TKMデジカメ山歩き 2016/6/11(土)
別ウインドウで拡大表示
日出ヶ岳・テンネンコウシ高
スタート:川上辻 →
ルート :
日出ヶ岳=日本100名山
歩いた足跡

歩行断面図
【所在地】奈良県・三重県
 テンネンコウシ高は三重県側
【山地系】台高山地
 
日出ヶ岳
 Ⅰ△1695.12m (大台ヶ原山) 足跡のダウンロードは ( こちら ) から
※ダウンロードできない場合は こちらを参照
 
標高 時間
到着/出発
休憩
タイム
地名・ポイント名 区間
歩行タイム
ガイド本
コースタイム
(往)歩行
累積タイム
(復)歩行
累積タイム
自宅⇔現地 (往) (復)
1560m  07:40   ① 大台ケ原 駐車場 0:25 0:20 0:25   出発時間 05:25 16:10
   08:05   ② 川上辻 到着時間 07:30 19:25
1:35 1:10 2:00  
   09:40~09:46 0:06 ③ 大台辻 片道距離 94 ㎞ 119 ㎞
0:28 - 2:28  
   10:14   ④ 西谷橋 往復距離 213 ㎞(AVG= - )
1:42 - 4:10  
   11:56~12:24 0:28 ⑤ 堂倉避難小屋  
0:40 2:00 4:50 0:40
1431m  13:04~13:44 (0:40) ⑥ 分岐(⇔テンネンコウシ高 往復 40分)  
0:53 5:43 1:33
1695m  14:37~14:46 0:09 日出ヶ岳 △1695.1 ASC(総上昇)プロトレック 915 m
0:36 0:40 6:19 2:09
   15:22   ⑧ 尾鷲辻 DSC(総下降) 〃 961 m
0:32 0:35 6:51 2:41
   15:54   ⑨ 大台ケ原 駐車場 総上昇量(GPS) 961 m
  8:14 0:43   6:51 -     移動距離(GPS) 20.1 ㎞
 
⇒写真リストへ
 
アプローチ

奈良 ⇔ 《R24》 ⇔ 《県14》 ⇔ 《県37》 ⇔ 《R169》 ⇔ 《県40 大台ヶ原ドライブウェー》 ⇔ P
※ 帰路は辻堂山林道から小処温泉(入浴せず)を経由して帰宅


駐車場

大台ケ原 駐車場


ルート

P → 大台教会 → 川上辻 → 安心橋 → コブシ峠 → 大台辻 → 西谷橋 → 《大台林道》 → 《土倉古道》 → 《大台林道》 → 粟谷小屋 → 堂倉避難小屋 → テンネンコウシ高 → シャクナゲ平 → 日出ヶ岳 → 正木ヶ原 → 尾鷲辻 → P


記録

近畿地方は 6月4日(土)に梅雨入りした。その週末は梅雨入りの当日なので当然天気は良くなかった。
一週間たったこの週末は曇時々晴れで雨マークはないので、久しぶりに大台ケ原に行く

ルートは大台辻から大台林道経由で粟谷小屋に行き、日出ヶ岳に登り返す予定としたが、大台林道が通れるかどうか不明であり、また工程全般の累積高度差はそれほどでもないが、長距離を歩いた後の最後に 550mの登り返しが待っているので、だいぶ以前から候補に挙げていたが躊躇していた。

そんな理由で今まで実行出来ずにいたが、この時期は日が長く、少しむし暑いが時期的には丁度良いので、頑張ってみる事にした。

駐車場から川上辻に向かうのに、ドライブウェーを歩くのはつまらないので、大台教会からの道が川上辻に繋がっているようなので、その道に入る。
大台教会のすぐ先にある西大台への入口を左に見て、先に進もうとすると後ろから追いかけてきたと思われる監視員?にどこに行くのか と声をかけられる。川上辻に行くが何か問題でも と答える。西大台への無断侵入者と思われたのかな。

侵入禁止のロープ沿いに続いている山道を20分程進むと、ドライブウェーに出た。向かい側が川上辻だ。
道路を横断し、階段を数段上がるとロープが張ってあり、「筏場道 通行止」の立て看板が、横には川上辻から大台辻までのルートに×印がしてあった。
事前にネットで崩壊はあるものの通過は可能との情報を見ていたので、危険と感じた場合は引返すつもりで、自己責任でロープを潜り侵入。こういう場合は何か罰則はあるのかな?

三津河落山への分岐を左に見て、ササが生い茂っている中のルートを進む。
少し進むと山の斜面を横切って行くルートに変わる。所々で崖の斜面を進む所もあるが、昔からの道のようで注意して進めば問題ない。

途中の何個所かで道が崩れているところもあったが、その後に踏み跡が付けられているので、そこも注意して渡れば問題ない。
安心橋の少し先の谷を巻く所で、完全に道が崩れている所があった。少し手前から右下に下る迂回路が作られており、ロープもあったので、ここも注意して行けば問題なかった。

その先は特に危険な所は無く、順調に進んでいると、水音がして水のたまり場があった。周りを見ると半分朽ちて苔が覆っていた「金明水」と読める銘板があった。
その少し先が「コブシ峠」。

コブシ峠を超えると国土地理院のルートは谷を下っているが、そんなルートはない。明確なルートが下り気味に山腹を巻いて行く。
古い道のようで、今では崩れているところも多いが、石組で作られたところもあり、明確なルートが続いている。金明水の辺りも地理院のルートとはだいぶ誤差があるが、何故なのだろうか不思議だ。

大台辻が近付くと、テープが迂回路に導き少し分かり辛かったが無事に大台辻に到着。大台辻側にも大台ケ原へは通行禁止になっていた。
確かに崩れた所や、危険個所もあったが、ロープがあったり、新たに踏み跡が作られたりしているので、天候が悪い時や雨上がりで無ければ、注意して進めば問題ないように思われた。但し自己責任で。

大台辻でオニギリを小腹に入れ、先に進む。ここからのルートが心配だったが、案外に明確なルートが続いていた。
しかし途中で大きく道が抜けていた所に遭遇。薄い踏み跡が強引に横切っていたが、とてもそこを横切って行く勇気はない、勇気と云うよりも無謀だ。
上から巻いて行こうと上に向かいかけると赤リボンが見えた。先人が迂回路を作ってくれていた。

川音がして、ルートはヘアピンカーブをUターンするように 180°折り返すと、川を高巻いているルートに入った。そんな所を少し進んでいると、突然 1~2m道が落ちていた。ロープが渡してあったが、ロープを頼りに渡るとなると、全体重をロープに預けて渡らなければならない、しかもロープがダランとしていて不安定だ。

少し戻って河原に下りて通過するか、強行突破かで迷う。とりあえずロープの安全を確かめる。結い付けてある根っこが緩んでいたが、強度には問題ない。
とりあえず1歩踏み入れてみる。ロープが伸びて不安定なので、片手で岩を掴み安定を図り無理やり通過した。可成り危険があったが、冒険しすぎたか。1歩足を踏み入れたらそのまま強行してしまった。

西谷橋を渡り、大台林道を粟谷小屋に向かう。大荒れの林道で林道一面に土砂や岩が覆いつくしている所が何個所もあった、通過するに危険はないが歩きにくい。
そんな林道をしばらく進むと。林道にロープが張ってあり、通行禁止の表示。迂回路への矢印があった。

指示に従い小谷の迂回路に入ると、踏み跡は薄いが赤リボンが多くあり迷う事はない。少し上部で谷を巻くと、それ以降はシッカリした道になった。林道から 150mほど高度を上げるが傾斜も比較的緩やかで、それほど苦にもならない。途中で土倉古道の表示が数ヶ所に設置してあった。

迂回路(土倉古道)に入って 55分、再び大台林道に出た。その先林道に崩壊ヶ所は無く新しいタイヤの跡もあった。
林道をダラダラと登っていくと、前方に建物が見えた。粟谷小屋だ。
人気の見当たらなかった小屋を左に見て少し行くと祠があり、その横に延命水と書かれた水場があった。しかし水は出ていなかった。

そのまま林道を少し進むと標識があり、上部に小屋が見えた。堂倉避難小屋だ。ここで林道を別れ小屋に向かう。
堂倉避難小屋の横のベンチで昼食。

昼食後に定番になったコンビニドーナッツとコーヒーを喫し、最後の試練の日出ヶ岳への 高度差 550mの登りに掛かる。
初めは緩い登りであったが、次第に傾斜がキツクなる。人工丸太の階段が続く、「シャクナゲ坂」と云うらしい、確かにルートの両脇にはシャクナゲの木が多くある。

高度 1400m付近でテンネンコウシ高への分岐がある筈だが、気が付かなかったのか通り過ぎてしまう。
行き過ぎた所から、ピーク越えでテンネンコウシ高に向かう。鞍部に下りると「シャクナゲの森」の表示があった。その先テンネンコウシ高への登りに掛かると、シャクナゲのヤブが鬱陶しい。意外と手こずりテンネンコウシ高の山頂に到着。ピークらしくもない山頂には何もなく展望もない。

再びルートの戻り、日出ヶ岳を目指す。岩場や急傾斜もあるがルートはシッカリとしている。汗が噴き出してくるが、案外に足元は軽かった。
もう少しで山頂と云う所で、10名ほどの団体さんが休憩していた。あさ入山してから初めて人と出会った。

日出ヶ岳の山頂には大勢の人がいた。ガスっていて遠方の景色は無いがそれはそれで風流があって良い。
ココから直接駐車場に向かうか、正木ヶ原経由で駐車場に行くかで迷う。
45分程余分にかかるが、久しぶりに立ち枯れになっているトウヒの森を見たくなり、木道に入る。
正木ヶ原に来るのは 10年ぶり(2005-11-5)だ。木道の脇にはシロヤシオも最後の花を残していた。

尾鷲辻から長い石畳の道を歩いて駐車場に戻る。


帰路に大台ケ原ドライブウェーの途中から辻堂山林道に入り、小処温泉(入浴せず)を経由して帰宅した

 
⇒ページ・トップへ
 

大台ケ原
他府県№(横浜・島根ほか)の車や車中泊の車も多くみられた

駐車場から川上辻まで舗装道路を歩くのは嫌なので、大台教会の横の山道を行く

立入禁止の西大台の縁沿いに進む

川上辻のドライブウェーに出た

川上辻 大台辻まで通行止め。
危険場所は引返す事を前提に自己責任で侵入する。絶対に無理はしない。

立派な橋
整備年度 平成16年となっていた。 まだ11年しかたっていない

左から谷を巻くと正面の岩場に鎖が見える

斜面が崩れているが、踏み跡が出来ているので、慎重に渡る

石垣を組んで作られた道
何時の頃に作られたのだろう?
昔は大台へのメイン道路だったのかな

安心橋
橋の中央から下を見ると、かなり高度感があった

銘板
平成16年の表示

危険地帯
元あった上の方は谷の部分が崩壊して渡れないので、下の方から巻いて行くルートがあった。ロープ有

金明水
水音がしたので、注意して見ると、苔で名前が消えかけた案内板があった。

コブシ峠

国土地理院のルートはコブシ峠から谷を下っているが、導かれたルートは山腹をまいて北の尾根横を通っていた。石垣のある立派な道なので、本ルートと思うが・・

いい森の雰囲気だ

いつのころの倒木だろうか
苔が年月を感じる

障害物

大台辻に到着
正面から降りてきた。ここから大台ケ原へは通行止めの表示

正面は筏場への道
こちらも通行止めの表示

大台辻でオニギリを腹に入れ、大台林道(西谷橋)に向かう
ルートはハッキリしていた。

完全に道が抜けていた。
薄い踏み跡が横断しているが、とても踏み込む勇気(無謀)はない。
上に踏み跡のある巻道があった

朽ちた橋
ロープもあるので問題なし

崖路が一部崩壊している
ロープの安全を確かめ、強行突破。少し戻った所から河原に下りるのが正解かも

この橋は渡れない
下に下りて通過

西谷橋

西谷橋の銘板

林道上を覆っている、土砂
歩くには支障はない

荒れまくりの大台林道

大台林道は通行止め
迂回路となっている「土倉古道」へ入る。林道から 150mほど高度を上げる

林道から別れて取っ掛かり部分が分かりにくかったのみで、あとはハッキリとしたルートが続いていた。

崩れた橋
お助けロープ有

古道らしい雰囲気だ

突然目の前に向かってきたのでビックリ

橋の部分は大方崩壊していたが、通過するのに特に問題なし

切り通し
岩を削って切り通しが作られていた

林道に着地
迂回路の「土倉古道」を 55分歩いた
これ以降は崩壊個所なし。真新しいタイヤの跡もあった

通行止めゲート
ここまで一般車両が来ることが出来るの?

粟谷小屋


左に「延命水」があったが、水は流れていなかった

ここで大台林道を別れ、堂倉避難小屋経由で日出ヶ岳に向かう道に入る

堂倉避難小屋
横のベンチで昼食

堂倉避難小屋の横のベンチで昼食をして、日出ヶ岳への高度差 550mの登りに掛かる

粟谷小屋からの道と合流

シャクナゲ坂
整備された道が続く

テンネンコウシ高の手前の鞍部
ここに向かう近道の分岐が分からず、ピーク越えしてきた

テンネンコウシ高 山頂
展望は全くない

テンネンコウシ高 は見るべきものは何もないので、ピークらしくないピークを踏んだのみで日出ヶ岳に向かう。

往路で分岐したルートに戻る
ココからテンネンコウシ高への往復タイムは 40分だった。

シャクナゲ平

日出ヶ岳 一等三角点
堂倉小屋から高度差 550mを 1時間33分だった (テンネンコウシ高への寄り道 40分を除外)

14:38 日出ヶ岳 展望台からのパノラマ

日出ヶ岳 展望台から①
登って来たルート。団体さんは手前で休憩中に抜いた

日出ヶ岳 展望台から②
正木峰方面

正木峰に向かう木道

シロヤシオが最後の姿を残していた

シロヤシオのアップ

日出ヶ岳を振り返って
ガスの中に薄らと山頂が確認できる

正木峰
ガスで何も見えない

トウヒ

正木ヶ原

尾鷲辻

台ケ原 駐車場
 
 
⇒ページ・トップへ
 ⇒ 「 山歩き 」 編トップページ ⇒ 「 ウォーキング・名所見学 」 編トップページ ⇒ TKMのホーム・ページ
 
 ご意見・ご感想は こちら へ 【メール宛先の (アットマーク) は、半角 (@) に変更してください】