TKM の デジカメと山歩き | 2015/10/25日) | ☆別ウインドウで拡大表示☆ |
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晴 | |||||
藤原岳・袴腰 | |||||
スタート:君ヶ畑 → | |||||
ルート :↑藤原岳西尾根、↓迷い尾根 | |||||
藤原岳=日本300名山 | ![]() 歩いた足跡 |
![]() 歩行断面図 |
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【所在地】滋賀県・三重県 | |||||
【山地系】鈴鹿山地 | |||||
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標高 | 時間 到着/出発 |
休憩 タイム |
地名・ポイント名 | 区間 歩行タイム |
ガイド本 コースタイム |
(往)歩行 累積タイム |
(復)歩行 累積タイム |
自宅⇔現地 | (往) | (復) |
520m | 07:37 | ① 君ヶ畑(小又谷林道起点) | 0:33 | 0:40 | 0:33 | 出発時間 | 05:15 | 15:20 | ||
08:10 | ② ノタノ坂 | 到着時間 | 07:25 | 18:10 | ||||||
0:33 | 0:30 | 1:06 | ||||||||
08:43 | ③ 茨川 | 片道距離 | 103 ㎞ | 105 ㎞ | ||||||
0:38 | - | 1:44 | ||||||||
09:21 | ④ 西尾根取付き口 | 往復距離 | 208 ㎞(AVG= - ) | |||||||
1:21 | - | 3:05 | ||||||||
1140m | 10:42~10:47 | 0:05 | ⑤ 藤原岳 C1140 | |||||||
0:34 | - | 3:39 | 0:34 | |||||||
1009m | 11:21 | ⑥ 袴腰 △1009.5 | ||||||||
0:21 | - | 4:00 | 0:55 | |||||||
11:42~12:06 | 0:24 | ⑦ 治田峠下降点 | ||||||||
1:05 | - | 5:05 | 2:00 | |||||||
13:11 | ⑧ 迷い尾根分岐 | ASC(総上昇)プロトレック | 1215 m | |||||||
0:48 | - | 5:53 | 2:48 | |||||||
13:59 | ⑨ 茨川 | DSC(総下降) 〃 | 1200 m | |||||||
1:12 | 1:10 | 7:05 | 4:00 | |||||||
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15:11 | ⑩ 君ヶ畑(小又谷林道起点) | 総上昇量(GPS) | 1419 m | |||||||
7:34 | 0:29 | 7:05 | - | 移動距離(GPS) | 15.6 ㎞ |
奈良 ⇔ 《R21》 ⇔ 《R307 近江グリーンロード》 ⇔ 《R421 八風街道》 ⇔ 《県34》 ⇔ 《御池林道》 ⇔ 君ヶ畑(小又谷林道起点)
小又谷林道起点の前にある駐車地(登山届ボックス前)
P → ノタノ坂 → 茨川 → 西尾根取付き → 《藤原岳西尾根》 → 藤原岳 → 袴腰 三角点 1009.5 → 迷い尾根分岐 → 《迷い尾根》 → 茨川 → ノタノ坂 → P
今年の3月に、このところ毎年フクジュソウの季節に訪れている藤原岳へ行き、天狗岩の先にある南側の展望地で藤原岳を見ながら昼食をした。
天狗岩は何度か訪れていたが、標識の先まで行ったのはその時が初めてだった。
そこからの展望が素晴らしく、藤原岳からの西尾根と下方には奥深い谷の底を流れる茶屋川が見下ろせた。西尾根には稜線上に白い雪でルートがハッキリと出ていた。
その時にいつか西尾根を歩いてみたいと思ったが、ヒルの出没する時期と増水期を過ぎた今回実行することにした。
廃村となった茨川には林道が通じているが、林道は悪路の模様であり通行できるか不確定のため、君ヶ畑方面から「ノタノ坂」越で行く事にした。このルートだと帰路でノタノ坂への登り返しがあるので帰りがシンドイと思うが
未知のルートであり帰りの登り返しがあるので、なるべく早く現地をスタートしたいので、頑張って朝早く起き出発。早朝のため道は空いており思ったより早く現地に着いた。
小又谷林道の起点の手前にある駐車地に着くと、先行車が3台とバイクが1台すでに停まっていた。
風が強く肌寒いが、歩けば暑くなるのでウインドブレーカーは着ずにシャツと薄手の上着を着て出発。
「クマ出没注意」の看板のある小又谷林道に入り、10分強歩くと右手に「ノタノ坂・茨川→」の標識があった。
そこで林道を離れ下の鉄橋を渡りノタノ坂に向かう。この道は中電の鉄塔巡視路になっているので道は明瞭だ。
寒いくらいの気温が丁度良く、間もなくノタノ坂に登りつく。
20mほど尾根を上がると「茨川→」の表示があった、表示に従い尾根の反対方向に向かう。
初めは急斜面の山原を平行に進むトラバース道であるが、道が崩れかけている場所が所々ありズリ落ちないように注意して通過。
尾根先に回り込み尾根下りになると危険はなくなった。しばらく尾根を下り、途中で尾根から別れジグザグに山原を下ると茶屋川の支谷(小風谷)に下りる。
谷に下りるとそこから踏み跡はなくなってしまった。とにかく谷を下って行けばよいと思い、谷に下りてきた地点をシッカリ頭に刻み込んでおき、障害物を避けながら下って行く、歩きにくいが危険は全くなかった。少し下ると前方に橋が見えてきた。
橋に上がると、そこは茨川林道。林道を少し遡るとその先から林道は崩壊しており道は消えた。橋の残骸のような構築物がある対岸の少し先に建物が見えた。
その広い河原を渡るが、水深は浅いので渡渉には問題ない。対岸から見えた建物に着くと八幡工業高校の山小屋だった。その小屋の前にテントが1張あったが人影は見当たらなかった。山小屋の横には治田峠への標識もあった。
広い河原を遡り、目的の藤原岳西尾根に向かう。途中何度も渡渉を繰り返すが、よどみ以外は水深は浅いので渡渉に問題はない。
そんな所をかなり歩き、川幅が狭くなってきたので少し変と思いGPSを確認すると違う谷に入り込んでいた。
あわてて川の合流点に戻ると、そこが目的の西尾根根の取り付き地点だ。迷い込んだ蛇谷と本流との合流点にある尾根だ。
合流地点の本流側の方にテープがあるので、そこから取付く。滑りやすい坂を少し登ると「藤原岳」の標識があった。
その先、薄い所もあるが踏み跡が続いているので、その踏み跡を拾いながらジグザグに急斜面を登って行く。標識の少し上から低木のヤブになっているので、踏み跡のルートを拾っていかないと、ヤブに突入してしまう。
そんな所を暫く登ると、尾根登りに変わりヤブはなくなるが傾斜は相変わらずキツイ。しかし風があり寒いくらいの気温が熱くなる体を冷やして丁度良いので頑張って登って行ける。
左からの尾根と合流した地点の上に出ると、その尾根から数人の団体さんが登って来るのが見えた。茶屋川の河原を遡っているときに、新しい踏み跡があったが、その団体さんだろうか。駐車場に三重県ナンバーの車が2台連ねて停まっていたがその人達かな。
尾根合流点のすぐ先がP893。その先の少しの間はゆるやかな所を歩くが、再び傾斜はきつくなる。しかし足元は歩きやすく、自然林の森のルートなので大して苦にならない。
樹林帯を抜け展望が開けると、真正面に藤原岳の山塊が迫っていた。右(南)の谷向こうには、帰路で歩く治田峠への県境尾根とその向こうに竜ヶ岳も見えた。
ここで、藤原山荘を経由して藤原岳に行くか、西尾根を直登して藤原岳に向かうか少し考える。
ここまで順調に来て時間に余裕が出来ているので藤原岳に直登して、まだ行ったことのない三角点に行ってみることにした。
山頂が近づくと、石灰石が目立ち始め、腰の強い下草をかき分け進むと藤原岳山頂に到着。天気が良く展望はあるが、空気が濁っているようで残念ながら御嶽山までは見えなかった。
山頂から南に向かい治田峠への下降点でこれから向かう三角点を見下ろすと案外に近くに見える。
そこから適当に下ると、目的方向が見えなくなり前方の小ピークに百葉箱のようなものが見えたので、その方向にしばらく進んだが、大回りになるようなので途中で軌道修正する。
すると道路に出たのでそのまま進み三角点のある肩の所に出た。道路はその肩を巻いているが、三角点は道路の上側のブッシュの中にありそうなので、横からブッシュに突入し無理やり上がると、目的の三角点はあった。たいした展望もないのでタッチしたのみで帰路に向かう。
ブッシュの中の踏み跡を進むと、西側で先ほどの道に出た。
道路を戻り、今度は南側の道路に入り、最短距離で藤原岳南側の治田峠への下降点に向かう。
その下降点まで上がり、風を除けて昼食。
腹ごしらえを終え、岩場の激下りに突入、するとすぐ下からヘルメットの若い単独女性が上がって来た。そういえば、三角点に行く前と戻ってからも、岩場から上がってくる人を何組か見かけた、多分皆さん孫田尾根から登って来ていると思われるが、最近は孫田尾根のルートも人気のようだ。
急な岩場下りの途中、治田峠への巻道を示す手作りの表示があったが、ルートが怪しそうなので、そのまま岩場を下る。ほぼ急斜面を下りきると孫田尾根・治田峠への分岐案内標識があったので、今度はその治田峠への巻道に入る。
この分岐から、派手な赤リボンが下方向に続いているが、踏み跡はその上部を下っている。どちらに従うか迷ったが、一旦下ってしまうと登り返すのが辛いので、上の踏み跡を進む。
その先で何個所か道が崩れているが、何とか通過することは可能だ。下方向にあった派手なテープは、途中で見えなくなった。
何度か方向と踏み跡を確認しながら、道が崩壊しているところでは、上方向や下方向に出来るだけ安全な場所を探しながら通過した。
そんなんで、長いトラバース道をヒヤヒヤしながら通過し、前方の尾根に回り込むと、そこに標識があり、藤原岳へは孫田尾根分岐のある多志田山方向を指していた。しかし手書きのマジックで藤原岳へは今通って来たトラバース道へ向かうように「山腹を行く」と注意書きされていた。
多志田山へは等高線を見ると急登のようだが、危険さえなければヒヤヒヤしたトラバース道よりも県境尾根の多志田山を経由した方がいいかも。
尾根に出た先からは、小さなアップダウンはあるものの踏み跡はあり所々に標識もあるので快適に歩ける。
迷い尾根の分岐に到着すると、表示がいくつかあった。ここで迷い尾根から茨川に向かうか、治田峠を経由して茨川に向かうかで少し迷う。
迷い尾根だと時間的に早いが、ここまで順調に来れまだまだ時間に余裕があるので、治田峠に向かう事にした。
少し進むと登りになり小ピークに上がった。何だかおかしいと思いGPSを確認すると迷い尾根のP845地点だ。治田峠へのルートに入ったつもりなのに、迷い尾根に入っていた。文字通り迷い尾根だ。
戻るのもめんどくさいので、そのまま迷い尾根を行く事に変更。
迷い尾根は地図で見ると、明確な尾根になっているが、各所で小さな尾根分岐のようなところがあり少しややこしかった、方角さえシッカリと取って進めば問題ないが、踏み跡も薄い所もあるので注意が必要だ。
前方の下方向に青い屋根が見え、左側にも一軒家が見え、そのまま真っ直ぐ下りると青い屋根の名古屋大学の山小屋の横に出た。
もう一軒の山小屋(八幡工業高校)の前から茶屋川の河原に下り、対岸に渡渉。
ノタノ坂への登山口がないか、注意しながら進んだが、それらしき場所はなかったので、往路で下りてきた谷から戻ることにした。
小風谷橋の横から谷に下り、荒れた谷を遡って行き、行き過ぎないように往路で頭に刻んでおいた場所で、谷を別れ山の斜面の山道に入る。
そこからは、往路で歩いた明確な道を戻って行くので、ルート的には問題ない。気になっていた疲れた体での 200m近い登り返しも苦にならなかった。
しかしノタノ坂の手前のトラバース道と、ノタノ坂から小又谷に向かう下りの一部で道が細く滑らすと谷にズリ落ちてしまう所があるので、ゆっくり慎重に通過し、無事スタート地点に戻る。
駐車地点には、先行していた車3台はまだ帰っておらず、後続車が1台増えていた、1台あったバイクは既に帰っていた。