TKMデジカメ山歩き 2022/1/9(日)
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快晴
頭陀ヶ平藤原岳 途中
スタート:簡易パーキング(ふじわら) →
ルート :↑木和田尾、↓裏道(聖宝寺道)
藤原岳=日本300名山
歩いた足跡

歩行断面図
【所在地】三重県・滋賀県
【山地系】鈴鹿山地
 
頭陀ヶ平
 Ⅱ△1143.00m(坂本村)
  足跡のダウンロードは ( こちら ) から
※ダウンロードできない場合は こちらを参照
 
標高 時間
到着/出発
休憩
タイム
地名・ポイント名 区間
歩行タイム
ヤマプラ
コースタイム
(往)歩行
累積タイム
(復)歩行
累積タイム
自宅⇔現地 (往) (復)
180m  08:24   ① 簡易パーキング(ふじわら) 0:20 2:20 0:20   出発時間 05:45 16:25
   08:44   ② 登山口(鉄塔巡視路) 到着時間 08:00 18:55
1:15 1:35  
   09:59   ③ 子向井山 P647 片道距離 116 ㎞ 117 ㎞
0:50 2:25  
   10:49   ④ 分岐(白瀬峠) 往復距離 233 ㎞(AVG=18.3)
0:58 3:23  
1143m  11:47~11:57 0:10 頭陀ヶ平 △1143.0  
0:57 1:10 4:20 0:57
   12:54~13:31 0:37 ⑥ 藤原山荘(藤原岳 断念)  
0:28 1:50 4:48 1:25
   13:59   ⑦ 分岐(八合目) ASC(総上昇)プロトレック 1110 m
1:46 6:34 3:11
   15:45   ⑧ 登山口(裏道・聖宝寺道) DSC(総下降) 〃 1085 m
0:24 - 6:58 3:35
   16:09   ⑨ 簡易パーキング(ふじわら) 総上昇量(GPS)map60 1083 m
  7:45 0:47   6:58 -     移動距離(GPS) 〃 11.8 ㎞

 

アクセス
奈良 ⇔ 《R163》 ⇔ 伊賀一宮IC 《西名阪・R1・R306》 ⇔ 山口
駐車場
簡易パーキング(ふじわら)
ルート
P → 《木和田尾》 → 頭陀ヶ平 → 藤原山荘 → 八合目 → 《裏道・聖宝寺道》 → P
記録
反省点イッパイの山歩きとなった→後述

今日は 3連休の中日の日曜日。3連休中は好天が続くとの予報。
年末と数日前の寒波で、山にはタップリと雪がありそう。久しぶりのスノーシューで雪遊びだ。
昨シーズンはケガ(捻挫)のため、スノーシューを使う機会がなかったので 2年ぶりだ。

行先は、竜ヶ岳か藤原岳か で最後まで迷ったが、現地への到着時間で決めることにした。
鈴鹿山地は自宅から遠いので、頑張って早起きして自宅をスタート。
気温は -2℃。さすがに寒い。伊賀上野までの峠越えでは -5℃まで下がった。

休日の早朝のため道路は空いており、流れに乗って走ると、現地付近には予定より早く到着した。
そんな事で、竜ヶ岳の先の藤原岳に向かうことにした。

しかし、この時間では登山口の大貝戸の駐車場はまずムリと思われるので、国道横の「簡易パーキング(ふじわら)」をスタート地点に、木和田尾から周回する予定とした。

その「簡易パーキング(ふじわら)」に到着すると、駐車していた車は多く空きは少なかった。登山準備中の車も 何台かいた。
現地の気温は -1℃。日差しがあり風もないので、それほどの寒さは感じない。今日は比較的暖かくなるとの予報なので防寒着は車の中において、ウインドブレーカーを着てスタート。

いつも通り登山口まで国道を歩かず、農道に折れると除雪されていないので農道は残雪で埋まっていた。と言っても数cm程度、数人の足跡がある。

ゲートを閉め農道から林道に出て、少し行くと登山口となる鉄塔巡視路の分岐。
林道から少し入った所にいつの間にかネットフェンスが出来ていて、先行者の 2人さんがゲートを閉めようとしている所だった。
入れ代わってゲートを閉めようとしたら、針金が固く中々うまく閉める事が出来ない。苦労して何とかゲートを固定。

先行者を追って、先に進む。最初から積雪があり、足跡の数も多い。天気の良かった昨日の土曜日にかなりの人が歩いた模様だ。
山裾の平坦な所を少し入ると、その先から急登が始まる。何度か歩いたころのあるルートではあるがこれほど急坂とのイメージはなかった。とにかく頑張って登って行くだけ。

山中に入ると次第に雪深くなるが、凍結はしておらず登りなのでノーアイゼンでも問題なし。
登山口から 30分ほどで前方に鉄塔が見えて来た。その鉄塔に直登していく。横から回り込んで行く筈なのに積雪期は直登かなと思い、鉄塔に上がると勘違いが判明。下から 2番目の展望のある鉄塔と勘違いしていた。
その鉄塔からさらに 15分ほど急登を頑張ると展望のある鉄塔に到着。この手前で先行していた 2人さんが行動食を食べている時に追いついた。鉄塔には夫婦さんが休憩していた。

急登を頑張って登ってきてかなり汗をかいたので、その鉄塔で、ウインドブレーカーを脱いで先に進む。
その鉄塔から先は木和田尾の尾根の登り。傾斜は少しマシになった。
チョットしたピークの子向井山P647は周りを見回したものの山名表示はなかった。

トレースがシッカリと付いているので、ほぼ普通に歩けるが、それ以外の所はズボットはまってしまう。尾根の風の通る所では雪が飛ばされ土が見えている場所があるものの、積雪は 1mくらいはありそうだ。

そのトレース部分を歩いていても次第に滑りやすくなってきたので、この先どちらみちアイゼンが必要になって来るので、環境の良い標高 780mの鉄塔台地(R201鉄塔)の支柱の所でアイゼンを装着した。今日は雪タップリなので 10本爪アイゼンだ。

高度を上げるに連れ、トレースのある所でも沈み始め次第に歩きにくくなる。
白瀬峠分岐で、トレースが別れ、御池岳に向かうトレースも出来ていた。そのためか頭陀ヶ平に登って行くトレースはツボ足の跡に変わり、ばらけている状態になった。

そのツボ足の跡を利用して登って行く。しかしそれでも一歩一歩ヨイショヨイショと登って行くのでシンドイ、時間もかかる。
途中で力強く下ってきた単独さん・頭陀ヶ平から引返してきた同年輩の男性 2人さん・小屋泊りをしたと言う少し年下と思われる 男性 2人さん とすれ違う。小屋泊りの 2人さんに稜線の状態を聞くと、風もなく問題ないですよ との事。

頭陀ヶ平の下側の鉄塔に上がる稜線直下は激坂。直登しているトレース(ツボ足跡)に従うも、足が沈み持ち上げるのがメチャシンドイ。稜線横に振っているトレースが何本もあったので稜線下側から巻いて、木和田尾分岐の下の鉄塔台地にあがり三角点のある頭陀ヶ平に移動。

女性 2人さんがいて、これから下山するとの事。南側の斜面で昼食したが風もなく暖かかったとの事だった。
時間的に藤原岳は厳しいが、藤原山荘への周回なら問題なさそう。せっかく重い思いをしてスノーシューを担いで来たので使用したい。昨年は使えなかったこともあるので。

と云う事で、腹は減ったが、アイゼンをスノーシューに履き替え先に進む。
目についたトレースに従って下っていくと次第に急下りになる。GPSを確認すると、方向違いに下っている。
急斜面を下ってきたので登り返すのはシンドイ。GPSの画面では分かりにくかったのでスマホで確認すると斜面を巻いて行けそう。トレースはまだ下方に向かっていたが、そこで軌道修正。雪深い斜面なので、ツボ足だと不可能だが当方のスノーシューは廉価品の平地用であるが少し大きめで浮力があるので、雪深いノートレースの斜面を難なく横切り、本ルートに合流。

その先、時々GPSを確認しながら、トレースにとらわれず出来るだけ進みやすい近道にルートを取る。
頭陀ヶ平から 30分強で天狗岩の分岐近くに到着。少し迷ったが出来るだけ早く藤原山荘に着きたかったので天狗岩はスルー。

山荘へのルートに乗ると、天狗岩に向かうと思われる数組とすれ違う。12:30 を過ぎていた。
天狗岩の分岐から 30分弱で藤原山荘に到着。そこから藤原岳に登って行く多くに人達が見えていた。
食事を早々に済ませ、藤原岳に向かうことはギリギリ出来たかもしれないが、下山すると遅くなり、奈良の自宅に変えるのが遅くなってしまうので、藤原岳は断念することにした。

小屋の中でユックリ昼食にしようと中に入ると密集状態。食事をしてなく歓談中の人達もマスクをしていない。
オリンピック後に劇的に減っていたコロナだが、数日前から日本にもオミクロン株の市中感染が出始め、急拡大し始めた。そんな時なので、その状態では 1人でも陽性者がいたら一発で感染してしまう。と云う事で早々に退出。寒いけど外で昼食を取る。
昼食タイムが遅かったこともあり、ポットのお湯は少し冷めかけ。カップめんは問題なかったが、食べ終わる最後のスープはぬるくなっていた。

寒いのと時間の問題もあるので、食後のコーヒー・デザートはパスして、アイゼンを装着して下山に向かう。
九合目まで下りの厳しかった事。冬道でもない一般ルートなのに激下り。当方のアイゼンは 10本爪とはいえ爪はそれほど長くないので、雪が締まっていても急坂過ぎて効きが甘い。
本格的なアイゼンの人はサクサクと下っていく。 6本爪の人はオッカナビックリで下っていた。
何とか九合目の展望地まで下り、その先八合目までは冬道。少し慣れたのが九合目までと感覚的にはそれほど変わらず下れた。

八合目で、ほとんどの人が表道に下っていくのを尻目に、駐車地の近くに下山できる裏道にルートを取る。それが間違いだった。それなりの踏み跡があったので、安心してドンドンと下っていく。

谷を高巻いて下っていくガレ場の危険地帯を慎重に一歩づつ歩き、その先二合目の標識の先で、谷に下る踏み跡に従い谷に下ってしまう。トレースがツボ足の足跡になりおかしいと思いつつ、しかし明確な足跡なのでそのまま下る。

確認しに戻ろうかと考えるも、歩いてきた所は明確な足跡。谷底を見ると下流のほうまでワカンの跡が見える。登りかえしても今のルートが正しいかもしれない。
迷ったがそのまま谷に下る事にして下りかけると、横にトラバースしているトレースがあった、そのトレースに行ってみると崖を横切っている。動物のトレースだ。

谷に着地して、ズボリながら進むと、尋常ではない。しかしワカンは先に向かっている。アイゼンをスノーシューに履き替え先に進む。

しばらく進んだ所で、2m超の滝。すぐ先に堰堤が見えている。その滝をクリアすれば堰堤下のルートに合流できる。スノーシューを滝下に投げつけ。ザックをおいて無理やり滑るように下る。もう引き返しは不可能。
上に置いたザックをストックで引き下ろそうとするも届かず。滝の岩場に足をかけ何とかザックを引き釣った。

再びスノーシューを履いて先に進むと堰堤手前に、先ほどの所から見えなかったが滝がある。この滝は下れない。進むも不可、戻るも不可。ワカンの跡はココまであったが。その先不明。
 ※ 帰宅後に確認すると、そこは「聖宝の五連滝」の上部だった。下りられないかと探らず近寄らなかったのは正解だった。パラシュートロープを持っていたので最悪そのロープで下らざるを得ないかと考えた。

左岸側にトレースらしきものがあったので何の考えもなく、アイゼンに履き替え危険を承知で登りかけるとすぐ先から崖。トレースは動物のもの。
その登った左岸側から向かいの右岸側を見ると、谷に落ち込んでいる倒木がある。その倒木を利用して谷横の崖を登れないかと、そこに移動する。あっちにウロウロこっちにウロウロだ。

倒木の下まで行くと、その倒木を支えにすれば何とかなりそう。全身で倒木を利用して谷の崖部を這い上がる事が出来た。その先も急登になっているが立木もあるので、立木部分を移動しながら這い上がる。

すると横切っている山道に出合う。そこで無事生還できる事になった。
冷静に考えれば、右岸側に山道があるのは分かるはず。左岸側に登ったのは大間違い。それよりもそもそも谷に下りて、引返す機会はいくらでもあった。反省点はイッパイだ。

山道に出合ったすぐ先が堰堤で、堰堤の階段から上り下りして渡渉し堰堤を超える。堰堤の反対側に下ると、すぐ先で林道に出合う。道標に従い右下の山道を下ると、聖宝寺の横に出た。行き詰った所から直線で 300mもない。
そこでアイゼンを外し、除雪された車道を 20分ほど歩き無事駐車地に生還。

目的の山にも登れず、反省点イッパイの山歩きだった。

 

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現地に向かう途中 R306の車中より
藤原岳と竜ヶ岳
   
20
簡易パーキング(ふじわら)
駐車している車が多く、空きは少なかった。好天の 3連休の中日だからか

国道を歩かず農道を歩いたが、ゲート内は除雪されていなかった

左の鉄塔巡視路から入山。
以前なかったネットフェンスが出来ていて、ゲートのワイヤが固く、閉めるのに苦労した

最初の鉄塔
積雪期の巡視路からの登りは初めて、勾配がキツク積雪も多いのでシンドイ

2番目の展望鉄塔
真っ白な伊吹山が見えていた。
ウインドブレーカーを脱ぐ。
天気が良く気温も高めとの予報だったので、防寒着は着てこなかった

トレースを外すとズボッ

子向井山 P647
標識は見当たらず

風の通る尾根は、雪は飛ばされ積雪のない所も

「尾根分岐 標高 640m」
歩いてきた木和田尾を振り返って
木和田尾への案内はなく、山口配水場の先の白瀬峠登山口に下るルートを案内している。

「R201鉄塔横 標高 780m」
積雪は 1mくらいかな

鉄塔台地
すぐ横は 1mくらいの積雪がある
滑りやすくなったので、環境の良いココでアイゼンを装着

雪がタップリありそうだったので 10本爪アイゼン

P841
「R200鉄塔 標高 840m」

「白瀬峠分岐 標高 865m」
白瀬峠方面にもトレースあり。この先トレースはツボ足に

「尾根分岐 1010m」
振り返ってみた所
この先、稜線まで厳しい登りが続く

頭陀ヶ平の下の鉄塔の尾根分岐に上がってきた所
傾斜がきつく直登出来ず、回り込んで登ってきた

頭陀ヶ平でスノーシューに履き替え
時間が押しているので迷ったが、重い思いをして担いできたので、藤原山荘への周回に向かう。藤原岳はムリか

頭陀ヶ平 三角点
二等三角点 1143.00m
基準点名:坂本村

11:56 頭陀ヶ平よりのパノラマ

頭陀ヶ平より①
御池岳

頭陀ヶ平より②
霊仙山

頭陀ヶ平より③
伊吹山

頭陀ヶ平より④
養老山脈

頭陀ヶ平からの下りで、間違いトレースに乗ってしまい、かなり下ってから気付き、雪深い所を横移動した。スノーシューでなかったらムリの所だった。

かなり雪深い
ツボ足だとラッセルが厳しい所
木和田尾で小屋泊りの 2人さんとすれ違ったが、スノーシュー・ワカンは持っていなかった

天狗岩はスルーして、その先で前方に藤原岳が姿を見せた

藤原山荘(左端)も見えて来た。
この時間でも藤原岳に登って行く多くの人がいた

藤原山荘に到着
山荘内に入ると密集状態、誰もマスクもしていない。数日前からオミクロン株が猛威を揮い初めた事もあるので、早々に小屋を退出

寒かったがこの景色を見ながら昼食
食後のコーヒー・デザートはパスした。
藤原岳は、まだ登っている人が見えるが、今からだと少し手間取ると下山時に日没近くになるので断念

九合目
ココまで夏道と同じなのに、激坂下り。
当方の 10本爪は爪が短いので、締まった雪でも効きが甘かった。
6本爪の人は苦労していた

八合目
九合目から冬道を下ってきたが、九合目までよりもマシなくらいだった。
ここから駐車地に近い裏道を下る事にした。←この選択が間違いだった

植林地帯に入る

五合目
この辺りまでは平穏

この手前から「ガレ場」のトラバース道が長く続く。ユックリ 一歩づつ歩いた

二合目の標識の下から、谷に下る踏み跡に従ってしまった。
戻ろうと思ったが、谷にワカンの跡があるのでルートと思い、谷を進んでしまった

完全に行き詰まる。
下りられない滝があるのが見えず、堰堤に目が行き、ココまで来てしまった。
ズボスボの谷をスノーシューを履いたり脱いだりで、2m超の滝を無理やり下ったので引返すことは不可。
進むも不可、退くも不可 の状態。

山道に出合い、無事に戻れる事になり大安心。
トレースの跡のあった谷の左岸を登ると崖で行き止り。対岸の右岸側を見ると、谷に落ち込んでいる倒木があり、それで谷を脱出できないかと移動。
倒木で谷の崖を登り、そこからは立木を頼りに上がると、山道に出合い感激

堰堤から行き詰った所を振り返る
判り辛いが滝になっていて下りられず左の崖から登って、事無きを得た。
帰宅後分かったことだが、「聖宝の五連滝」の上部だった。

超えてきた堰堤

無事に駐車場に生還

 

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