TKMデジカメ山歩き 2020/11/26(木)
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快晴
三津河落山日出ヶ岳
スタート:大台ケ原 →
ルート :
日出ヶ岳=日本100名山
歩いた足跡

歩行断面図
【所在地】奈良県・三重県
【山地系】台高山地
 
日出ヶ岳
 Ⅰ△1695.12m(大台ヶ原山)
  足跡のダウンロードは ( こちら ) から
※ダウンロードできない場合は こちらを参照
 
標高 時間
到着/出発
休憩
タイム
地名・ポイント名 区間
歩行タイム
ガイド本
コースタイム
(往)歩行
累積タイム
(復)歩行
累積タイム
自宅⇔現地 (往) (復)
1570m  08:39   ① 大台ケ原 P 0:32 - 0:32   出発時間 06:00 15:20
   09:11   ② 川上辻 到着時間 08:25 18:10
1:23 - 1:55  
1370m  10:34~10:42 0:08 ③ コブシ峠 片道距離 95 ㎞ 95 ㎞
1:00 - 2:55  
   11:42~11:51 0:09 ④ 日本鼻 往復距離 190 ㎞(AVG=15.4)
0:07 - 3:02  
   11:58~12:24 0:26 ⑤ 三津河落山 展望地  
0:07 - 3:09  
1654m  12:31   三津河落山 P1654  
0:32 - 3:41 0:32
   13:03   ⑦ 川上辻  
0:47 - 4:28 1:19
1691m  13:50~14:01 0:11 日出ヶ岳 △1695.1 ASC(総上昇)プロトレック - m
0:36 0:40 5:04 1:55
   14:37   ⑨ 尾鷲辻 DSC(総下降) 〃 - m
0:31 0:35 5:35 2:26
   15:08   ⑩ 大台ケ原 P 総上昇量(GPS)map60 753 m
  6:29 0:00   5:35 -     移動距離(GPS) 〃 13.1 ㎞
 
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アプローチ
  奈良 ⇔ 《R24・県14・県37・R169・県40(大台ヶ原ドライブウェー)》 ⇔ 大台ケ原
駐車場
  大台ケ原 駐車場
ルート
  P → 《筏場道》 → 川上辻 → コブシ峠 → 三津河落山展望地 → 日本鼻 → 三津河落山展望地 → 三津河落山 → ナゴヤ岳 → 川上辻 → 巴岳 → 日出ヶ岳 → 正木嶺 → 正木ヶ原 → 尾鷲辻 → P
記録
  今回の目的は、「三津河落山~コブシ峠」間の尾根歩きだ。

10年前(2010-5-8)に始めて三津河落山に行った時、三津河落山の展望地から北東に下る尾根を見下ろすと、そこは一面のササ草原の尾根、非常に印象的だった。その時は尾根の事前知識がなかったので、見るだけにとどめた。
それから 6年後(2016-6-11)に、筏場道から七ツ釜岳・御座嵓へ行った帰りに、その尾根から戻る予定をしていたが、時間が厳しくなってしまったため、あきらめて帰路も筏場道から戻ってしまった。

それから 4年、積み残したルートに、ようやく腰を上げる。
今回のルートは筏場道から御座嵓まで行き、帰路にコブシ峠から三津河落山への尾根を歩き、ついでに日出ヶ岳へも登る予定とした。

行程はそれほどでもないが、大台ケ原は自宅から遠いので、いつもより早めに起きて自宅をスタート。
渋滞もなく、順調に走り大体予定通り現地の大台ケ原駐車場に到着。
平日ではあるが天気が良いのに、駐車している車は少ない。10台くらいかな。これほどまでに少ないのは初めてだ。


現地の外気温は 3℃、天気が良く風もないので全く寒さを感じない。この冬初めて持ってきた防寒着は車においてスタート。
川上辻まで約 1㎞を、ドライブウェーのアスファルト歩きはつまらないので、大台教会から筏場道経由で向かう。
駐車場の端から、筏場道・西大台の表示に従い大台教会に向かい、教会のすぐ下側の分岐まで行くと
、先を歩いていた単独さんがそこにいて、許可証を持っているかと聞かれる。
監視員かボランティアか良く分からないが、無断侵入者と疑って聞いてきた感じなので、返事をせずストックで筏場道の方を差しそのまま進みかけた。

しかし、そこにはロープが張られていた。通行禁止かと監視員モドキに聞くと、無視して歩いて行く人もいるとの事でそれほど危険そうな雰囲気でもなかったので、ロープを潜って筏場道に侵入。
暫く行った谷を巻く所で、道は完全に崩壊していたが、急斜面の所でもなく崩れたガレ谷は問題なく渡れ、危険もなく通過できた。

川上辻の手前で、ドライブウェーに上がり、道を斜めに横断して川上辻より石段を上がる。
通行止(筏場道)の案内板がありロープも張ってったが、自己責任で侵入。4年前に 2度歩いた経験では大台辻までは、あえて通行禁止するほどまでの危険はないとの感触だった。

ひざ下まで伸びたササ原の踏み跡に入り、少し進んだ所で、帰りに下ってくる予定の三津河落山への分岐を左に見送り、その分岐を右に進む。
すぐ先で山腹の斜面に入った所で、斜面が崩れていた。崩れた後に踏み跡は出来ていたが、ザレて滑りやすいので恐る恐る通過。
4年前に歩いた時には、そんな記憶はなかったので、歳と共にチョットした場面でも恐怖感を感じる様になってきたのかなと思う。

が、その先でもそんな危険な斜面場面が何度も出てきた。おまけに倒木も多く、跨いだり潜ったり、ましてや迂回しなければ通過できない倒木まである始末。
歳のせいで恐怖感が増したのではなく、確実に崩壊が進み、危険度が大幅アップになっていた。
当方を含め、初心者は近寄るべからずのルートに変貌していた。

逆に 4年前に一番危険だと感じた谷を巻く地点では、崩壊が進んだためか谷に岩ガレが蓄積し通過が容易になっていた。山は生きている。

そんなんで、欽明水の水場に気付かず、コブシ峠に何とか到着。
何個所もあった危険地帯を慎重に通過して来たので、そこまで余分に時間を食ってしまった。当初の思惑では御座嵓まで行く予定であったが、時間的に厳しくなってきたので。今日はコブシ峠までとして、小腹にパンを入れて、今日の目的の三津河落山への尾根に取掛る。

駐車場をスタートして、そこまで下り気味に歩いてきたので、今日初めての登りになった。結構な急斜面で
登りに慣れていないせいか、シンドイ事。
広めの尾根でヤブが多くあるが、ピンク・リボンが歩けるところを導いてくれるので、ルートを気にする事はなくひたすら頑張って登って行くだけ。岩稜もあったりしたが、細尾根ではないので通過に問題はない。

そんな急斜面を高度差 150m程頑張ると、穏やかな尾根に入り少し先で、疎林帯に変わり足元にはササ原が出てきた。
その疎林帯も少しの間だけ。すぐ先で、稜線上に樹木はなくなり一面のササ草原に変わった。
正面に見える三津河落山の展望地まで、ササ草原の中に踏み跡の筋が続いている。登るにつれササは深くなったが、せいぜい膝下程度まで、踏み跡があるので歩くに問題はない。

三津河落山の展望地に上がり、振り返ると青空の中に大展望が広がっていた。北に続く台高山脈の稜線や大峯山脈の北側までの大展望だ。
その展望地からは大峯山脈の雄峰はすぐ隣のピークの日本鼻に隠れて見えないので、そのまま日本鼻まで向かう。
日本鼻のピークからは展望はないが、旧建設省の雨量観測所の建物の北側からは 270°3方向に展望が広がっていた。そんな景色をパノラマに収める。

三津河落山の展望地に戻り、倒木に腰かけて大展望を見ながら昼食に入る。
10年前にココに訪れた時も、この辺りでコンロを出してアルミ鍋のうどんを食べた事を思い出す。今日はコンロを出さず、ポットのお湯のみでカップ麺とオニギリの昼食。
いつも通り、食後にコーヒーとデザートを食し、先に進む。

三津河落山のピークは展望がないので、そのまま先に進むと行き詰ってしまった。元に戻りよく見ると横側から下る道があった。
一旦下り、ナゴヤ岳へ登り返し、ナゴヤ岳のピークを踏んでから川上辻へ下って行く。

川上辻の鞍部から、そのまま反対方向の日出ヶ岳への登りに入る。
ササ原の中に踏み跡があるのでその踏み跡を追って登って行く。迷うような所ではないが、エリア一帯は植生保護のため立入禁止地区になっており、立入禁止を無視して進入しているので、せめても植生を荒らさないように気を付ける。お咎めがあるのかな。

巴岳の石柱がある小ピーク前後には、岩場があったので避けて通過。その先、日出ヶ岳 山頂への最後の登りになると、傾斜がキツクなった。一頑張りし山頂に上がると誰もいない、無人だ。

日出ヶ岳 山頂の展望台に上がり、山名案内図と実際の景色を見比べながら、展望を確認。
暫く展望台にいたがその間誰も現れず。展望台から見える範囲にも人影は見当たらなかった。

駐車場へは山頂から直接戻らず、尾鷲辻を経由して戻り、無事今日の行程を終える。

今日は、駐車場以外の山中では、人との出会いや見かける事はなく、全くの孤独な山歩きであった。
 
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大台ケ原 駐車場
平日とはいえ、天気が良いのに駐車場はガラガラ。

外気温は 3℃だったが、風もないので寒さは全く感じなかった
 

大台教会
この下側で、西大台と筏場道が分かれるが、そこにいた監視員らしきオッサンに入場許可証は持っているかと尋ねられる。咎めるような口調だったのでストックで、筏場道方面を差した

駐車場から川上辻に向かう筏場道の途中
先ほどの、分岐の所で、筏場道入口にロープが張ってあったので、監視員らしきオッサンに通行止かと尋ねると、それほどでもないようで無視して歩く人もいるとの事。
で、ロープを潜って歩いてきた

問題の崩壊箇所
道は崩壊していたが、特に注意しなくても渡る事が出来、危険もない

左の西大台地区立入禁止のロープに沿って進む
安心橋まで 2.5㎞

ササに埋もれかかった案内柱の所から出てきた。
こちら側には通行禁止のロープはなかった

小処温泉(8.9㎞)へは許可証がないと行けなく、筏場(7.9㎞)へはルート崩壊のため通行禁止になっている

川上辻

石段を上がった所にある、筏場道通行止めの案内
大台辻までは 4年前(2016年)の 6月と 10月に歩いた事があり、その時は取り立てて危険と言う個所はなかったが・・

左に行くと三津河落山方面で、帰路に戻ってくる予定の道。ここは右の筏場道に進む

石積でルートが作られている

木板が、怪しくなりかけていたので、鉄骨部分の上を通過

16年前(2004年)に整備されている。
2011年の紀伊半島大水害をもたらした台風で、折角整備した筏場道だがズタズタにされた模様

斜面が崩れて、踏み跡はあるものの怖い怖い。
4年前、恐々渡った記憶はないが・・

ココも斜面が崩れていた
先にロープが張ってあるが、細ロープだったが、心強い

崩壊していない所は、ルンルンで歩ける

倒木の密集枝で、通過できない。
下側に迂回路の踏み跡があった

岸壁を斫って整備した所は、無傷で残っている

安心橋
この橋も 2004年に整備

4年前の唯一の危険地帯だった場所。
崩壊が進み、通過しやすくなっていた。渡り終えてから撮る

倒木が、道を塞いでいたが、ここは上部から迂回

この倒木は、跨げなかったので下側を這って抜けた

コブシ峠に到着
ココまでの筏場道、4年前より崩壊が進み危険場面が続出した。
当初は歳のせいで、恐怖感が増えたのかと思ったが、確実に崩壊が進んでいた。初心者は近寄るべからず

御座嵓まで行く予定だったが、危険部分の通過が多く、時間がかかった。
と言う事で、今回はココまでとして、このコブシ峠から今日の目的の三津河落山への尾根道歩きに入る。
小腹にパンを入れ、初めての道にGo

登りに入ると、思ったより坂がキツイ。
ヤブが多いが、ピンク・リボンが歩けるところを導いてくれる

岩稜もあるが、避けて通過できる

峠から 150m程の急登を頑張ると、穏やかな尾根道に変わり

少し先で、樹林帯が疎林になり、足元はササ原に変わった

ササ原の倒木地帯を進むと

広大なササ草原に出た
右は大和岳、左中央奥に日本鼻。
三津河落山はひだりに隠れている

真正面が三津河落山の展望地。山頂は左の樹林のピーク

左に、展望台が乗っかった日出ヶ岳が見えていた

上に上がる程、ササは深くなってきたが、踏み跡があるので歩くに苦労はない

三津河落山 展望地
展望抜群だが、大峯の稜線は日本鼻が遮っていたので、日本鼻に向かう

農林水産省 大台ケ原雨量局
登ってくる途中、ササ草原に目立っていた

こちらは、国土交通省(旧建設省) 大台雨量観測所
この横のピークが日本鼻

日本鼻
このピークからは展望なし

11:46 日本鼻 展望地からのパノラマ①

11:47 日本鼻 展望地からのパノラマ②

日本鼻 展望地から①
八経ヶ岳・弥山・行者還岳

日本鼻 展望地から②
大普賢岳・山上ヶ岳

日本鼻 展望地から③
修験業山(奥)・迷岳

日本鼻 展望地から④
奥に局ヶ岳から白猪山への稜線
左手前に古ヶ丸山

日本鼻 展望地から⑤
風力発電の風車群が見えたが、どの山だろうか

日本鼻 展望地から⑥
熊野灘も見えていた

三津河落山 展望地に戻り、倒木に腰かけて昼食にする。
10年前もこの辺りで、コンロを出してアルミ鍋のうどんを食べた事を思い出す。今日はコンロを出さずポットのお湯のみでカップ麺とオニギリの昼食。

昼食を終え、正面に見える三津河落山のピークに向かう

三津河落山 山頂
展望も何もないのでそのまま通過。 正面に進むと行き詰まる。引返すと横側に下山道があった

ナゴヤ岳 山頂
何もない所だが、一応ピークなので寄ってみた

ナゴヤ岳から川上辻へ下りる途中
正面に日出ヶ岳を見ながら下って行く

木の幹にコケがビッシリとついていた

真っ青な空

川上辻へはココから出てきた
立入禁止地区へ、確信犯で立ち入った。お咎めがあるのかな

日出ヶ岳への途中にある巴岳

展望台に上がって来た

日出ヶ岳 三角点

山頂は無人。山頂から見える範囲を見渡すも人影らしきものなし。
この先駐車場に戻るまでも、人を見かけなかったので、今日は入山してから全くの孤独の山行きだった

13:51 日出ヶ岳 展望台からのパノラマ①

13:52 日出ヶ岳 展望台からのパノラマ②

日出ヶ岳 展望台から①
西方面の山名案内図

日出ヶ岳 展望台から②
東方面の山名案内図であるが、アルプス等の遠方の山で、今日はそこまでの展望はない

日出ヶ岳 展望台から③
尾鷲湾

日出ヶ岳 展望台から④
尾鷲の奥の山々

日出ヶ岳 展望台から⑤
奥に大塔山・法師山
※ 拡大図に山名表示

日出ヶ岳 展望台から⑥
釈迦ヶ岳と大日岳

日出ヶ岳 展望台から⑦
明星ヶ岳・八経ヶ岳・弥山

日出ヶ岳 展望台から⑧
行者還岳・七曜岳・国見岳
中央右のギザギザはバリゴヤノ頭

日出ヶ岳 展望台から⑨
大普賢岳、手前に和佐又山

日出ヶ岳 展望台から⑩
竜ヶ岳の右側に山上ヶ岳

日出ヶ岳 展望台から⑪
歩いてきた、三津河落山・ナゴヤ岳

日出ヶ岳 展望台から⑫
迷岳・局ヶ峰
※ 拡大図に山名表示

日出ヶ岳 展望台から⑬
尾鷲辻経由で駐車場に行く事にして、正面に見える、正木嶺に向かう

正木嶺より
奥は熊野灘

伊勢湾台風で、この辺り一帯の樹木は壊滅
その伊勢湾台風で、小3の時住んでいた名古屋の家は 1m程高潮に浸かった

正木ヶ原
正面の台地は正木嶺

尾鷲辻

大台ケ原 駐車場に戻ってきた
駐車していた車は 10台もなかった
 
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