TKMデジカメ山歩き 2024/2/24(土)
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頂仙岳(狼平まで、八経ヶ岳は届かず)
スタート:熊渡 ⇔
ルート :↑↓カナビキ尾根
 
歩いた足跡

歩行断面図
【所在地】奈良県
【山地系】大峯山地
 
頂仙岳
 Ⅲ△1717.65m (朝鮮岳)
  足跡のダウンロードは こちらから
ダウンロードできない場合は こちらを参照
 
標高 時間
到着/出発
休憩
タイム
地名・ポイント名 区間
歩行タイム
ヤマレコ
コースタイム
(往)歩行
累積タイム
(復)歩行
累積タイム
自宅⇔現地 (往) (復)
670m  07:20   ① 熊戸 0:34 1:01 0:34   出発時間 06:20 15:50
   07:54   ② 登山口(林道終点) 到着時間 07:05 18:30
1:47 2:10 2:21  
   09:41~09:59 0:18 ③ 分岐(カナビキ尾根) 片道距離 71 ㎞ 72 ㎞
1:02 1:08 3:23  
   11:01   ④ 高崎横手 往復距離 142 ㎞/avg.14.8
0:20 0:16 3:43  
   11:21~12:02 0:41 ⑤ 狼平避難小屋  
0:20 0:22 4:03 0:20
   12:22   ⑥ 高崎横手  
0:31 0:47 4:34 0:51
1717m  12:53   頂仙岳 △1717.7  
0:48 5:22 1:39
   13:41~13:52 0:11 ⑧ 分岐(カナビキ尾根) ASC(総上昇)プロトレック 1220 m
1:16 1:12 6:38 2:55
   15:08   ⑨ 登山口(林道終点) DSC(総下降) 〃 1235 m
0:27 0:42 7:05 3:22
   15:35   ⑩ 熊戸 総上昇量 novaヤマレコ log 1271 m
  8:15 1:10   7:05 7:38     移動距離  〃 13.3 ㎞
 
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アクセス
奈良 ⇔ 《R24・京奈和道》御所南IC ⇔ 《R309》 ⇔ 熊渡 【往復】
駐車場
熊渡(橋の前の駐車地)
ルート
熊渡 ⇔ 金引橋 ⇔ 分岐(カナビキ尾根) ⇔ (頂仙岳←) ⇔ 高崎横手 ⇔ 狼平 【往復】
※ 頂仙岳は復路で登頂
記録
前日奈良南部に積雪があった模様。滋賀方面には積雪なく三峰山も当日のレポでは積雪はない感じ。
ということで今回の行先は八経ヶ岳とした。昨年はギリギリ到着する事が出来たが、体力の衰えた今は厳しいかと思うが行ける所まで頑張ることにする。

一昨年スノーシューとセットで購入した 12本爪アイゼンが、靴の底がつぶれてキチンと入らなくなってきたのと、古い革の登山靴はワンサイズ大きいので、元々装着できなかったこともあり、ジョイントプレートを大きいサイズ用に交換することにして注文していたのが昨日手に入った。
そんなんで、入手したジョイントに交換して古い革靴での試し履きの目的も兼ねる。今年の冬シーズンも終わりそうなので、試す機会は最後とおもわれるので。

出来れば今年も八経ヶ岳まで頑張りたいので、頑張って早く起き自宅をスタート。
まだ外は真っ暗で、奈良市内を通過するとき温度表示は 0℃を表示していた。
平日の早朝なので車は少なかったが、どういうわけか信号に多く引っかかかる。橿原を過ぎると、その先は順調に流れて現地の熊戸に到着。
天気の良くなる休日なのでそれなりに先着車がいるかと思ったが駐車していた車は 2台しかなかった。
昨日雪が降ったので、現地の山々は雪化粧していたが、道路上に雪はなく現地まで完全ドライだった。


到着時の気温は -2℃だったが風はないので、それほぞ寒いとは感じなかった。
GPSが衛星をなかなか拾ってくれないので空が開けてる橋に移動しても、拾うまで暫くかかった。

スタートして 34分で林道終点の金引橋、そのまま繋がっている山道に入山。
足元は昨日降った雪が薄っすらと冠っている程度、その山道を5~6分ほどでカナビキ尾根に到着。
尾根を登りかけたところで小さく右から巻いて尾根に戻った所の、すぐ先で再び尾根を巻く分岐がある。先行者のトレースは 2~3人分あり巻道に進んでいるが、そこはトレースのない尾根を直登する。

急傾斜の尾根を登って行くと新雪に滑り気味、グリップが効かなくなった標高 1000m手前付近で 12本爪アイゼンを履く。持ってきている 4本爪の軽アイゼンでも問題ない場面だが、ジョイントプレートを取り換えた試し履きだ。

滑らなくなったが、足が固定されるので歩き慣れるまで歩きにくい。
急傾斜が続くのでとにかく頑張って登って行く。気温は低いが山中は風がないので汗が出てくる。
尾根の上方の標高 1300m付近にあるコブを右(西)側から巻いて行く場面では急斜面を横切るので滑らないように慎重に通過する。
その辺りから、踵に靴擦れが出来た模様で足が痛み出した。出来るだけ靴擦れ部分が擦れないように気を使いながら歩く。

巻道部分は、先行者のトレースがあるので迷わなかったがノートレースだと通過できるルートが分からないかも。小さな巻きを含めて 3カ所くらいを無事に通過すると、今度は山腹の劇登り。先行者ののツボ足跡を利用して登るが、ここもトレースがなかったらどちらへ進んでよいか分からない所だ。マークは思い出したようにしかないので当てにならない。

激斜面は 12本爪が良く効いて滑ることなく登り切り、少し横移動して稜線の川合道に合流。
スタートして 2:21’かかった。昨年の 3/8は 2:08’、4年前の2/2は 2:18’、6年前の3/3は 1:55’で歩いていた。タイムは確実にダウンしていた。

倒木にシートをかけ、靴を脱いでみると踵の横が皮がむけて小さく腫れていた。アイゼンで足が固定されたため歩く度に踵がズレて靴擦れしたようだ。
そんな状態では痛いわけだ。傷バンを十字に 2枚貼って足がズレないように靴の紐ををシッカリと締めた。

思ったより靴擦れが酷かったのでそこまでで下山することも頭をよぎったが、対策を施した様子を見ることにして先に進むことにした。
治療中に川合方面から単独さんが現れ、飄々として通過して行った。

稜線に上がれば根雪があり積雪もそれなりにあるかと思ったが、根雪はなく昨日降ったと思われる新雪が数センチあるのみ。雪がシッカリあるのは吹き溜まり部分のみだ。
そんな状態の所なので 12本爪ではオーバースペックで歩きにくい。アイゼンの選択間違いだが、昨日ジョイントプレートを付け替えたのを試したかったのであえて 12本爪を履いたので致し方ない。

靴を締めなおした結果、足のずれが収まり痛みは感じなくなったので、そのまま先に進む。とは言っても、タイム&体力オーバーで目標の八経ヶ岳は望むべくもない。その代わりとして、とりあえず頂仙岳を目指す。

頂仙岳の手前「ナベの耳」で、まだ先まで行けそうなので、目標を狼平に変更して、避難小屋で昼食することにした。
頂仙岳は帰路に寄ることにして、頂仙岳の巻道に入る。積雪が少ないので危険はないが、逆にアイゼンで引っかけないように注意して巻道を通過。
高崎横手には、カナビキ尾根分岐から 1:02’で到着。昨年の3/8は 0:59’、4年前の2/2は 1:00’、6年前の3/3は 0:53’だったので、ココはマアマアのタイム。

高崎横手到着時の時間は 11時過ぎ。そこから八経まで 1時間半以上はかかるのでとても無理、体力も気力もないし・・・。
高崎横手から狼平への下り途中で単独さんとすれ違い、狼平に到着。雪は昨日の新雪のみで、高崎横手からの道も雪のない部分もあったのでアイゼンでは歩きにくかった。

狼平避難小屋に入り昼食。誰もいなかった。昼食中に小屋を覗く人も来なかった。
早速昼食にするが食欲は余りない、定番の昼食は食べたがコーヒーのデザートは食べなかった。
ココまで歩いて来て、4本爪でも十分と思ったのでアイゼンを履き変える。分岐からカナビキ尾根に乗るまでの一部で 4本では危険と感じたら付け替えることにした。

高崎横手への引き返しは登りにもかかわらず、下り時と同タイムだった。4本爪は断然と歩きやすかった。
そのまま高崎横手を通過して少し先の頂仙岳への巻道に入らず、正面の頂仙岳を目指す。
取っ掛かりは問題なかったが少し進むと傾斜がキツクなり、前方に見える山頂方面は激斜面に見え距離もありそう。心が折れそうになるが、八経ヶ岳を断念してきているので、せめて頂仙岳は何としても頑張りたい。

遮二無二急斜面を登っていると、障害物が増えてきて避けながら登って行く。下山しているアイゼンのトレースがあるが、消えている部分も多く続いていないので、追っては行けない。
山頂まであと少しという所でシャクナゲ・ブッシュに遭遇。何とか通過しようとするが無理。少し引き返し横にスライドして再び登るも矢張り無理。上下左右ウロウロして歩けそうな所を探すも尾根上はシャクナゲだらけで行けそうなルートはない。

致し方なしと戻りかけると尾根横の右(東)側に回り込んで行けそうな部分があった。
先ほどのシャクナゲ・ブッシュの尾根を左上に見ながら尾根横を進むと、例のトレースが下ってきていた。
少し回り込んだ所から山頂を目指す。傾斜がキツく低木の立ち木も多いが、ブッシュ状ではないので 4本爪で滑りながら登る。

ピークに上がると三角点の回りだけ小広場になっていた。展望はない。
14年前の無雪期に同じ高崎横手方面から登ってきたことがあるが、ブッシュ気味だったことは覚えているが、引き返すようにウロウロした覚えはない。薄くてでもルートがあったのだろうか

頂仙岳の山頂から今度は反対方向に下る。こちら側は 8年前の積雪期にナベの耳から登ってきたことがある。その時の登りはノーアイゼンで登り、下りにアイゼンを履いて楽々に下ったと記録している。
その北斜面は雪が多く、今回もアイゼンを付けているとはいえ 4本爪、急斜面で滑るので腰を落として横歩きで下る。

グリップが効かず何回か滑って尻餅をつきながらナベの耳まで下り本ルートに復帰。そこからは来た道を引き返すだけ。
往路で 12本爪で気を使いながら歩いた道も、4本爪だと引っかからないのでほぼ普通に歩け、カナビキ尾根分岐まで戻る。

昼食時からお腹の具合が悪かったので、改善しようと斜面下に下り改善を謀ったが、空気が出たのみ。エアーでお腹が張っていただけだった。
昨年末の小腸の一部切除で体質が変わった感じがある。

少し前からガスって来始めた中を、稜線を別れ下山に向かう
トレースが消えかかっているので、見失わないように確認しながら進み、稜線を別れてから少し下った所で左下に激斜面を下る。その部分はトレースがシッカリ残っているので、その跡を利用して下って行く。4本爪のままだが、足場を確認して下れば何とかなった。

その先の巻き部分も、慎重に下りカナビキ尾根に乗ると危険地帯は脱出。
そのカナビキ尾根の下りは何度も経験しているのに、今回はその下りが厳しかった事を痛感した。一歩一歩ユックリとしか下れない。
足の踏ん張りが弱ってきているからだろうか、慎重さが増してしまい以前のように思い切って下れない。
そんなんで、ダラダラと下り、往路で直登した尾根も今まで通り巻道から下り、林道に着地。
カナビキ尾根からの下りに 1:16’もかかった。ココも 昨年の3/8は 1:12’、4年前の2/2は 0:56’、6年前の3/3は 0:53’で下っている。メチャ時間がかかるようになった。

それほどドロドロにならなかったので、川に下りて洗うこともなくそのまま林道をセッセと歩き駐車地の熊渡に無事帰還。
先着の車は 2台ともまだ残っていた。後着車がいたのか 1台増えていたがチョウド帰って行くところだった。
カナビキ尾根を下っている時にアイゼンの下りのトレースがあったがその人の車と思われる。天女の舞にでも行ったのだろうか

今日はアイゼンの試し履きのこともあり、当初から八経ヶ岳は厳しいと思っていたが、矢張り無理だった。
来年再挑戦してみたいが、体は(気力も)ますます衰えていくので如何なるやら。
 
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熊渡
先着車は 2台しか駐車していなかった

昨日降った雪が樹々に着いていて、朝日に良い雰囲気をかもしていた

双門コース分岐

金引橋

林道終点の登山口
金引橋のすぐ先で林道は終点

カナビキ尾根を登り始めると、先行者の足跡が 2~3人分ある感じ

先行者は右の巻道に進んでいるが、尾根を直登する。尾根上にトレースはない

新雪で、積雪量は 数センチ程度

滑り始めてグリップが効かなくなったのでアイゼンを履く。標高 1000m手前
靴の底が膨らんでアイゼンにフィットしなくなったので、ジョイントプレートをS→Lに交換した。アイゼンのサイズが大きくなったので、今まで使えなかったワンサイズ大きい革靴を履いて来た

川合道に合流点より①
アイゼンで靴が固定されたため、踵に靴擦れができて痛い。傷バンを 2枚張り、足がズレないように靴紐を締めなおす。

川合道に合流点より②
倒木の下側にツララが出来ていた
靴擦れの対策後にパンで小腹を満たした

川合道に合流点より③
靴擦れが思ったより酷いので、引き返すことも考えたが、少し様子を見ることにして先に進む

この付近は積雪量が多かったので、12本爪でも歩きやすかった

頂仙岳を巻き終った付近
靴擦れは、靴を締めなおしたら足がズレなくなったので痛みはなくなった。で狼平の避難小屋で昼食にすることにした

高崎横手

狼平の釣り橋

狼平避難小屋
小屋の中に入り昼食にする。昼食中誰も現れず

昼食を終え、引き返す
雪が少なく 12本爪では歩きにくいので 4本爪に履き替えた

狼平の吊橋

高崎横手
4本爪に変えたら、俄然歩きやすくなり、下りと同じタイムで登ってきた

頂仙岳 山頂手前
シャクナゲ ブッシュで行きてを阻まれる。前後左右にウロウロしながらルートを探すも行けそうもない。致し方なく引き返す途中で尾根横から迂回出来そうなルートを見つけた

頂仙岳 山頂より①
何とか辿り着けた
Ⅲ△1717.65m 基準点名:朝鮮岳

頂仙岳 山頂より②
登ってきた方向。尾根上は大ブッシュで通れなかった

頂仙岳 山頂より③
下る反対側にはブッシュはないが、急斜面に雪が多く 4本爪では滑りまくり何度も尻餅をついた

頂仙岳からの下り途中
雪の多い急斜面をへっぴり腰の横歩きで下る
ナベの耳
無事ルートに復帰

カナビキ尾根 分岐
とりあえず一服

稜線を別れカナビキ尾根に向かう
ガスがでてきて、トレースが消えかかっているので、確認しながら進む

危険地帯をルートも見失わず無事通過でき、尾根に出た所

尾根下りは危険はないが、傾斜がキツい。踏ん張りながら下るので足に厳しい。足が弱ってきたのだろうか以前ほどすんなりと下れなくなった

往路は正面の尾根を登ってきたが、左の巻道に折れる

金引橋
4本爪を外した

無事下山
先着車の 2台はまだ駐車したまま。1台ちょうど帰る所だったが、下りのトレースの人だろうか。天女の舞かな
 
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