TKMデジカメ山歩き 2019/4/8(月)
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三国岳・烏帽子岳
スタート:時山 →
ルート :
烏帽子岳=近畿100名山
歩いた足跡

歩行断面図
【所在地】岐阜県・三重県
【山地系】鈴鹿山地
三国岳は岐阜・三重・滋賀
  の 3県境
 
烏帽子岳 足跡のダウンロードは ( こちら ) から
※ダウンロードできない場合は こちらを参照
 Ⅲ△864.77m (烏帽子嶽)
標高 時間
到着/出発
休憩
タイム
地名・ポイント名 区間
歩行タイム
ガイド本
コースタイム
(往)歩行
累積タイム
(復)歩行
累積タイム
自宅⇔現地 (往) (復)
240m  08:40   ① 赤い橋 東側に路駐 0:56 2:00 0:56   出発時間 05:15 15:10
   09:36   ② 瓢箪池(琵琶池) P597 到着時間 08:30 18:00
0:35 1:31  
   10:11   ③ ダイラ 片道距離 134 ㎞ 128 ㎞
0:39 2:10  
803m  10:50   ダイラの頭 P803 往復距離 262 ㎞(AVG=18.2)
0:34 0:30 2:44  
   11:24   ⑤ 三国岳 三角点 △815.0  
0:19 3:03  
894m  11:43   三国岳 P894  
0:09 0:10 3:12  
911m  11:52~12:11 0:19 ⑦  三国岳 最高点 P911  
0:08 0:10 3:20 0:08
   12:19   ⑧ 三国岳 ASC(総上昇)プロトレック 1025 m
1:26 1:40 4:46 1:34
864m  13:45~13:59 0:14 烏帽子岳 △864.8 DSC(総下降) 〃 1010 m
1:00 1:20 5:46 2:34
   14:59   ⑩ 赤い橋 東側に路駐 総上昇量(GPS) 1198 m
  6:19 0:33   5:46 5:50     移動距離(GPS) 10.3 ㎞
 
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アプローチ

奈良 → 《R24・R307・R421・R306・R365・県139》 → 時山
※ 帰路はR306からR1に出て、西名阪からR163経由で帰宅した
  往路は菰野市役所付近の渋滞が嫌で、R421からのルートを取ったが、不正解だったような


駐車場

時山養魚場へ折れる赤い橋(清内橋)の手前の路肩


ルート

P → P597 瓢箪池(琵琶池) → ダイラ → ダイラノ頭 → 三国岳 三角点 → 三国岳 → 三国岳 最高点 → 三国岳 → 烏帽子岳 → P


記録

御池岳の北に位置する三国岳・烏帽子岳へ
当初は鞍掛峠から往復するつもりで山レポを覗いていたら、レポは圧倒的に時山方面からのが多かった。
自宅からは遠くなるが、ピストンになる鞍掛峠からより、周回の出来る時山からのルートで登る事にした。

周回タイムはそれほどでもないが、なんせ登山口まで自宅から可成り遠いのでいつもより 1時間早く起きると、何と雨が降っているではないか。
前日確認した天気予報では、夜中は雨マークがついていたが、朝からは晴れマークとなっていた。天気がずれ込んだ模様で、改めて天気予報を確認すると、傘マークは 6時までに変わっており、 9時からがお日様マークになっていた。

どうしようかと迷ったものの、頑張って早く起きた事もあり、現地に到着するのが 9時前頃になるかと思われるので、とりあえず行ってみることにする。
状況が悪ければ引返し、天気を見ながら帰路途中の鈴鹿のどこかの山をぶらつければと思い予定通り出発することにした。山ノ神はあきれ返っていた。

自宅をスタートするとそれなりの雨が降っている。外はまだ暗いので少し慎重に走る。
それでも 小1時間も走ると小雨になり、そのうち雨は上がった。

ちょど雨が上がったころ、ドライブレコーダーがピーピーとエラー音を発し始めた。路肩に停めてスマホでレコーダーの画像を確認すると一応記録はされている。リセットしてしばらく走ると再びエラー音を発し始めた。
何かあったら困るので、カードを入れ替えた。

そんなんで時間を 10分ほどロスして、現地に到着。赤い橋の手前の広い路肩に駐車。
心配していた空模様は天気予報通り青空が覗き始めていた。予定通りに山歩きにGo。

気温は低めだが風はないので、ウインドブレーカは着ずにスタート。
今日は日中は暖かくなるとの予報もあったので夏用のズボンをはいてきており、手も少し冷たいが歩き始めれば寒さは感じなくなると思いそのままスタート。


赤い橋を渡ると、橋の向こう側でゲートが閉まっていて通せんぼ。その低いゲートを跨いで越える。その先を左に行くと、下山して来る予定の烏帽子岳へのルートだが表示はなかった。
そこは右の時山養魚場前の大きな広場(駐車場)を抜けて、本流の牧田川に注ぐ支流の川に架かる橋を渡る。

橋を渡って右から回り込むように上がると獣除け柵があり、閉まっていた。フックを外し中に入ると、本日休館中の表示のあった時山文化伝承館。
その建物の前を道なりに先に進み右手に墓地を見ると、再び獣除け柵があった。
中に入り、右手の防護柵が切れた所が、尾根道への分岐。表示はないがテープと踏み跡がある。

尾根先からいきなりの急登が始まる。踏み跡はジグザグに傾斜を緩めて登っているが、それでも厳しい登りだ。少し頑張るとふくらはぎの腱が伸びて痛くなる。こむら返りが起きると困るので足を休める。そんなんを 2~3度繰り返して、植林の急登を登って行く。

高度差 300mの急登を 45分ほど頑張ると、P597の台地に上がる。
台地の左奥に瓢箪池(琵琶池)があったが、確かに瓢箪型と言えばいえるが池というよりもヌタ場のような感じに見えた。

その先を少し下った左側が、ダイラに平行に向かうトラバースルートなので、覗いてみると、奥にテープがありその先にもテープが見えた。
そこで「ダイラの頭」に向かう尾根道を別れ、左のトラバース道に入る。テープに従い進むと、その先テープはなくなったが、何となく昔の杣道のようなルートが見えたので安心してそのルートを進む。ほとんど平行道に山の斜面を横切って行くように緩やかに回り込んでいく。

途中で、杣道のようなルートは消えるが、獣道のようなものがその先も続いているので、適当に歩きやすそうな獣道を選んでいく。山の斜面を横切っているが、特に危険は感じない。
暫くそんな道を進むと、次第に斜面が緩み広くなってきた。

方角だけを間違えないように、歩きやすい所を適当にブラブラを進む。2個所ほど雨季には小川が流れる谷のような部分を越えて行くと、廻りはいよいよ広くなった。その辺り全体がダイラ。
新緑・紅葉のシーズンには一層良い雰囲気になる場所と思われる。

そんな雰囲気を味わいながら、「ダイラの頭」の直下付近で方角を変え、その「ダイラの頭」への直登に向かう。
少し登って行くと、次第に傾斜がキツクなる。足元も滑りやすくなってきたので、足場の良い岩ゴロの所を選んで登って行く。
上方に上がると益々傾斜がキツクなり、岩ゴロの部分は危険になって来たので、安全に歩ける部分を右に左に移動しながら頑張る。が、中々前に進まない。

直登した事を少し後悔しながら、兎に角上を目指す。山頂直下になると、もうまともには登れないので、低木が這っている所で根っこを掴みながらよじ登ったり、岩場を四つ足で登ったりして、何とか「ダイラの頭」の山頂に這い上がった。
ダイラから登り始めて高度差 200m強を 40分程度かかった。危険もありシンドかった。

「ダイラの頭」で一息だけついて先に進む。100m程の滑りやすい急坂を下った鞍部が、阿蘇谷分岐。テープはあるが標識はなかった。
反対側に登り返し、鉄塔台地をを過ぎて、少し急坂を上がると三国山三角点への分岐点。
縦走路はそのまま進むが、折り返すように三角点に寄り道に行く。一登りすると三角点、展望も何もないので三角点にタッチしてそのまま先ほどの分岐に戻る。三角点への往復は 8分だった。

少し下ってから、三国岳への登りに掛かる。100mほどの高度をひと頑張りすると三国岳。
文字通り 3国(三重・滋賀・岐阜)の境界であるが、禿げかけた標識があるのみだった。
御池岳方面に展望があった。帰りにも寄るのでそのまま通過して、三国岳の最高点に向かう。

8分ほどで三国岳最高点に到着。時間も丁度良く、ココまで稜線上を冷たい風が吹いていたが、この山頂はそれほどでもなかったので、山頂のケルンを背に御池岳を眺めながら昼食にする。
食事中ジッとしていたら寒くなったので、食後のコーヒー・スイーツはパスして、三国岳に戻る。

3国境の三国岳に戻り、そこから次の目的地の烏帽子岳が木間から見えるので、そこに向かう尾根に進みかけたが、GPSに落として来たルートを確認すると、その方向ではなく三角点方向から登って来た途中から分岐を示していた。
登って来た時にはその分岐に気づかなかったので右手を確認しながら下って行くと、目立つ道標があった。気付かなかったのが不思議だが、目の前に迫った山頂に目がいっていたみたい。

その分岐を別れると、いきなりの激下り。しかも足元は滑りやすい粘土質の土。慎重に下る。
何とか滑らずに下り、少し登り返した台地のような所のヌタ場を過ぎると、その先からは急なアップダウンの繰り返し。
平行な所がないくらいアップダウンを繰り返す。細尾根あり岩場のような所もありで変化に富んだルートだ。

見晴らしの良い鉄塔台地を過ぎて、その少し先から烏帽子岳への登りに入る。
先ほどのアップダウンで体力の消耗が激しいが、あと少しなので何とか頑張る。
たまらず途中で一服したくなったが、もうひと踏ん張りと頑張り、ようやく登りきるとそこが烏帽子岳の最高点。標識らしきものは見当たらなく見晴もないので、そのまま少し先の三角点に移動。

烏帽子岳 三角点からは展望が広がっていた。
休憩に入り、昼食時に食べ漏らしたスイーツをポットに残っていた白湯で食す。

休憩と間食で元気が回復したので、最後の下山に向かう。
鉄塔台地から登って来る途中にスタートした時山への分岐があった筈だが、そこもその分岐に気づいていなかったので、注意しながら下って行く。

その登ってきた道を下って行くと、シッカリとした分岐表示があった。そこも気付かなかったのが不思議なくらいだ。やはり正面だけを見て歩いていたみたい。

その先からは、鉄塔巡視路で崩れかけたプラ階段がほどんどのルートを下って行く。崩れかかっているとはいえ足場がシッカリしているので、歩きやすくドンドンと下って行く。
膝にきかけたが、かまわずに下る下る。

そのまま一気に下り、往路で分岐した赤い橋を渡り、駐車地の戻り今日の行程を終える。

稜線上は風が吹いていたので寒いくらいだったが、天気予報通り、山歩き中は青空が広がっていた。入山してから下山するまで誰一人見かける事もない全く孤独な山歩きだった。

 
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赤い橋(清内橋)の手前(東側)の路肩に駐車

烏帽子岳への表示あり
上り 約 2時間、下り 約 1時間半、約 7割が鉄塔道 とあり。
今回は下山道に利用

時山養魚場
建物前の大広場(駐車場)を抜けて、牧田川支流に架かる小さな橋を渡る

獣除け柵を抜けて

時山文化伝承館
本日は休館日

道なりに上がると、獣除け柵が

獣除けの柵を抜けて、右の柵が途切れたところで右の尾根に取付く。
表示はないがテープ・踏み跡アリ

植林の急登の尾根を登って行く。写真では分からないがメチャ急登。
ふくらはぎの腱が伸びきって痛くなるので、途中 2~3度ほど足を休ませた

P597の台地に上がると、シンボリックな木があった。

P597付近
左に瓢箪池

瓢箪池(琵琶池)
確かにかたちは・・・
池というよりもヌタ場のように感じたが

P597から少し下った鞍部で、左にテープが見えたので、ダイラへのトラバースに入る

当初はそれなりのルートだったものの、途中で不明になったが、適当に獣道でトラバースして行く。特に危険はない。
少し進むと、なだらかな台地が広がってきた。前方の左に三国岳、右に「ダイラの頭」、中央奥が三国岳最高点

足元にカタクリが 1株だけ咲いていた
咲いていたのはこの 1株だけで、他に葉っぱは多く見かけたが蕾も出ていない状態だった。

そのフライングしていたカタクリ

ダイラ
西端の部分

ダイラ
バイケイソウ青葉を出して来た

ダイラ
中央部の上部あたり

ダイラ
一番広い中央部あたり
ここから「ダイラの頭」へ直登に向かう

このての低木が何個所か密集していた

「ユズリハ」かな

傾斜は次第にキツクなる
石があると足掛かりが良かったが、傾斜がキツクなると、危険なので、安全部分を拾いながら登るも、ズルズル滑る。

「ダイラの頭」に到着
右からよじ登って来た。山頂直下は危険がイッパイだった。直登せず山頂の下で、右か左から回り込んだ方が良かったみたい。右がこれから行く烏帽子岳

「ダイラの頭」から三国岳に向かう
急坂を下って行く。

阿蘇谷分岐
「ダイラの頭」から、左の植林の所を下って来た。右が阿蘇谷への道。反対方向から来るとその道に行ってしまいそう。

三国岳 三角点
ルートから少し寄道

三角点からルートに戻る
往復で 8分
左尾根上部が三角点

三国岳の手前で、これから歩く烏帽子岳への稜線が見えた

三国岳 P894
文字通りココが 3国(三重・滋賀・岐阜)の境界になるが、消えかかった銘板があったのみ

三国岳より
御池岳と鈴ヶ岳

三国岳 最高点
ちょうど風が和らいだので、ケルンを背に昼食。ジッとしてたら寒くなったので、食後のコーヒー・スイーツはパス

三国岳 最高点をあとに三国岳に戻る

これから戻る三国岳
左に霊仙山、右奥に伊吹山が見えている

三国岳に戻ってきた

三国岳より
烏帽子岳に向かう方向の尾根に行きかけるが、そこではなくルートは三角点方面に戻る途中で分岐する

「エボシ→」への分岐案内
反対側からだったので往路では気付かなかった

よく見たら、反対側にも表示があった。
右の「三国岳↑」は気付いていたのだが

分岐から激下りしたあと、丘のような所に登り返すと、そこにはヌタ場が

鉄塔台地
三国岳分岐から急なアップダウンの連続で、岩場あり細尾根ありで厳しいルートだった。体力消耗が激しい

この集団だけが目立って咲いていた

イワウチワかな

烏帽子岳 最高点
表示は見当たらなかった

烏帽子岳 三角点
昼食時に取り損ねたスイーツを残っていた白湯で頂き、一服。

烏帽子岳 三角点より①
藤原岳方面

烏帽子岳 三角点より②
員弁方面

烏帽子岳 三角点より③
時山ルートから下山に向かう

ココで三国岳から来た道を別れ、時山に向かう

時山の集落

下山完了

右に赤い橋に折れる
朝は正面中央の橋を渡ってダイラに向かった

通行止めになっている赤い橋
桜が満開



先に見えるのが当方の車
今日 1日 入山から下山まで誰一人見かけなかった。全くの孤独な 1日だった
 
 
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