TKMデジカメ山歩き 2015/12/13(日)
別ウインドウで拡大表示
桧塚奥峰・桧塚
スタート:千秋林道 →
ルート :↑判官平北尾根、↓マナコ谷
関西100名山
歩いた足跡

歩行断面図
【所在地】三重県
【山地系】台高山地
 
桧塚
 Ⅲ△1402.17m (蓮2)
  足跡のダウンロードは ( こちら ) から
※ダウンロードできない場合は こちらを参照
 
標高 時間
到着/出発
休憩
タイム
地名・ポイント名 区間
歩行タイム
ガイド本
コースタイム
(往)歩行
累積タイム
(復)歩行
累積タイム
自宅⇔現地 (往) (復)
600m  08:05   ① 千秋林道 国交省雨量観測所 0:34 - 0:34   出発時間 06:00 14:30
   08:39   ② 万歳橋 到着時間 07:55 17:05
0:45 - 1:19  
   09:24   ③ 判官平 北尾根取付き口 片道距離 74 ㎞ 76 ㎞
1:13 - 2:32  
   10:37   ④ 判官平 往復距離 150 ㎞(AVG= - )
0:30 - 3:02  
   11:07   ⑤ ヒキウス平  
0:38 - 3:40  
   11:45~12:35 0:50 桧塚奥峰 C1420  
0:12 0:15 3:52 0:12
1402m  12:47   桧塚 △1402.2 ASC(総上昇)プロトレック 905 m
1:03 1:20 4:55 1:15
   13:50   ⑧ マナコ谷 登山口 DSC(総下降) 〃 875 m
0:25 - 5:20 1:40
   14:15   ⑨ 千秋林道 国交省雨量観測所 総上昇量(GPS) 983 m
  6:10 0:50   5:20 -     移動距離(GPS) 13.5 ㎞
 
⇒写真リストへ
 
アプローチ

奈良 ⇔ 《R24》 ⇔ 《R166 和歌山街道》 ⇔ 栃谷(加杖坂トンネル) ⇔ 青田 ⇔ 《千秋林道》


駐車場

千秋林道 クサリ止め通行禁止手前 「国交省 木屋谷雨量観測所」 横の駐車場


ルート

P → 万歳橋 → 《判官平北尾根》 → 判官平 → ヒキウス平 → 桧塚奥峰 → 桧塚 → 《マナコ谷》 → P


記録

5年前の7月(2010-7-24)に千秋林道の万歳橋から奥山谷を経由し明神平に行ったことがある。その時にワサビ谷の先で尾根先を回り込んだところで、尾根方向(判官平)に向かう分岐のような所があったのを記憶している。
たまたまネットでその尾根のレポを見て、その時の事を思い出したので、今回そこを歩くことにした。

千秋林道は2011年の紀伊半島大水害の時に橋が崩壊し、通行出来なくなっていたが、いつの間にか修復され通行可能になっていた。
その事を知らなかったが、先月桧塚に行ったときに判官平の先でマナコ谷から登ってこられた方と出会った時に聞き初めて知った。

その千秋林道に入ると、工事用車両が通るためか、高度600m地点の菅谷川と木屋谷川が合流する地点の上方にある国交省の木屋谷雨量観測所の先からは、林道にクサリ止めがしてあり、一般車両の通行は不可だった。


駐車地から林道を30分ほど歩けば、下山してくる予定のマナコ谷の登山口がある筈と、注意しながら歩いていたつもりであったが、マナコ谷登山口はヘアピンカーブの先にあるためか、注意がほかに行っていたようで気が付かぬまま万歳橋まで来てしまった。

気になる千秋社の看板を横目に、万歳橋の横から入山。
山道には杉の落ち葉が多くあり踏み跡は隠れているがルートはハッキリしている。
朽ちた木製橋のある幾つかのの支谷を越えて、ワサビ谷に出合うと、テープのある渡渉地点は水量が多くてとても渡ることは不可能だ。下流側は危険なので上流側に渡渉地点を探しに向かう。その上流側に向かうにも障害があり厳しい。

ギリギリ渡渉できそうな所で、もう少し上流側に渡渉地点を探しに行くか、無理してここで渡るかで迷う。上流側に行くのも厳しい、渡れる場所があるとは限らない。で、ここで無理して渡ることに決断する。
結果、ストックで体を支え、絶対に滑らない岩の小さなデッパリに足を確保して何とかドボンせずに通過。今日一番のハイライトだった。

川向うに渡り、先ほど渡れなかった渡渉地点から対岸の急斜面をジグザグに登って行っている山道に直登する。
ジグザグに少し登ると傾斜がますますきつくなり、足元が滑りやすくなる所で、お助けロープが掛けてあった。それを利用し登りきると、細い尾根芯に出たようだ。ルートはそのまま尾根を通り越して行っているが、その尾根側の急斜面にテープがある。

スマホの地図ロイドの地形図を確認すると、この尾根は判官平に向かっている尾根である。
記憶にある尾根分岐地点はこの地点よりまだ先で、尾根先は少し広く傾斜も緩やかであったと記憶していたので少し迷ったが、テープが決め手になりここから登ることにした。

なお、万歳橋からここまで歩いたのは 5年ぶりだが、その時は快適に歩いた と云う印象で、危険を感じた印象は全く残っていない。今回は急傾斜の山腹を横切って行く場面で、道が狭い所では滑りそうで危ないな と思ったところが何個所かあった。季節の違いもあると思うが、前回とは印象が全く違っていた。

その登ることにした尾根はいきなりの急登から始まった。
四つん這いになり這い上がるという表現がピッタリの場面だ。手掛かりがないと登れないので、木の根っこや岩を掴みながら這い上る。テープの道案内がなかったらとても登る気がしないところだ。
そんなんで少し這い上がり、傾斜が緩やかになると尾根上を杣道が横断していた。地形図上にある点線のルートの位置だ、旧道の様だ。

その旧道?を横切りそのまま尾根芯を登って行く。所々に新しい赤いテープがある。
1070m辺りで杣道に出合う、テープもあるので、その杣道に入ると、折り返しながら登って行く。1150m手前で杣道は隣の尾根方向に向かっていったので、その杣道を離れ、右の尾根芯方向に登って行く。
するとすぐ上で林道に出合った。その林道で右の尾根先まで廻り、再び尾根芯を登って行く。比較的緩やかな傾斜で歩きやすい。
少しややこしいかな、と思ったのはそこまでで、その先は明白な尾根をそのまま上がって行けばよかった。
P1286では右隣に展望があり、そこには台高の稜線が走っていた、水無山・国見岳が真横にいる。

1350m手前の急登に来ると、真正面に大岩が立ちはだかっていた。テープに従い右から巻いて上がると大岩の上は広い大地になっていた。この先「判官平」までフラットで広い森の中を進むので、雰囲気の良い場所ではあるが進むべき方向が分かりづらくなったのでGPSで方向を確認しながら進む。

判官平の台地に上がると、明神岳から桧塚に向かう道に合流するので、その先からはルートに気を遣う事はない。

P1394にある、「←桧塚奥峰」の標識の所から、反対の右側に折れ予定通りヒキウス平に向かう。踏み跡はあるが明確なルートなので、雰囲気の良さそうな歩きやすい場所を適当に歩く。

ヒキウス平の東、P1353から北側の斜面に下ると、そこはヒキウス平の「東の舞台」だ。そこから桧塚劇場(桧塚奥峰)を見上げると、誰も見当たらない、無人の観客席だった。

隣のヒキウス平の「中央舞台」に移動し、そこからも桧塚劇場を見上げ、その桧塚奥峰に昼食に向かう。
すると同年輩と思われる単独さんが反対方向から来られた。今日入山してから初めて見かけた人だ。
千石林道から瀬戸越に上がり、ヒキウス平の東から林道に下る途中との事。ブログ(峰さんの山あるき)の情報交換をして別れる。

桧塚奥峰は無人だった。先ほど寄ったヒキウス平を眺めながら昼食。
12月も中旬に入ったのに日が差せばポカポカ陽気だ。今日は念のため軽アイゼンを持参してきたが、積雪はもちろん、凍っている所はどこにもなかった。

食後のコーヒーでスイーツを食べマッタリとしていたが、その間誰も来なかった。昼食を終え、リュックを背負いかけたら、夫婦さんが奥峰に寄らずに通過していった後姿が見えた。今日は先ほど出合った単独さんとその夫婦さんの2組しか見かけなかった全く静かな山歩きだ。

桧塚の三角点にタッチし、主稜出合からマナコ谷登山口に向かう尾根に入る。
歩かれる人の多いルートのようで踏み跡は最後までハッキリしていた。問題点は作業小屋の所で、作業小屋の入口から下っている林道に入らず、作業小屋の横を、左に行く山道に入る所だ。
その先は山道を道なりに進み、何度か林道(作業道)と交差するが、テープの指示通り山道を進み、高度910mの地点で、ぶつかった林道を右に少し進むと、林道が山道に変わった。そのまま道なりに進むと川音が聞こえ、マナコ谷に出合う、
そこからは谷の左岸を右下に谷を見ながら下って行くとやがてマナコ谷登山口のある千秋林道に下りたつ。

林道をブラブラ 25分ほど下って行き、車を停めたスタート地点に戻り、今日の行程を終える

 
⇒ページ・トップへ
 

林道には崩落 通行止の表示
「国交省 木屋谷雨量観測所」 横の駐車場に駐車

この林道は公道ではないので、管理者に届け出が必要との事。
しかし肝心の管理者が明記されていない

万歳橋  看板の左から入山
「看板には許可無く入山を禁止」とあるが・・・

橋の欄干には「万才橋」と彫り込まれていた

木屋谷川の右岸側の斜面を横切って行くように進む
最初の支谷の横断地点で木製橋が崩壊していた、が 橋がなくても問題なし

ふたつ目の支谷横断地点
橋の左から通過

谷に水が流れていたが特に問題なく通過できる

木製橋を渡ってきた所
左側(山側)にロープがあったので助かった
ここは橋がないと通過困難

ワサビ谷を少し遡って行き、通過するのだか・・

テープのある渡渉地点は水量が多く渡渉不可。上流側へ渡渉地点を探しながら進み、何とかドボンせずに渡渉できた。

ワサビ谷を渡渉後、対岸の急坂をジグザグに登って行くと、最後の滑りやすい場所にはお助けロープがあった。
登り切った所が尾根先でテープがあったので、そこから判官平を目指す

取っ掛かりからの急登を四つん這いになり這い上がるように登って、傾斜緩くなると尾根を杣道が横断していた(写真の右下)。
地形図に点線である所なので旧道だろうか

高度 1070m辺りから、ジグザグに登る杣道があり赤テープもあったので、そこを歩いたが 1150m手前まで来ると、その杣道は隣の尾根方向に向かっていったので、尾根芯の方向にシフトする

すると、すぐ上で林道に出合う
この林道で尾根先まで回り込み、そこから尾根芯を登って行く

「○×△平」とでも名づけたいような場所だ

P1286より
水無山と国見山が尾根の右横にあった

クマ檻

1350mの台地手前の急登
右の岩の間を抜けて上がる

1350m付近のフラットな場所

判官平の北側の小山

こちらの小山の上が判官平

判官平より
水無山・国見山方面

判官平

判官平の標識

P1394
「←桧塚奥峰」 の表示があるが、ここは右のヒキウス平に向かう

ヒキウス平(西)
「ツイン」ブナの木
右奥に明神岳、一番左に笹ヶ峰

ヒキウス平
右ピークが桧塚奥峰、左ピークはP1394

P1353
ヒキウス平(東)のピーク

11:07 ヒキウス平(東)よりのパノラマ

ヒキウス平(東)より桧塚奥峰をズームしたが、無人だった

ヒキウス平(東)より
左の斜面がヒキウス平、右に桧塚奥峰

桧塚劇場と云われるヒキウス平
正面が桧塚奥峰と桧塚

P1394まで戻って来た
ここからヒキウス平への往復時間は 51分 だった

つる首に見えたので思わずシャッター

桧塚奥峰
お昼時だが、無人

日が差せばポカポカ陽気で、マッタリと昼食

12:34 桧塚奥峰よりのパノラマ

桧塚奥峰より①
中央奥の大普賢岳・八経ヶ岳は雲の中、左手奥が釈迦ヶ岳方面。その手前に白鬚岳

先ほど桧塚劇場の舞台に立った、ヒキウス平。
天候の関係が写りが悪いナ

腹も膨れたので桧塚に立ち寄り、下山に向かう

桧塚 三角点

マナコ谷へ下って行く尾根

その尾根先方面
遠方に高見山

主稜分岐地点にあった標識

桧塚の稜線を別れ、下山する尾根に突入

植林地に入る手前より振り返る
左が先ほど踏んだ桧塚

登ってきた尾根と、その先に台高の稜線

植林帯に入る
左遠方に高見山

作業小屋
ここは小屋から右下に向かっている林道に行ってはダメ。小屋の手前を左に向かっている山道を行く

作業小屋の内部

林道の横断地点
この先いくつかの林道(作業道)を横断していく

右上から下りてきたが、ここは林道を横断する山道はないので、右に林道を進むと、すぐ先で林道から山道に変わる

林道終点から山道になり、Uターンして山の斜面を横切る。
この辺りが、少し急な斜面で道が細い。

川の音が聞こえ、マナコ谷に出合う。ここからは谷の左岸を右下に谷を見ながら下って行く

マナコ谷登山口に到着

マナコ谷登山口
往路でここを通過しているが、林道のヘアピンカーブ地点にあるので、気付かず通り過ぎていた

スタート地点に無事帰還
 
⇒ページ・トップへ
 ⇒ 「 山歩き 」 編トップページ ⇒ 「 ウォーキング・名所見学 」 編トップページ ⇒ TKMのホーム・ページ
 
 ご意見・ご感想は こちら へ 【メール宛先の (アットマーク) は、半角 (@) に変更してください】