TKMデジカメ山歩き 2025/3/14(金)
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快晴
八経ヶ岳手前・日裏山
スタート:熊渡 ⇔
ルート :↑↓カナビキ尾根
 
歩いた足跡

歩行断面図
【所在地】奈良県
【山地系】大峯山地
 
 
 
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標高 時間
到着/出発
休憩
タイム
地名・ポイント名 区間
歩行タイム
らくルート
コースタイム
(往)歩行
累積タイム
(復)歩行
累積タイム
自宅⇔現地 (往) (復)
670m  07:32   ① 熊渡 路駐地 0:29 1:01 0:29   出発時間 05:25 16:50
   08:01   ② 金引橋(林道終点登山口) 到着時間 07:10 19:20
1:50 2:10 2:19  
   09:51~10:04 0:13 ③ カナビキ尾根分岐 片道距離 71 ㎞ 71 ㎞
1:10 1:08 3:29  
   11:14~11:22 0:08 ④ 高崎横手 往復距離 143 ㎞/avg.14.4
0:50 - 4:19  
   12:12   ⑤ 引き返し点(八経ヶ岳手前)  
0:24 - 4:43 0:24
1725m  12:36~13:19 0:43 ⑥ 日裏山 P1725  
0:22 0:12 5:05 0:46
   13:41   ⑦ 高崎横手  
1:03 0:47 6:08 1:49
   14:44~14:55 0:11 ⑧ カナビキ尾根分岐 GPS 総上昇量 map60 1145 m
1:08 1:12 7:16 2:57
   16:03~16:10 0:07 ⑨ 金引橋(林道終点登山口) GPS 移動距離 〃 15.7 ㎞
0:25 0:42 7:41 3:22
   16:35   ⑩ 熊渡 路駐地 総上昇量 novaヤマレコ log 1197 m
  9:03 1:22   7:41 -     移動距離   〃 14.3 ㎞
 
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アクセス
奈良 ⇔ 《R24・京奈和道》御所南IC ⇔ 《R309》 ⇔ 熊渡 【往復】
駐車場
熊渡(橋の前の駐車地)
ルート
熊渡 ⇔ 金引橋 ⇔ 《カナビキ尾根》 ⇔ カナビキ尾根分岐 ⇔ 高崎横手 ⇔ 《レンゲ道》 ⇔ (日裏山←) ⇔ 八経ヶ岳途中 【往復】
※ 日裏山は復路で登頂
記録
3月も半ばに入った、このところの暖かさもあり、どの山も残雪は薄くなったと思われる。
近畿最高峰の八経ヶ岳なら、まだそれなりに積雪は残っているのでは と思い、雪山登山の締めくくりに出かけることにした。ただし雪質は悪そう。

昨年は、狼平までしか行けなかったので、今回は何とか八経ヶ岳まで行きつきたいと思っているが・・
5年前は八経ヶ岳・弥山と周回できたが、2年前は八経ヶ岳往復が精いっぱい、昨年は届かずに狼平までだった。体力は衰えて行くばっかり、年齢は正直だ。
でもその衰えに逆らって何とか八経ヶ岳までに辿り着きたい。昨年のリベンジを果たしたい。

雪山のロング行程なので、頑張って早く起き自宅をスタート。まだ外はまだ真っ暗、今日は天気が良いとの予報だが空に星は皆無。外気温は 3℃で風はないが寒さを感じた。

ガソリンが、ヤバそうなのでいつものガソリンスタンドに立ち寄ったので 10分ほどロスして奈良をスタート。平日だが早朝なので順調に走る。
熊渡の駐車地には予定より 15分ほど遅れて到着した。先着車はなかった。週末の明日・明後日は天気が良くないので、天気の良い今日は登山者はそれなりにいると思っていたが以外だった。


現地の外気温は 1℃、風はないが少し寒さを感じる。防寒着を着て行くかどうか迷ったが、寒さを感じたのと、目的地の標高が高いので防寒着を着て行くことにしてスタート。
5~6分ほど歩いた所で、スタート時に食べようとして車の上に置いていたオニギリを忘れてきたのに気付いた。取りに戻ると 10分ほどのロスになってしまう。時間が惜しいのでオニギリは諦める。

林道を黙々と歩いていると、軽クロカン 2台が通過して行った。先ほど「伐採作業中につき・・通行止め・・」の注意書きを見たので、その関係かと思ったが、この季節に伐採はなく作業車でもない。
双門コース分岐の先で、左下の弥山川に下りて行く道路に 2台駐車しているのが見えた。ダムの点検作業だろうか。

スタートして 30分弱で金引橋(林道終点登山口)に到着。一生懸命に歩いて来たこともあり少し汗ばみかけたので防寒着の下のフリースを脱いだ。
林道終点の登山口から入山し、少し先でカナビキ尾根に乗る。尾根を上がりかけた先で少し尾根の右から回り込んで再び尾根に戻る。
その少し先で、今度は大きく尾根の右からトラバースして行く場面があるので、体力温存のためそのトラバースルートを利用するつもりであったが、分岐に気付かずにそのまま尾根を上がってしまった。
急な尾根登りであるが、シッカリとした踏み跡が所々に出来ていたので、今は尾根ルートが主流になった模様。トラバースルートはあまり使われなくなった感じで分岐が薄くなったみたいで気付かなかった模様。

そんな尾根を一生懸命に登って行く。尾根上に雪はなく、周りにも白いものは見えない。
高度を上げて行き、ルートが尾根の右に回り込んで行く所まで来ると、ルート上にのみ残雪が出てきた。踏み固められた雪が融けずに残りガチガチに凍っていた。
ルート横の残雪のない所を拾いながらトラバースして行くが、少し先でルート上に残雪のない部分がなくなり、右側の崖が深くなってきた所で 4本爪を履いた。

ガチガチに凍っているので、傾斜のある所は叩き込むようにして爪を噛ませる、アイゼンがチャチでナマクラなためだ。
尾根を回り込んで、激登りに入るとルートがハッキリしない。兎に角登って行くだけなので、キックを入れたりして一生懸命に登る。直登出来ないので右にフラフラ、左にフラフラだ。見た目で 50mほどの登りだがシンドイ事。おまけに 4本爪なので堅い雪に効きが悪い、最初から 10本爪を履いていれば良かったと後悔。

登るのに一生懸命で、横の稜線に方向を変えるのに気付かず登り過ぎてしまった。気付いた所で稜線に向かう。
ヘトヘトになって、「カナビキ尾根分岐」のある川合からの稜線に合流。スタートして 2:19' かかっていた。尾根上に残雪がなく歩きやすかった割に時間がかかっていた。

稜線分岐の目立つところにスノーシューが立て掛けられていた。デポしているのかとも思ったが先行者はいないので忘れ物だろうか。帰路に確認すると左右ともビンディングが破損してぶっちぎれていたので廃棄していったのだろうか、そうとすればとんでもないことだ。
倒木に座りパンで小腹を満たして、アイゼンを 10本爪に履き替えてから先に進む。

分岐の鞍部から登りに入ると、残雪上の踏み跡がハッキリせずルートが分からない。左から回り込んでいくルートだと覚えているので、適当に進むとルートらしき部分が出てきた。それでも時々ルートを見失いないながら進む。
進む方向がハッキリしているのでルートを外しても問題ないが、残雪は表面は堅いものの下が緩んでいるのでズボる事が多い。なるべくルートと思われる所を拾おうとするが、雪の表面がガタガタでトレースが分からない。そんなんでズボリながら進むので時間がかかるわシンドイわ。

ナベの耳から頂仙岳の巻道に入ると、何となくルートが分かるのでそれほど危険は感じなく、頂仙岳の横側まで来ると、その先ほとんど危険はなくなった。
頂仙岳を巻き終えた少し先で高崎横手に到着。稜線のカナビキ尾根分岐から1:10' かかた。またまた倒木に座り休憩。

時間的に厳しいが、八経ヶ岳を目指して行ける所まで行くことにして高崎横手をスタート。踏み跡を外すとズボッてしまうが、その踏み跡が分かりにくい。何度も見失ってはズボリながら進む。
日裏山を右から巻いて尾根肩のテラス弁天には大きく右から巻きながら到着してしまった。

その先何処から下ったらよいのか不鮮明、左側を除くと転落注意のロープが見えたので、そのロープに沿って下り、反対側に登り返すとマタマタ方向が分からない。GPSを見ると前方のピークを左から巻き込んでいくみたいだが踏み跡がない。進む方向はハッキリしているのでズボリながら進む。

大きくルートを外したあと修正して、途中で合流したルートの先で逡巡。
リミット 12:30 と決めてきたのでまだ 18分ほど余裕があるが、弥山辻まででも全然届かない。そこで引き返すことにした。
引き返しの途中で夫婦さんとすれ違った。入山して初めて見かけた人だが、これからどこまで行くのだろうか。今からだと明星ヶ岳まで行ったとしても帰りは暗くなってしまうのでは・・

テラス弁天は左に見ただけで通過して、日裏山は巻かずにピークに向かったら、腰までズボッてしまったり、ズボッた反動でひっくり返ったりした。雪の下がスカスカの部分があるが、見た目では分からない。

日裏山ピークは何故かピーク部分にだけ雪はなかった。山名標がないかと探したが見当たらなかった。
山頂の岩に座り昼食。風がなく日か当たってポカポカ陽気だったので昼食後にコーヒー・デザートで少しゆっくりした。
山頂からは、行くことが叶わなかった八経ヶ岳が見え、その左右に弥山と明星ヶ岳、右の奥には釈迦ヶ岳とその手前に猫耳の七面山も見えていた。そんな景色を後に下山に向かう。

帰路は往路のトレースを辿る所だが、ガタガタの堅い雪の上にトレースなんか残っていない。日が照って益々雪が緩んできているので、ズボズボだ。
下りでも時間がかかるので、早めに引き返して来て正解だった。

高崎横手はそのまま通過して、そこから直ぐの頂仙岳に登って行くことも頭に過ったが、先ほどの日裏山への登りで大きくズボッた事もあるので、似たような事になるかと思いパスした。
頂仙岳の巻道は、往路ではそれほど危険は感じなかったが、後半のナベの耳側でルートを外したらしく、危険を感じながら通過した。

カナビキ尾根分岐まで戻り、最後の下山に向けて休憩。
往路で迷って来た所も、稜線の分岐から見ればテープが見えたので迷わずに下山ルートに入り、少し先で尾根を巻く激下りに入る。往路で体力を大消耗した所だ。

転げ落ちて行きそうな激坂で、アイゼンの踵を効かせながら下って行く。しくじらないように確実に下りきり、トラバースルートから尾根に戻ると、その先は嘘のように残雪はない。そこでアイゼンを外した。
尾根の急な下りだが足元は悪くなく、以前よりも踏み跡が多く出来ておりジグザグになっている部分が多いので比較的下りやすい。

往路で見落としたトラバースルートに入ったが、利用する人が少ないのかルートが荒れていた。廃道になりそうな感じ。
そのトラバースルートは植林の中を抜けるので、花粉対策はしていたが気のせいか目がかゆくなった感じ。

尾根に戻った少し先でカナビキ尾根を分かれ、山腹を少し横切ると林道終点の金引橋に着地。
橋の下に下りて、アイゼン・ストック・靴・スパッツの汚れを落とし、林道を黙々と歩き熊渡の駐車地に無事帰還。
到着時に他に車は停まっていなかったが、戻ると車 3台+バイクが増えていた。下山途中で 4組とすれ違っていた。
 
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熊渡
駐車している車はなかった

双門コース分岐
軽クロカン 2台が通過して行き、左の下側に駐車しているのが見えた。ダムの点検だろうか

金引橋
汗をかき始めたので防寒着の下のフリースを脱いだ

金引橋の先が林道終点で、カナビキ尾根の登山口

根っこが浮き上がってタワーのよう。
巻道を利用して行く予定だったが気付かずに、いつの間にか尾根直登のルートに入っていた。

歩いてくる予定だった巻道からのルートと合流

残雪が初めて出てきた所

トラバースに入った所を振り返って。
尾根登りではルート上に残雪はなかったが。トラバースに入るとルート上にガチガチに凍った残雪が出始めた。

ルート上のみに残雪があり、ツルツルなので、残雪のない横を歩く

これ以上は、アイゼンなしでは歩けないので 4本爪を履いた。爪がナマクラなので叩き込んで歩く

尾根を回り込んだ急登部分。
ルートが分からず適当に登るが、表面が凍って堅く、蹴りこんだり叩きながら登る。最初から 10本爪を履いておればよかったと後悔。

カナビキ尾根分岐より①
急登部分がメチャキツク。おまけにルートを大きく外して、急登を登りすぎた事もあり、体力を大消耗してしまった。
パンで小腹を満たす。

カナビキ尾根分岐より②
目立つ所に置いてあったので、デポして行ったのかと思ったが、先行者はいなかったので忘れ物のよう。帰路に確認すると左右ともビンディングが破損して切れていたので、廃棄したと思われるが、いかがなものか。

カナビキ尾根分岐より③
10本爪に履き替えた。

カナビキ尾根分岐より④
シンドイが、時間的にはギリギリ八経ヶ岳に届きそうなので、目指してGo! しかし、凍った表面がガタガタで、どこが踏み跡か分からずウロウロしながら進む。

ナベの耳
右の頂仙岳の巻道に入る。 積雪のない部分が多く見えるが、ルート上にはまだ残雪が多く、厚みもある。

頂仙岳の巻道の途中
この辺りまで来ると、危険はほとんどない

頂仙岳を巻き終った所

高崎横手より①
シンドイので倒木に座り休憩

高崎横手より②
時間的にも体力的にも厳しいが、八経ヶ岳を目指して行ける所まで行くことにする

トップリ尾 分岐付近
ガタガタに固まった雪で、どれが踏み跡が分からず相変わらずウロウロしながら進むが、道を外すとズボリまくる

テラス弁天
日裏山の南肩の展望地

引き返し点 C1720地点
ルートが分からない所が多く、ズボリまくって時間を大消費。八経はおろか弥山辻までも程遠いので撤退

股下までズボッた。

テラス弁天を横に見て

日裏山(P1725)より①
山頂部分にだけ雪がなかった。岩に座って昼食にした。日も当たって無風なのでポカポカだった

日裏山(P1725)より②
八経ヶ岳・明星ヶ岳と右奥に釈迦ヶ岳

日裏山(P1725)より③
釈迦ヶ岳と右手前に猫耳の七面山

日裏山(P1725)より④
弥山と八経ヶ岳

日裏山(P1725)より⑤
コーヒー・デザートタイムも取り、疲れを回復して下山に向かう。正面は頂仙岳

高崎横手
そのまま通過して、先に向かう

頂仙岳も考えたが、ズボって難儀しそうなのでパスして、左の巻道に進む

頂仙岳の左側付近を巻道で通過。

ナベの耳
頂仙岳を巻き終ったが、後半は危険を感じながら通過してきた。往路では安全なルートを通行できたが、帰路はルートを外したらしく危険を感じた。

カナビキ尾根分岐より①
正面は天女の頂。倒木に座り、最後の休憩

カナビキ尾根分岐より②
体力を整えて、尾根に乗るまでの危険地帯に突入

写真では分からないが、激下り部分。

尾根に回り込んだ所より①
積雪もなくなったのでアイゼンを外す

尾根に回り込んだ所より②
通過してきた巻道を振り返る

尾根に回り込んだ所より③
この尾根を下って行く

往路は尾根を登ってきたが、帰路は左の巻道から下って行く。

植林の中で暗い。
花粉対策はしているが、気のせいか目がかゆい

右から尾根に合流してきた所。往路では気付かずに尾根を直登してしまった。巻道は以前より荒れていたので利用する人は少なくなった感じ。

金引橋(林道終点登山口)に着地

金引橋の下に下りて、アイゼン・靴の泥を落とした

金引橋の銘板

林道途中に「伐採作業中につき・・通行止め・・」の案内があった。 この時期伐採はしていないと思うが、案内板を外すか期間を入れるべきでは・・

熊渡
車 3台とバイクが増えていた。途中で 4組とすれ違ったが、皆さん何処まで向かったのだろうか
 
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