TKM の デジカメと山歩き | 2012/11/18(日) | ☆別ウインドウで拡大表示☆ |
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曇 | |||||
堂倉山・コブシ嶺 | |||||
スタート:大台ケ原 P→ | |||||
ルート :帰路にトロッコ道経由で大蛇嵓へ | |||||
![]() 歩いた足跡 |
![]() 歩行断面図 |
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【所在地】奈良県・三重県 | |||||
【山地系】台高山地 | |||||
コブシ嶺(マブシ嶺) | |||||
Ⅲ△1411.02m (雷峠1) | |||||
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標高 | 時間 到着/出発 |
休憩 タイム |
地名・ポイント名 | 区間 歩行タイム |
ガイド本 コースタイム |
(往)歩行 累積タイム |
(復)歩行 累積タイム |
自宅⇔現地 | (往) | (復) |
1573m | 08:23 | ① 大台ケ原 山上駐車場 | 0:29 | 0:35 | 0:29 | 出発時間 | 05:40 | 15:50 | ||
08:52 | ② 尾鷲辻 | 到着時間 | 08:00 | 19:05 | ||||||
0:36 | - | 1:05 | ||||||||
09:28 | ③ 堂倉山 | 片道距離 | 95 ㎞ | 95 ㎞ | ||||||
0:10 | - | 1:15 | ||||||||
09:38 | ④ 白サコ | 往復距離 | 190 ㎞(AVG= - ) | |||||||
1:28 | - | 2:43 | ||||||||
1411m | 11:06~11:23 | 0:17 | ⑤ コブシ嶺(マブシ嶺) △1411.0 | |||||||
0:38 | - | 3:21 | 0:38 | |||||||
12:01~12:34 | 0:33 | ⑥ 昼食地 | ||||||||
0:36 | - | 3:57 | 1:14 | |||||||
13:10 | ⑦ 白サコ | |||||||||
1:02 | - | 4:59 | 2:16 | |||||||
14:12 | ⑧ トロッコ 未完成トンネル跡 | ASC(総上昇)プロトレック | - m | |||||||
0:20 | - | 5:19 | 2:36 | |||||||
14:32~14:47 | 0:15 | ⑨ 大蛇嵓 | DSC(総下降) 〃 | - m | ||||||
0:56 | 1:20 | 6:15 | 3:32 | |||||||
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15:43 | ⑩ 大台ケ原 山上駐車場 | 総上昇量(GPS) | 1403 m | |||||||
7:20 | 1:05 | 6:15 | - | 移動距離(GPS) | 17.6 ㎞ |
アプローチ | |
奈良 ⇔ 《R24》 ⇔ 《県14》 ⇔ 《県37》 ⇔ 《R169》 ⇔ 《県40 大台ドライブウェー》 ⇔ 大台ヶ原ビジターセンター | |
駐車場 | |
大台ヶ原 山上駐車場 | |
ルート | |
P → 尾鷲辻 → 堂倉山 → 白サコ → コブシ嶺 → 白サコ → 《トロッコ道》 → トロッコ道未完成トンネル →大蛇嵓 → 尾鷲辻 → P | |
記録 | |
今週大きな出来事があった。 11月16日(金)衆議院が解散した。8月に近いうち解散で3党合意していたが、なかなか実行されず「嘘つき」呼ばわりされた挙句の解散だ。議員定数削減の問題・1票の格差の違憲問題 等々本来は解散前に片づけておくべき問題も残ってはいるが、失われた3年を早く取り戻すためにも、早急に解散してリセットしてから、改めて民意を問うたほうが良いと思う。 政治向きの事はさておいて このところ冷え込みが厳しくなり、寒くなってきた。昨日の土曜日(11/17)は雨が降ったこともあり寒く、家ではこの冬(?まだ秋)初めて石油ファンヒータの出番が来た。 天気予報では、雨は土曜日のみで、日曜日は寒さは続くものの高気圧が張り出してきており晴れるとの予報、但し近畿地方の北部は曇り模様との予報だ。 という事で、当初は久しぶりに鈴鹿山地の木和田尾から御池岳へ行く予定としていたが、行先を南方面の大台ヶ原に急遽変更した。 ルートは大台からコブシ嶺へ往復し、戻りはトロッコ道を歩き未完成のトンネルを見て、大蛇嵓から戻る予定とした。 行程は余り長くない (←勘違いしていた。現実はそれなりに距離があった) ので、取り立てて朝早く出発する必要はないが、大台ヶ原は自宅から距離があるので、少し早めに出る。 外は真っ暗、足元は濡れており空を見ると星は全く見えない、全面曇りのようだ。天気予報を信頼し、好天候になるのを期待し出発する。 昨年の台風(平成23年台風第12号)の影響で、通行止めになっていた新伯母峯トンネル手前から入る大台への道が開通しているか心配していたが、一部で工事中の部分があったものの問題なく通過できた。 大台ヶ原ドライブウェーをドンドン登って行き、伯母峰峠下のトンネルを抜けると霧が現れ、高度を上げるにつれ霧は段々と深くなってきた、おまけに木々が大きく揺れている、相当風がきついようだ。視界は2~30mくらいか? 道が曲がりくねっているので、対向車に注意を促すためヘッドライトを上向きにし、スピードを思いっきり落とし進む。 大台ヶ原の駐車場に着き、車の外に出ると風が強く寒い。今朝までの雨で足元が悪いのでスパッツを着けていると寒さで手が痛い、あわてて車の中に入りスパッツを着ける。 冬用の防寒上着はもってきていないので、レインウェアー兼用のウインドウブレーカーを着て出発。 大台は100名山の日出ヶ岳への登山口にあたることもあるので、この天候でも案外多くの人が訪れている。 体を温めるために少し早めに歩く。 尾鷲辻で休憩小屋の裏手から尾鷲道に入る。シッカリとした踏み跡はあるが、道は細い。少し先から下りになりダラダラと下って行くと、各所にテープ・リボンがあり踏み跡も何ヶ所にもあるので道が分かりにくい、途中から1本道ではなくいろんなルートが出来上がっているようだ。目立ったリボンに誘われそのルートを歩いていると、GPSに落として来たルートより大分ずれている。今後の事を考え、GPSのルートに軌道修正、するとこちらにもきっちりテープがあった。 そんな分かりにくいルートを下りきったその先で堂倉山手前の鞍部に出た。山頂へ行くルートと、巻道のルートに別れていたが、往きは山頂を踏んで行くつもりなので、上を目指して登って行く。 山頂は少し広いスペースで三重県堂倉山中継所があった、展望はなし。 中継小屋の横から南方面に下る。広い所を下って行くのでわかりにくい、GPSで方位を確認しながら下る。 下りきるとテープが多くあった、この辺りが昭文社の地図には白サコと載っている場所だ。 複雑な地形になっているので、地図で地形を確認しながら、歩く方角を間違えないようにテープとGPSを確認しながら進む。 尾鷲道は基本的に山腹を行く巻き道が続いているが、所々で道が薄くなったり、崩落個所があったり、その巻き道が分かりにくかったりしていたので、途中から尾根を歩くことにした、若干のアップダウンがあるが、歩きやすいルートなので、尾根歩きの方が正解と思う、アップダウンと云っても大したことはない。 尾根を歩いて行くと、そのころからガスが消え、コブシ峰手前のチョットした鞍部に出ると西に展望が開け、眼下には坂本ダム湖のエメラルドグリーンとダム湖の向こうには又剣山・荒谷山の荒々しい山波が感動的だった。 ひとこぶを超えた先で、樹木の無い山頂が見え表示板らしきものも見えた。そこがコブシ峰。 北側の一部を覗いてほぼ360°展望が開けている、東側は入り組んだ尾鷲湾と所々に島も見える、その先が熊野灘。西側は坂本ダム湖・又剣山ほかの山々、北側には大蛇嵓などが一望だ。 ここでゆっくりとしたいが、ここまで意外と時間がかかり、帰りは基本的に登りになるので、一服するのみで帰路に向かう。 往きは尾根歩きをしたので帰りは本来の尾鷲道を歩く。1450mピークから西方面に下り途中で右に折れるが、テープは前方のP1402方面に着いていたり、分岐箇所には目立った目印は見当たらなかったりで、迷いやすい場所だ。当方はGPSにルートを落としているので、確認しつつ方向転換したがそれでも初めは正規のルートに乗れなかった、かように分かりにくい場所だ。 途中で、一旦尾根に上がり、風を防いでいる倒木の横で昼食とした。 昼食地からは、そのまま尾根伝いに白サコまで戻る。 白サコから堂倉山を巻いて行くと、人工的と思われる幅広の道らしきものが先に続いていたので、その道をたどる、GPSの落として来たトロッコ道と一致しているので、その道が今日歩く目的のトロッコ道だった。 谷を巻くところでは、崩れたりしていたが、ほぼ水平に山腹を巻いて行くルートで、比較的分かりやすい。 ドンドン詰めて行くと、ゆるい登りになり、それまでとは違い道が不鮮明になってきた、その代わり踏み跡らしきものがあるので、特に問題ない。 するとわずか2mくらいであるが崖を渡らなければいけない場所に出た、足を引っ掛ける出っ張りはあるが崖に張り付いて渡らなければならない、1歩踏みだし崖に張り付いている木の根っこと思しき物をつかみ 2歩めの足場をどこに置こうかと踏み出したら、その木は腐っており手がかりがなくなってしまった。幸い 2歩目を勢いよく踏み出していなかったので踏みとどまることが出来た、間一髪だ。 腐った木にもう少し力を入れ足を踏み出していれば間違いなくバランスを崩し奈落の底に滑落、昇天は間違いなし。運が良かったとしか言いようがない。 それ以上はもう怖くなって進めず、おまけに戻るにも体を反転させる事が出来なかったので、後ろに足掛かりを探りながら何とかバック出来た。 写真を撮るが動揺してシャッターを切っているため、肝心の危険部分が撮れていなかった。 少し戻り高巻き出来そうな場所から、上に登る。大分上まで上がり、問題の崖の上を通過して再びトロッコ道まで下る。 その少し先で、前方に洞穴か見えてきた。未完成のトロッコトンネルだ。 その洞穴(トンネル)に着いてみると、下に水がたまっているものの水深は数㎝程度に見えたので奥まで行ってみようと1歩踏み出した。 すると右足がズボズボとふくらはぎの上まで沈んでしまった。底に見えた下は泥沼状態になっていた。あわてて足を上に引き上げようとしたが、抜けない。泥に埋まった足にかかる圧力は想像以上だ。幸い左足の足場はしっかりしていたので、体を後ろに傾け斜めに引いたら何とか抜けた。 靴の中まで水が入ってしまったと思ったが、これまた幸いスパッツをはめていたのと撥水ズボンをはいていいたので、靴の中まで水は進入しなかったが足はドロドロ、その程度で良かった。この寒さで足が濡れてしまうと大変になるところであった。 気を取り直し、トンネルの先から上の大蛇嵓への道を目指して急坂を登る。 登り切ると立派な石畳のルートに出会う。その先が大蛇嵓だ。なんとこの辺りの木の枝には紅葉ならぬ霧氷が着いているではないか、ほんの1~2㎜程度ではあるが木々が白く見える。そう今日は相当冷え込んでいる。 大蛇嵓に着くと、霧で真っ白、周りは何にも見えない。小腹がすいたので残っているパンを食べていると、ガスが流れ展望が開けてきた、シャッターチャンス。 大蛇嵓からの帰路、シオカラ谷経由で戻ろうかと思ったが、登り返しがシンドイのでパス。尾鷲辻で日出ヶ岳に寄って行こうかと思ったが、帰りの時間が遅くなるのでパスした。 そんな事で、イチオウ無事に駐車場に戻る。今日は危険な目にあったので慎重運転で自宅に向かった。 後から思い返しても、あそこで滑落しなかったのは本当に運が良かった、滑落しなかったのが不思議なくらいだった。 今後は、そういう場面に遭遇したら、安易に行動せずシッカリ周りを固め次のステップに移るように、真に心に戒める。反省の山歩きであった。 |