温は 3月下旬の気温並に上がるとの事。
防寒着では暑いかと思ったが標高の高い山なので、上の方はそれなりに寒いはず。

スタートして林道を 30分ほど歩くと金引橋。傾斜の緩い林道なのに既に一仕事した感じでもう疲れだしてきた。橋を渡った所が林道終点でそのまま山道に繋がっている。

道なりに山中を数分進むと尾根に出た。そこからはひたすら尾根を登るのみ。
尾根登りの初めのうちは全く残雪がない。尾根を少し上がった所にある右からの巻道に気付かずひたすら尾根を登る。
高度を上げていくと足元には残雪が出始める。一旦融けた雪が凍っている感じで滑りやすく避けながら進む。先行者の足跡が各所にあるが、それほど多くはない感じ。先着車が 4台あったがそんな感じの足跡数だろうか。

地肌が露出している部分も残っていたのでノーアイゼンで歩いていたが、滑らない様に変に足に力を入れるので疲れる。
まだ残雪は多くなかったが高度 1130m付近でアイゼンを履いた。今日は12本爪用の新しい靴ではなく古い革靴を履いてきたので 10本爪のアイゼンだ。一昨年以来の使用になる。昨シーズンは12本爪を買ったのでそればっかりを使用していたので、10本爪は使用しなかった。爪が短いので使い勝手は良い。

アイゼンを履くと、シッカリと台地を噛んでくれるのでドンドン登れるが体が付いて行かずシンドイ。
高度 1300mの手前で、小さなコブを 3ッほど右から軽くトラバースして進む場面がある。雪に足を取られない様に注意して進む。
巻き終わった先で、高度差 50mほどの急登が始まる。その付近は積雪の量が多い。トレースがあるので利用しながら登るが、踏んだ足が沈んでズレる事も多く苦労しながら登る。所々で前爪を蹴り込んで登る事も、軽アイゼンだと厳しい所だ。

激坂を登りきると、そこからは稜線までトラバースして登って行く。トレースがあるし登りなので気にする事はないが、とにかくシンドイ。
川合からの稜線(金引橋分岐)に上がって一服。かなり体力を消耗した。それでも 3年前よりは 10分早く到着出来ていた。雪が少なかった事もあるが、少し頑張りすぎたかも。

数分休憩して、ナメリ坂を上り先に進む。すると前方からの夫婦さんとすれ違う。早い戻りなのでどこまで と聞くと、午後用事があるので頂仙岳までで引き返して来たとの事。多分早いスタートでヤヤコシイ所はトレースがなく苦労したのではと思う。
すると今度はその少し先で後ろから人の気配がした。振り向くと中年の単独女性が追いついてきた。先に行ってもらう。
P1598の横付近で、スマホを確認中の単独女性に追いついた。川合を 6:30にスタートしたとの事で八経ヶ岳へ行くとの事。すごいパワーだ。再び先に行ってもらうとすぐに見えなくなった。

高崎横手には金引橋分岐から 0:59’で到着、3年前はジャスト 1時間だったので同タイム。息継ぎをしていると狼平から大きな荷物を背負った単独さんが登ってきた。弥山or狼平で泊りの人の模様。

周回する自信がないので、レンゲ道から八経ヶ岳を目指すことにして高崎横手をスタート。
その先、キツイ登りはない所だが体が厳しくなってきて、サッサと進めずチンタラと休憩しもって登って行く。
新しく出来たトップリ尾への分岐表示を見て、日裏山は踏んで行かずにトレースに従い右から巻いて行く。
その先の「吉野熊野国立公園」の看板のある「テラス弁天」に出ると一部展望が開け弥山・八経ヶ岳方面が見えた。その八経ヶ岳が目標だがまだ遠くに見える。

そこから一登りすると今度は右手方向に大展望が開ける場所に出た。何度か通過しているはずだが、これだけの展望地だと初めて気付いた。山と高原地図に細尾山とある場所だが、展望はあるが山ではなく単なる尾根途中の場所だ。

かなり疲れているが時間的には余裕があるので先を頑張り弥山辻に到着。高崎横手から 1:18’、3年前は 1:07’。休み休み登ってきたのでかなり時間がかかって失速した。
周回は無理なので明星ヶ岳は帰路に寄る事にして、そのまま八経ヶ岳に向かう。
すると前方に先ほどの単独女性が歩いているのが見えた。明星ヶ岳へ寄った模様。

八経ヶ岳の山頂へはスタートして 4:50’で到着。3年前は4:52’でほぼ同タイムだったが、今回はやっとたどり着いたという感じ。ヘトヘトだ。
山頂は無人で、単独女性と同着だった。天気の良い休日なのに人が少ない。昨日も天気が良かったのでそのせいだろうか。

陽が照っていて風もないので山頂は穏やか。その代わり霧氷は影も形もない。枯れ枝があるだけ。
昼食にするが疲れすぎて食欲がない。逆に体は水分を要求してきた。冬場は水 1ℓとポットの湯0.5ℓで十分なのに今日は下山まで持つように水は少しガマンするくらい。
結局カップ麺は少し余した。こんなことは初めての経験。当然食後のデザートタイムもなし。

周回に向かった単独女性を羨ましく見送り、当方は情けなくそこまでで引返し。展望が良いので写真を多く撮ったのみで引返しに向かう。
山頂からの下りで広い所を下っていると、前方に明星ヶ岳が見えなく周りにトレースもないのに気付く。GPSを確認すると違う尾根を下りかけていた。慌てて軌道修正。ポカは疲れのせいだろうか。
その後はトレースを見逃さない様に弥山辻方面に向かい、目の前の明星ヶ岳は断念した。可なり体力を消耗しており、この先まだ長いので出来るだけ体力消耗は避けたい。

そこからは、来た道をひたすら戻るだけ。
下りとはいえシンドかったが、レンゲ道は登りと違い普通に歩けたのでほぼ順調に到着。しかし疲れたので倒木に座り小休止。足の疲れを癒す。

その先の、頂仙岳の巻道は往路では何も感じなかったが、左の谷底が目に入り、弱った足で阻喪のない様に慎重に通過して行く。
金引橋分岐までもペースはいつも通りに歩けたが、やっぱり疲れたので、又叉休憩。ちょこっとのつもりが 10分の大休憩。

重い腰を上げ、稜線を分かれてからのトラバースしながらの下りも、よろけて谷に滑らない様に注意して進む。その先の激下りはアイゼンのエッジを最大限に活用して、1歩1歩確実に下って行く。するとチェーンスパイクの単独さんが滑りながらもバランスよく高速に下って行った。多分細尾山ですれ違った人と思うが早くも下ってきた。

激坂を無事に下り終え、その先のトラバース部分も、より慎重に進んで無事に尾根に回り込んだ。あとは明確な尾根を下るだけ。
木の根が多く露出しているので引っかけない様にユックリと下って行き、地肌が多く露出し始めた高度 1120m付近でアイゼンを外す。往路でアイゼンを履いた付近だ。
アイゼンを外し、1歩踏み出した途端に滑って尻もち。落ち葉がスノーボートみたい滑る。立ち直って下り始めてもズルズル。何度も尻もちをついたので、再びアイゼンを履き直した。

その後は滑る事はなくなり、引っかけだけに注意して下る。左へのトラバース道に折れる所でアイゼンを外す。往路では直登してきたが、残雪がなくても急下りは滑るのでトラバース道に折れる。
根っこだらけのトラバース道なので歩きにくい。躓かない様にユックリと歩いていく。

そんなんで林道終点の金引橋まで稜線分岐から 1:12’もかかった。3年前は金引橋までアイゼンを履きっぱなしだったのに 0:54’で下っていた。

金引橋の下の川に下りて、靴・アイゼン・ストックの泥を落とし、林道を 25分かけて歩き駐車地に戻る。
残っている車は当方の車だけだった。

往路は 3年前とほぼ同タイムで歩けたが、疲労が半端でなく周回する元気など全く残っていなかった。
八経ヶ岳まではギリ頑張れたが、帰路に体のトラブルが出ないか心配したくらい。
でも、八経ヶ岳まで行けたので良しとしたい。
 
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熊渡
先着車は 4台、思ったより少なかった。ここまで道路は完全ドライだった。

崩壊箇所
令和 3年(2021年)に修復された

双門コース分岐

金引橋

金引橋を渡ると林道終点
その先山道につながっている

巻道に気付かず直登して、上部で巻道から合流した付近。
融けた雪が凍っている感じ

滑らない様に、変に力を入れるので疲れた。C1130付近でアイゼンを履いた。
今日は 12本よりも歩き易い 10本を持ってきた

川合道の稜線分岐(金引橋分岐)に到着
この手前の急登を苦労して登って来た事もあり疲れた。

小休止して再スタート

P1598の手前

P1598を、まだ先にある頂仙岳と勘違い。

ナベの耳
頂仙岳の巻道に入る所。
ナメリ坂で頂仙岳から戻って来た夫婦さんのトレースがあった

頂仙岳の巻道
南を向いている斜面の所は雪解けが進行している

高崎横手
大きな荷を背負った単独さんが狼平から上がってきた

周回は厳しいと思い、レンゲ道から八経ヶ岳を目指す

トップリ尾分岐
間違ってトップリ尾に行かない様に新しい標識が設置されていた

テラス弁天①
日裏山南肩の展望地

テラス弁天②
弥山・八経ヶ岳が見えだした

濃いトレースが続いている

細尾山 付近より①
明星ヶ岳

細尾山 付近より②
釈迦ヶ岳と手前にネコ耳の七面山

弥山辻
思った以上に積雪が残っていた。明星ヶ岳は帰路に寄る事にして八経ヶ岳に向かう

八経ヶ岳のピークが見えてきたが、もう少し先

八経ヶ岳 山頂より①
Ⅱ△1915.2m (弥仙山)
途中で追い抜かれた川合からの単独女性がいたのみ

12:32 八経ヶ岳 山頂よりのパノラマ①

12:33 八経ヶ岳 山頂よりのパノラマ②

八経ヶ岳 山頂より②
明星ヶ岳、左にネコ耳の七面山

八経ヶ岳 山頂より③
釈迦ヶ岳への奥駈の稜線

八経ヶ岳 山頂より④
弥山と右奥に大普賢岳

八経ヶ岳 山頂より⑤
奥に目立つ山が見えたので撮ったが、名のない山。写っていないが中央奥が伊勢の朝熊ヶ岳方面

八経ヶ岳 山頂より⑥
台高の主峰

八経ヶ岳 山頂より⑦
金剛山方面

八経ヶ岳 山頂より⑧
周回は厳しいので、来た道を戻る

メチャシンドイのて体力を温存して下山したく明星ヶ岳は断念。遥拝でゴメン

弥山辻
石柱道標は頭を残すのみ

細尾山
雲が目を引いたので。
単独さんとすれ違うが、その単独さんにカナビキ尾への下り始めの急登で追い抜かれた

レンゲ道は日本庭園のような雰囲気

トップリ尾分岐

高崎横手より①
八経から 1:06’。平凡な下りだったのに、疲れてシンドイので倒木に座り休憩

高崎横手より②
表示にある弥山からの周回タイムは 5分しか変わらないので、周回したかったが

高崎横手より③
腰を上げ先に進む

頂仙岳の巻道
往路では何とも感じなかったが、左の谷が目に入り慎重に進む

ナベの耳
頂仙岳の巻道を巻き終えた所

分岐(金引尾)①
高崎横手から 0:43。ここでも倒木に座り休憩

分岐(金引尾)②
小休止のつもりが 10分近く休憩して、稜線の川合道を分かれ、最後の下りの頑張りに向かう

稜線分岐から、激下り・尾根上のコブのトラバースとヤヤコシイ所を過ぎ、尾根に出た所

残雪が斑になってきた。この少し下側の C1120付近でアイゼンを外したが、その途端に滑って尻もち。雪がなくても滑る滑るので、再びアイゼンを履く破目に

ここでアイゼンを外し、左のトラバース道に折れた。傾斜のある尾根は雪がなくても、滑って危ない。

金引橋①
林道に着地。稜線分岐から 1:12’かかった。

金引橋②
橋の下に下り、靴・アイゼン・ストックの泥を落とす。


金引橋③
あとはひたすら林道を戻るだけ



熊渡に帰還
林道 ≒2.1㎞ 長く感じた。
残っていたのは当方の車だけ

 
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