TKM の デジカメと山歩き				2016/3/12(土)	☆別ウインドウで拡大表示☆
				快晴
藤原岳・天狗岩
スタート：北勢町新町 ⇔
ルート　：↑↓孫太尾根
藤原岳＝日本300名山	歩いた足跡		歩行断面図
【所在地】三重県・滋賀県
【山地系】鈴鹿山地
	足跡のダウンロードは ( こちら ) から ※ダウンロードできない場合は こちらを参照

奈良 ⇔ 《Ｒ163》 ⇔ 中瀬ＩＣ 《西名阪》 ⇔ 《Ｒ1》 ⇔ 《Ｒ306》 ⇔ 北勢町新町
※　帰路は、西名阪天理ＩＣ経由で帰宅。

北勢町新町の集落を抜け、林道を登っていった、墓地の前
到着時に十数台駐車できる２個所ある駐車場は３台ほどの空き。下山後は路肩や無理やり墓所の中に駐車していた車もあった。

P ⇔ P387 ⇔ 丸山 ⇔ 草木（P834） ⇔ 多志田山（P965） ⇔ 藤原岳 ⇔ 藤原山荘 ⇔ 天狗岩

ここ数年 毎年この時期に「フクジュソウ・セツブンソウ」を見に藤原岳に訪れている。今年もその花に逢いに行く。
例年は３月の２０日過ぎ頃に行っているが、今年は暖冬で雪融けも早く、もう咲いているとのネットの情報を見たので、例年より１０日ほど早いが、早速見に行くことにした。

ルートは３年ぶりに、孫太尾根から登ることにした。
前回（2013-3-23）初めて孫太尾根から登った時は、大貝戸に下山し、西藤原駅から三岐鉄道で伊勢治田まで戻り、そこから４５分歩いて、登山口に停めた車を回収しに行っっているが、今回は往復することにした。

鈴鹿山地は自宅から少し距離があり、特に鈴鹿山地の北の藤原岳へのアプローチは２時間以上はかかる。
しかも最近は孫太尾根ルートを利用する人が多くなったようで、十数台停められる駐車場は早々に満車になるようなので、いつもより頑張って早く起き、自宅をスタートした。

登山口に至る北勢町新町の集落内の曲がりくねった細い道を、前回の学習があるので迷わずに、予定通り墓地横の駐車場に到着する事が出来た。
予想通り駐車場は当方のすぐ後に来た車で満車になってしまった。（下山すると少し下った路肩や墓地の中に無理やり駐車している車もあった）


墓地の横にある北勢町の給水施設を右に見てすぐ先の分岐を左に入る。
以前ここに来たときは知識がないとこの分岐を見落としがちの所であったが、今は左への道がメインのようになっていた。
そこを入ると後は１本道。落ち葉で踏み跡が分かりにくい所もあるが、テープや周りの状況を見渡せば迷う事はない。

元気に登っていると、P387の手前で急に腹の具合がおかしくなる。お腹が汗冷えしたように冷たかった。
状況を改善し、再び元気にスタート。
高度400ｍ手前の展望地に立ち寄ると、伊勢湾が朝日を浴びて光っていた。

丸山の手前の岩場の急登りの所で振り返ると、御嶽山が遠方に見え、乗鞍も薄らと確認できた。また先行していた夫婦さんが突然に足を止めたので何事かと思うと、セツブンソウが１輪咲いていた。

丸山に上がると、若者数名の団体さんや夫婦さんなど数組が一服されていた。先ほど御嶽山をカメラに収めなかったので、撮ろうとするも木が邪魔をして良いアングルでは撮れなかった。
そのまま休憩されている人に先だって、先に進む。

この先にセツブンソウが多く見られる筈なので、注視しながら歩いていると、あった。チョウド良い具合に咲いている、イッパイ写真を撮る。後から来た人も、同様。
いい写真が撮れたので、後は先を急ぐ。

「草木 P834」の手前に巻道があったが、往路では「草木」のピークを経由する。
草木から一旦下り、少しダラダラと登って行くと、多志田山への急登が始まる。今日は足の具合が良いのがその急登も、難なく足が運んでくれた。

多志田山で今日初めての休憩。ついでに小腹にオニギリを１コ入れる。するとまた腹具合がおかしい、正露丸を飲み、その状況を改善しようとしたがお腹が痛いのみでその兆候はない。暫くすると薬が効いたのか元に戻ったので、最後の難関の藤原岳への急登に臨む。

滑りやすい急登を少し登ると、前方で急斜面に足を止めている人たちがいた。フクジュソウが咲いている、綺麗に咲いており蛍光色のようにツヤツヤだ。足場が悪いが、いいアングルを求めて何枚かカメラに収める。そんなんで十分に写真を撮ってから先に進む。

滑りやすい急斜面の後は、今度は岩場の急登りが続く。岩に足を引っかけないようにさえすれば、足場はシッカリしているので、登りやすい。暫くそんな状態で登りきると、藤原岳の南の肩に到着、目の前の藤原岳山頂には大勢の人が乗っかっている。

藤原岳の山頂からは大展望が広がっていた。とは言っても昼になって空気が濁って来たのか先ほどまで見えていた御嶽山は見えなくなってしまっていたが・・・。
まだ時間が早いので、天狗岩まで往復してみる事にした。

藤原山荘に向かうのに、今回初めて真北に進路を取ってみる事にした。地形図に点線で載っているが、踏み跡は全くなかった。少し急斜面の所もあったが、障害物もなく、危険な場面もない。鞍部まで下ると西尾根からのルートに合流だ、所々に踏み跡があった。

大勢の人がいた藤原山荘を横に、天狗岩に向かってダラダラと登って行く。傾斜は緩いものの、ぬかるんだ粘土質の土が良く滑る。登山道がある所で道を外して歩くのはどうかと思うものの、そんな状態では歩きづらいので、歩けるところを適当に歩いて進む。

天狗岩にも大勢の人がいた。前回に初めて知った天狗岩の先の展望場所で景色を眺めていると、御池岳の横に琵琶湖まで見えた、その向こうには比良山地が見え、１ヶ所のみ白いものがあった、蓬莱山の人工スキー場のように見えたが・・・。


再び、藤原岳に戻り山頂の横で昼食。天気が良く寒くないので、ドッシリと構え久しぶりにポットのお湯を再沸騰させ、カップラーメンと赤飯オニギリを食べる。食後には最近定番になって来たコーヒーとドーナッツでマッタリトする。

腹を膨らませ、後は帰るのみ。
山頂肩からの激下りは、最初の岩場の所は、足を踏み外さないように慎重に下る。岩場が終わり、その先の急斜面はズルズルなので、屁っ放り腰で右に左に足がかり手がかりを求めながら下る。
何とか尻もちをつかずに下りきる。今日最大の山場だった。

多志田山まで戻ると、まだ時間と体力に余裕があったので、治田峠方面に、多志田山の巻道分岐の所まで往復してみる事にした。
昨年の10月に、君ヶ畑から藤原岳に登り、治田峠手前の迷尾根から下山した時に多志田山の巻道を通過したが、その時にその巻道が怖かったことが頭にあり、巻道ではなく多志田山を経由するルートが気になっていた。そのためそのルートの視察だ。

100ｍほどの高度差の急斜面であったが、メチャ滑ることもなく危険もなかった。巻道を使ったからと云って、高度差は大して変わらす、危険度合いからいえば多志田山経由の方が断然に少ない。登りでは急斜面はしんどいが、個人的には山頂ルートの方がいいと思った。

なお、往路の孫太尾根で多志田山の登りに掛かった時に、左に県境尾根（治田峠）方向への分岐があったが、その先がどこに繋がっているのか気になっていたので、確認しながら往復したが、見つからなかった。
テープと獣道のような所はあったが、もしそこであれば、とても危険な急斜面の所だ。

往復２０分ほどで多志田山に戻り、孫太尾根に入り、後はひたすら下山に向かう。

「草木」は巻道を利用、とは言っても山頂横を巻いているだけで、巻道と言えるほどでもないが。
丸山でおなかが空いたので、菓子パンを腹に入れ、後はひたすら下り、無事に駐車地の戻る。

登りと違い、下山のルートが間違いやすいのではと、思っていたが、踏み跡がシッカリしており、要所には印（テープ等）があり迷うような所はなかった。

	← 現地に向かう途中のR306より R421の向こうに孫太尾根と藤原岳の山塊が青空の下に
登山口になる墓地の駐車場 十数台停められる２個所の駐車場は３台の空きしかなかった。	墓地の横にある水道施設 このすぐ先で左に折れると後は１本道 自転車はデポしているのかな？	「神武社殿跡」 大貝戸の登山口に神武神社があるが、関係あるのだろうか
高度400ｍの手前の展望地① 桑名・四日市方面と伊勢湾 手前は先ほど通過したP387	高度400ｍの手前の展望地② 遠足尾根 右にチョコット顔をだしているのが静ヶ岳	高度400ｍの手前の展望地③ 静ヶ岳（左）と銚子岳（右）
崖横を通過中に左下方から青川を修復中のブルドーザーのうなり声が聞こえてきた	静ヶ岳（左）と銚子岳（右） 治田峠に向かうルートはいつ復旧されるのだろうか	丸山 先行者か数組ほど休憩されていた
「丸山」より　御嶽山 木が遮っているが肉眼では乗鞍岳もかすかに見えた	「草木」より 藤原岳とこれから通過していく「多志田山」	シンボリックな木であるが、根元に「1999.12.25」の傷が今でも残っている
多志田山に到着 藤原岳まであと少し、だが激登りが待っている。 オニギリを１コ腹に入れ、出発しようとしたら急に腹痛が襲う	残雪が一部融けずに残っていた	藤原岳に最後のガレ場登り この手前から滑りやすい激坂が続いていたが、福寿草が多く咲いており、写真休憩を取りながら登って来た
10：41　ガレ場を登り詰めた藤原岳の南の肩よりのパノラマ　東方面
10：47　藤原岳に到着　山頂からのパノラマ①　北方面
10：47　藤原岳 山頂からのパノラマ②　南方面
藤原岳 山頂より① 竜ヶ岳に向かう県境尾根と遠方には御在所山・雨乞岳	藤原岳 山頂より② 茨川廃集落を流れる愛知川の源流の茶屋川の谷 右に天狗堂	藤原岳 山頂より③ 御池岳と右に天狗岩、御池岳の左奥に琵琶湖が見える
藤原岳から北に向かって下って行き、西尾根からの道と合流。と云っても一部に薄い踏み跡がある程度	藤原山荘	天狗岩に向かう途中より① 能郷白山
天狗岩に向かう途中より② 伊吹山	これから一気に春を迎える	天狗岩に到着
11：34　天狗岩の南の展望地よりのパノラマ
天狗岩の南の展望地より① 御池岳の左奥には琵琶湖が見え、その奥に比良山地も見えた	天狗岩の南の展望地より② 藤原岳の西尾根とその向こうは竜ヶ岳	天狗岩の南の展望地より③ 茨川廃集落を流れる茶屋川
天狗岩の南の展望地より④ 蓬莱山、人工スキー場だろうか。 琵琶湖の向こうに見えた比良山地で １個所だけ白い物が目立った	天狗岩の西側より 御池岳と左のピークは天狗堂	天狗岩を後に帰路に向かう
踏み跡がある所はぬかるんで滑る滑る	藤原岳が意外に遠く見える
12：01　藤原山荘に向かう途中の展望地より
藤原山荘への途中の展望地① 霊仙山	藤原山荘への途中の展望地② 伊吹山	藤原山荘への途中の展望地③ 能郷白山と右に白山が雲の上に頭を出していた
藤原山荘への途中の展望地④ 伊勢湾と名古屋方面 朝方はもっとハッキリと見えていたのだが	藤原山荘まで戻る 新しくできたトイレは順番待ち	再び藤原岳の山頂に ここで昼食
藤原岳 山頂より① 下方に藤原山荘と能郷白山	藤原岳 山頂より② 能郷白山のアップ	藤原岳 山頂より③ 下山に向かう
治田峠は巻道へ 孫太尾根は難路とあるが、今では一般登山道。治田峠への巻道の方が余程に危ない	多志田山 まだ時間と体力に余裕があるので、治田峠方面の巻道の向こう側まで行ってみる事に	多志田山の西南側の巻道分岐 多志田山から急斜面を下って来た
テープがあるが、ここから巻いて孫太尾根に行けるのかな 獣道があるような気がするが、急斜面過ぎて怖くて足が出ない	視察を終え多志田山に戻る	胡坐をかいた木
正面の「草木」に登り返さねばならないが、復路は巻道を利用する	アーチ状の木 前方に薄く見えるのが「丸山」	藤原岳の採石場 土曜日なのにブルドーザーのエンジン音が唸り声をあげていた
丸山 腹が減ったので菓子パンをかじる	「丸山」から 北勢町方面、母親の生まれ故郷の阿下喜がある	無事に駐車場に戻る 後続車が路肩・無理やり墓地の中まで駐車していた

せつぶんそう（節分草） キンポウゲ科
	？ せつぶんそうの隣に咲いていた １ミリメートル程の小さな花
	ガクが６枚のもあった
ふくじゅそう（福寿草） キンポウゲ科
	→ 帰路、藤原岳の肩からのガレた激下りの途中に、ポツンと 1輪のみ咲いていた