TKMデジカメ山歩き 2010/11/21(日)
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快晴
雨乞岳
スタート:甲津畑 →
ルート :↑大峠、↓千種街道
近畿100名山
歩いた足跡

歩行断面図
【所在地】滋賀県
【山地系】鈴鹿山地
 
雨乞岳
 Ⅲ△1237.71m (雨乞嶽山)
  足跡のダウンロードは こちらから
ダウンロードできない場合は こちらを参照
 
標高 時間
到着/出発
休憩
タイム
地名・ポイント名 区間
歩行タイム
ガイド本
コースタイム
(往)歩行
累積タイム
(復)歩行
累積タイム
自宅⇔現地 (往) (復)
420m  07:04   ① 甲津畑 1:04 - 1:04   出発時間 04:50 14:35
   08:08   ② ツルベ谷出合 到着時間 06:50 16:50
0:56 0:40 2:00  
   09:04   ③ 大峠 片道距離 99 ㎞ 89 ㎞
1:30 1:20 3:30  
1095m  10:34   清水頭 P1095 往復距離 188 ㎞/avg. -
0:46 0:50 4:16  
1237m  11:20~12:05 0:45 雨乞岳 △1237.7  
0:22 0:25 4:38 0:22
   12:27   ⑥ 杉峠 ASC(総上昇)プロトレック 905 m
0:58 1:00 5:36 1:20
   13:25   ⑦ ツルベ谷出合 DSC(総下降) 〃 875 m
0:59 - 6:35 2:19
   14:24   ⑧ 甲津畑 総上昇量(GPS) 874 m
  7:20 0:45   6:35 -     移動距離( 〃 ) 17.0 ㎞
 
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  アプローチ
  奈良 ⇔ 《R24》 ⇔ 《R307》 ⇔ 《県508》 ⇔ 《県189》 ⇔ 甲杠林道
  駐車場
  甲津畑町から始まる舗装された広い林道(甲杠林道)を登り、千種街道となる通行禁止の岩ヶ谷林道起点を右に見てそのまま 100mほど先の、渋川に架かる橋の手前の道路が広がった所に路駐。
  ルート
  岩ヶ谷林道起点 → ツルベ谷出会 → 大峠 → 清水頭 → 雨乞岳 → 杉峠 → 《千草街道》 →
  記録
  この週末の天気は、土曜日が曇り・日曜日は晴れとなっている。
日曜日に山歩きをすると、翌日の月曜日に会社に行くのが億劫となるが、その翌火曜日が勤労感謝の日で祝日のため、好天が見込まれる日曜日(21日)に山歩きに出かけることにした。

今週木曜日(18日)に日経平均が1万円台を回復した。5ヶ月ぶりとの事。
一時期は8千円台まで下がり、バブル崩壊後の最安値(7,162円)まで近づくかと思われたが、何とか持ち直したようだ。とは言っても、1989年の年末は38,957円で、今からちょうど20年前の1990年には4万円台に突入しようかという勢いだった。それから見れば全くの様変わりだ。
思い興せば、その 20年前の自分は油も乗っており(?)バリバリ仕事をしていた(と思う)。
あれから 20年経ち還暦を迎え定年の歳になってしまった。時が過ぎるのは早いものだ。


そんな感傷の中、今日も世情とは無関係に体力維持の為、セッセと山歩きに向かう。
目的地は甲津畑町から雨乞岳だ。
雨乞は、昨年1度登っているが、そのときは武平峠方面から往復している(鈴鹿スカイラインが台風で崩壊していたため、旧料金所跡から武平峠まで余分に歩いている)。

今回のルートは甲津畑町から、大峠に向かい清水頭 (「しょうずがしら」と読むらしい) を経由して雨乞岳に登り、杉峠から出発点に戻る周回ルートを選択した。
このルートは昭文社のガイド地図にも載っているが、ネットで歩いた人の記録を見ていると、ツルベ谷ではルートが分かりにくく、大峠からの急登と細尾根は要注意らしい。
また経過タイムを見るとガイド本の標準タイムより大幅にかかっているレポもある。当方のヘボ足でははたしてどうなるかと少し心配ではあるが、高度差も距離も大したことがないので、ネットのレポをよく読み、いつも通り、1/25000の地図を用意して出発。

出発地点の甲津畑町方面に行くのは初めてである。
カーナビに登山口となる林道(甲杠林道)が載っていたので目的地にセットし、カーナビの指示に従い現地近くまで行くと、甲津畑町の南の集落に案内され、突然普通車がギリギリ通れる程度の細い道となった、この先 1㎞以上ありそうだが、とてもこの道を抜けていく勇気がない(あとで調べるとそれでも県道188らしい)。
仕方がないので引き返し、日野カントリーの中を抜け大回りし甲津畑町の集落に入ったが、又これが集落の中の細い道に案内されてしまった。帰りにはカーナビに従わず川沿いの道を走ったら、狭い道を通らずにすんだ。カーナビも過信は禁物だ。


駐車場所は、千種街道となる林道(岩ヶ谷林道)起点を右に見て、そのまま 100mほど通り過ぎた渋川に架かる橋の手前が道路が広がっていたので、そこに駐車。
先着車は5台であったが、下山すると何十台かの車が道路の片側にズラリと駐車していた。
雨乞山頂で当方と同じルートで、後から登ってきた男性 2人が、40人の団体が後ろから来ているといっていたが、その関係の車も多くあるのか?
なお、その男性2人連れは当方より 1時間遅く出発したとの事であったが、山頂には 30分遅れであった。
下山後に車を出したら、先方は到着したところらしい、当方のペースは相当遅いようだ。

さて肝心の歩いたルートであるが、ツルベ谷出会までは千草街道で、由緒ある街道らしく途中いろいろな史跡がある。
ちょうど1時間で大峠への分岐となるツルベ谷出会に着いた。
分岐から初めのうちは整備された道が続いており 200m毎に設置しているという表示もあるので安心して進むが、沢伝いの道になると、道がなくなりテープも殆どない。
進むべき方向はハッキリしているので、歩きやすいところを見つけ沢を右に左に何度も渡渉した。

途中で沢が二股に分かれたところに出たので、今の大峠は地図上の場所より東側にある模様なので、左側の沢かと思い進みかけたが、どう見ても人が歩いた形跡が見えない。右の沢も沢伝いには進めないので、暫く思案し少し引き返すと右(西側)に少し高巻きしていくルートが見つかった。気をつけて進んでいるつもりだったが、落ち葉等で見落とした模様だ。

そこから暫く行くと今度は沢の左に少し登っていく場所がある、滋賀県のレスキューの表示(A4サイズ程度)があり、道は左右に分かれていた。ここでもどちらに行くか思案したが、左側に戻る方を選んだ、右側は沢伝いに真っ直ぐ尾根に向かっているが、この沢伝いに登ると地図に表示にあるルートの模様で、今の大峠より西側ピークを越えたところに出そうなので、来た方向に戻る形になるが左側を選んだ。
こちらが正解で暫く歩くと山を巻くようにして進路が目的方向に変わった。例の 200m毎の表示もあり、すぐに峠が見えてきた。

分岐から大峠までは距離は知れているが、このように道が分かりにくいので注意を要する。(標準タイム40分のところを1時間かかっている)

大峠からは尾根沿いに、東方向に進むがいきなり滑りやすい急登だ。
テープは所々あるが踏み跡がない。余りにも急坂のため右に左にジグザグに登って行った。大分登ったところで右側に踏み後がみつかり相変わらずの急坂ではあったが、登りやすくなった。
ひょっとしたら、初めから踏み跡のあるこのような道があったのかもしれない?

急登を上り終えると今度は南方向に痩せ尾根が続く。石楠花の木等が多くあり危険度は少ないが枝がはびこっており歩きにくい。
途中2ヶ所ほど岩場があり特に危険という程でもないが越えるのに注意を要する場所がある。

細尾根地帯を過ぎ方向を東に変える地点は、広い尾根となっているので誤った方向に行かないように目的方向をしっかり確認する必要がある。テープも各所にあり。
この地点から少し登ると清水頭の先までは見通しのきく低い笹地帯だ。清水頭手前で今日初めて人を見かけた。清水頭は 360度の大展望地だ。今日は天気が良いので見通しが良い。

雨乞岳手前の、背丈ほどある笹地帯で、手で笹を掻き分け進むが途中で道を見失い、山頂には本来のルートとは違う西側から飛び出した。後から来た二人連れの男性も同じ間違いを犯していた。

雨乞岳の山頂で昼食をしていると、何組かのパーティーが登ってこられた。
前回ここに来たときはクラ谷で1人見かけただけで、山頂での食事中も誰も登ってこなかったが、今日は天気が良いせいか大勢の人を見かけた。今年 7月に滋賀県側から武平峠まで道が再開したことにもよるか?

下山は杉峠からであるが、山頂下にあるこの山の名前の由来になったという雨乞池を見ていく予定であったが、山道の横には見当たらなかった。
奥まったところにあるのか、表示もなく背丈ほどの笹に覆われているので、分からなかった。次回の課題にしよう。
杉峠からは千草街道となり下山途中に何組かの人と行き違った。
 
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駐車場所
左カーブした所が橋。先着者は5台
 
登山口は右の通行止めの岩ヶ谷林道(千種街道)起点
左の甲杠林道の100m程度先に駐車した

入口にある案内板と登山届ボックス

左下が駐車した場所、ここからショートカットして下りられる

千種街道の全行程
三重県の朝明まで続いている
山頂で朝明から来られたと言う人もいた

落ち葉に埋もれた林道

下の河原の横にある岩が杉谷善住坊がかくれて信長を狙撃した場所らしい。帰りに寄ってみよう

桜地蔵尊
すぐ横に桜があったのでこの名がついたらしいが、今はその桜はない

右にイハイガ岳?が見える

古屋敷跡、ツルベ谷出合
大峠はここを右に行く

千種街道にある各史跡には、由緒が書かれた案内板が設置されている

200mPost
昨年(H21/10)設置されている。1/5という事は大峠まで 1㎞

4本丸太の橋
こわごわと渡る

沢が二股に分かれ、左の沢に進みかけるが、人の歩いた形跡がない。右の沢も進めないので少し引き返すと、右の沢の右上に高巻していく道があった。

ここで沢を離れ左上に登る

東近江行政組合消防本部設置のレスキューポイント
左記の場所を登った所にあり、道は左右にある、ここは左に戻るように進む(上記記録参照)

200mPost、5/5

大峠
分岐から56分かかった
ガイド本の標準タイムは40分

大峠からの急登を登ったところ
大峠から雨乞岳も 200mPostが設置されている1/16、 3.2㎞

雨乞岳が見えてきた

09:40 南に向かう尾根よりのパノラマ、木の奥が雨乞岳・左ピークがタイジョウ。
右から尾根沿いに雨乞岳まで行き左鞍部の杉峠よりスタート地点に戻る予定

反対の西方向には綿向山・イハイガ岳

この岩は写真左を巻いて越えて来た

南から東に方向を変える広い尾根
下界は紅葉まっ盛りであるが、ここはもう落葉している

清水頭手前

清水頭(しょうずがしら)と奥に綿向く山
200mPost 10/16
 

10:35 清水頭よりのパノラマ、雨乞岳と右奥に鎌ヶ岳

綿向山と歩いてきた稜線
中央の大ガレがイハイガ岳、その右下鞍部が大峠

南雨乞岳の手前
大ササヤブ地帯に突入

南雨乞岳の山頂より
御在所岳と鎌ヶ岳

御在所岳のアップ
左山頂に大勢の人がいる

南雨乞岳の山頂全景

雨乞岳
ここまで 4時間16分かかった
着いたときは無人であったが、次々に人が登ってきた

東雨乞岳・御在所岳・鎌ヶ岳
東雨乞岳には多くの人が見える

11:23 雨乞岳よりのパノラマ
左奥には釈迦ヶ岳が見えている

三等三角点

杉峠へは三角点表示棒の左より下る
雨乞池は道の脇にはなかったけど・・

下りはじめてすぐ背丈ほどの笹の中を進む

杉峠が下に見えてきた
ここから急坂を下る

杉峠

杉峠由来の杉?

杉峠からは千草街道となり、整備された道となるが、滑ると危ないところにはロープが設置されている

一反ぼうそう
枝を広げると一反ほどある(?)そうだ

シデの並木

同左の説明板

朽ちた橋の上に新たに架けられた橋
千草街道はこの様に整備されている

新緑の頃には緑のトンネルのプロムナードとなるのか?

大シデ

蓮如上人旧跡

蓮如と頓入一夜泊りの竈
比叡山宗徒に追われこの中に隠れて難を逃れたとある

蓮如上人旧跡の全景

ツルベ谷出合まで戻ってきた
途中にある奥ノ畑谷への分岐を確認したかったが見落とした

桜地蔵尊
往には気がつかなかったが、桜の木はなかったが、祠の後ろに杉の木が2本重なって立っており、ツタのような木が2本の木を仲良く合体させているように見える

往きに通り過ごした杉谷善住坊の隠れ岩、林道から往復 5分
1570年とあるが本能寺の変の12年前の出来事。12~3間(20数メートル)の距離で狙撃して信長を仕留められなかった

無事帰還
林道片側に車がズラリと並んでいた。後ろ側も橋を越えて駐車していた
今日の全行程 7時間20分
 
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