TKMデジカメ山歩き 2017/10/11(水)
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香精山・地蔵岳
スタート:上葛川→
ルート :大峯奥駈道 オール日帰り繋ぎ 17/20
 
歩いた足跡

歩行断面図
【所在地】奈良県
【山地系】大峯山地
 
香精山
 Ⅲ△1121.89m (三本杉)
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※ダウンロードできない場合は こちらを参照
 
標高 時間
到着/出発
休憩
タイム
地名・ポイント名 区間
歩行タイム
ガイド本
コースタイム
(往)歩行
累積タイム
(復)歩行
累積タイム
自宅⇔現地 (往) (復)
560m  07:22   ① 上葛川 林道終点 2:37 2:45 2:37   出発時間 04:45 14:40
   09:59~10:06 0:07 ② 葛川辻 到着時間 07:10 17:40
0:43 0:40 3:20  
1250m  10:49   地蔵岳 P1250 片道距離 125 ㎞ 125 ㎞
1:06 1:10 4:26  
1121m  11:55~12:39 0:44 香精山 △1121.9 往復距離 250 ㎞(AVG=17.7)
0:30 0:35 4:56 0:30
   13:09   ⑤ 塔ノ谷峠(貝吹金剛)  
0:33 - 5:29 1:03
   13:42~13:50 0:08 ⑥ 古屋ノ辻 ASC(総上昇)プロトレック 820 m
0:17 - 5:46 1:20
   14:07   ⑦ 県道出合 DSC(総下降) 〃 830 m
0:21 - 6:07 1:41
   14:28   ⑧ 上葛川 林道終点 総上昇量(GPS) 913 m
  7:06 0:59   6:07 -     移動距離(GPS) 13.6 ㎞
 
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アプローチ

奈良 ⇔ 《R24》 ⇔ 橿原高田IC 《京奈和道》 五條IC ⇔ 《R168》 ⇔ 《R425》 ⇔ 上葛川 林道終点


駐車場

林道終点 笠捨山・地蔵岳 登山口


ルート

P → 《旧逓信道》 → 葛川辻 → 地蔵岳 → 四阿宿跡 → 拝み返し → 香精山 → 塔ノ谷峠(貝吹金剛) → 古屋ノ辻 → 奥駈道登山口 → P


記録

この日曜日に、南奥駈の行仙岳から持経ノ宿まで往復した。
それから、中 2日しか開いていないが、天気予報では明日から 1週間は雨模様の天気が続くとの事。
と云う事で、当分天気が悪そうなので、天気が良い今日、急遽出かけることにした。

引き続き、南奥駈のルート繋ぎだ。
今回は 「地蔵岳~古屋ノ辻」 間。
当初、古屋ノ辻へのアプローチは、以前に玉置山へ向かった時と同じ、「21世紀の森」 からと考えていたが、そこから往復するのではなく、周回するルートを考えた。
上葛川から奥駈の葛川辻に出て、奥駈道を古屋ノ辻まで歩き、上葛川に戻る周回とした。


今回も朝早く、頑張って起床。
京奈和道がトンネル 4本で繋がった効果により、現地には 2:25で到着できた。

葛川トンネルを抜け、瀞八丁への道を右に見て、そのまま直進し、上葛川のバス停を過ぎると、その先は集落はなく、300mほどで舗装道の終点になる。
Uターンの余地を残しても 数台程度は駐車可だ。
その林道終点に、「笠捨山」「南奥駈登山口 地蔵岳・笠捨山」の 2本の道標があった。そこから入山。
登山口から少しの所で、例の 「新宮山彦ぐるーぷ」 のテプラの案内表示があり、この道は 「旧逓信道」 と表示されていた。十津川村(葛川)と下北山村を結ぶ、郵便道だったのかな。

昔の生活道のようでもあり、崩れていない所はそこそこ道幅も広く、崖の所は石組で造作されていた。
小さな谷を巻いて横断する所には、木製の橋が架けられているが、何れも朽ちていて踏み抜きそうだ。しかしその橋を渡らなくてもその横を歩くことが出来るので問題はない。

そんな道を、1時間半ほど歩いて、いい加減に飽きてきたころ、突然にルートを見失った。
歩いてきた道は、山原を緩い傾斜で高度を上げながら横切って行く道になっており、谷を巻いて横断する場面は、何れも反対側に道が繋がっていた。
それが、高度 930m付近の少し大きな谷に出ると、反対側に道が見えない。とりあえず反対側に行き、少し上の方に回っても道が見当たらなかった。

元に戻って、辺りを見回してもテープが見つからない。この谷の反対側に道がないという事は、谷を上がるしかないので、少し上がると登って来た右岸側の上部にテープが見えた。
谷にぶつかった所で、先入観でそのまま谷を横断するものと思い込んだのが間違いだった。
その場面は谷に下りずにそのまま右岸側を登るのが正しかったのだが、そのルートを見逃したみたいだ。

無事ルートに復帰し、谷の上方へ 数十m進むと道標があり、そこで谷を横断する。
地図上では香精山方面への分岐点となっている所だ。しかし案内表示にマジック書きで、香精山方面は 「×」 印となっていた。

その先、大きな谷の横断部分で、反対側の取付き点が分かりにくい所があったものの迷う程でもなかった。
10分足らずで、地蔵岳分岐に到着。案内表示と石柱の道標があったが、地図にはこの分岐からのルートは載っていない。
以前に行仙岳から東屋岳まで往復しているので、そこから地蔵岳方面に上がっても、奥駈道を繋ぐことは出来るが、時間的に十分余裕があるので、予定通り葛川辻に向かう。

上葛川から、いい加減に飽きるほど長い道のりを、途中で 10分ほどウロウロした事もあり、2:37分かかって葛川辻に到着。とりあえず一服し、オニギリで小腹ごしらえとする。
この、葛川辻から地蔵岳の先のピーク 東屋岳(四阿宿跡)までは、この 5月に歩いたばかりだ。

葛川辻から、15分ばかりダラダラと登って行くと、鉄塔台地に着き、北方面に大展望が開けていた。
3日前の日曜日に歩いた 行仙岳・転法輪岳、その 1週間前に歩いた、もう一つ向こうの地蔵岳への稜線も見えていた。遠くには釈迦ヶ岳・孔雀岳もよく見えた。
これから向かう地蔵岳の三角錐の山が目の前にある。

その地蔵岳への麓に着き、登りに掛かると、クサリ場の登場だ。岩稜のややこしい地形の所で、クサリを頼りに登って行く。
古い 「巻道危険」 の標識の所で、正面に針金が張ってあり、その標識で危険となっている右の巻道に向かう。クサリ場を登ると、今度はカラフルなロープ場を登る。キレットに下る所で、上を見ると踏み跡らしきものが見えた。すぐ上がピークなのでその踏み跡を辿りピークに上がる。山名表示はなかったが、ここが 「槍ヶ岳」 だろうか?

元に戻り、キレットに下ると、今登ったピークの根元に 「槍ヶ嶽」 の石柱があり、経木が置いてあった。第17番靡の槍ヶ岳だ。やはり、先ほどのピークが槍ヶ岳かな。

クサリ場はまだまだ続き、緊張しながら登って行く、この 5月に往復で通過したばかりであるが、その時はそれほど緊張した覚えはないのだけど、初めての時は通過するのに一生懸命で記憶に残っていないのかな。

慎重にクサリ場を通過し、地蔵岳の山頂に到着。展望は殆どないので、反対側から山頂の下側にある地蔵さんを拝んでから、地蔵岳を下る。

山頂からの下りも鎖場か続き、足元もややこしいので緊張しながら下る。
今日の 1番の危険部分の、5~6mのほぼ垂直の岩場の上部に出ると、鎖が 2本あり、細い方は荷物専用で人間禁止。ザックが重いと危険なので荷物用のクサリが用意されている。
ザックを別に降ろそうかと思ったが、この 5月は背負ったままで昇り降りしたので、今回も背負ったまま降りる。上部の半分ほどは足がかりがあるのでサッサと下る。下半分は一枚岩になっているので、クサリをシッカリ掴んで、横ぶれしないように慎重に下り、無事クリア。

ここで、クサリ場は終わりかと思ったが、四阿宿跡への登り返しの取っ掛かりにも一部クサリ場があった。
その鎖場を超えると、「右下ル上葛川二時間」の石柱の道標があった。旧逓信道側にも同じような石柱表示があったが、そのルートは地図上には載ってなく、地蔵岳の西側に結ばれていた。

その先、足元は歩きやすくなり、一登りすると四阿宿跡だ。東屋岳は横に入った所であるが今回はパス。
方角を南に変え下って行く。
ダラダラと少し下ると、「拝み返し」の石柱があり、その下に経木が置いてあった。第14番靡「拝み返し」だ。
この手前に第15番靡の「菊ヶ池」があった筈だが、全く気付かなかった。

「拝み返し」から、下りの傾斜がキツクなり、100mほどの高度を下って P1115のコブを超える。その先、登り返しに入ると、鉄塔台地があり、ここからも歩いてきた北方面に展望が広がっていた。
そこから少し、急坂を登ると、香精山だ。

香精山は狭い山頂で、展望もなかったが、チョウドお昼なので、適当な岩に座り昼食。
10月に入り寒くなり始めたので虫はいないと思ったが、コバエがうるさく、1個所何かの虫にも刺された。
いつも通り、食後にコーヒーとスイーツで少しゆっくり。

腹を満たし下山に向かう。
香精山から、長い下りが続く。P1023から激下りに変わり、丸太階段も多く設置されていた。
その激坂の途中にある 「貝吹野」 からさらに下りきると 「塔ノ谷峠(貝吹金剛)」 だ。
とりあえず激坂はここまで。

塔ノ谷峠から、ちょっとしたコブを超えると、再び下りに入る。長い下りで、古屋ノ辻まで 250mほど高度を下げる。
下方に見覚えのある、尾根の細った鞍部が見えてきた、古屋ノ辻だ。
ここで、南奥駈道が太古ノ辻から玉置神社まで繋がった。
チョコレート菓子でエネルギー補給して、ここで奥駈け道を別れる。前回は 21世紀の森から上がって来たが、今回は反対方向の上葛川に向かう。

左からの尾根方向に回り込み、その尾根を下って行く。シッカリした道で滑ることもなく下りやすい。
ものの 10分で尾根分岐に到着。
ここにある 「←上葛川」 の案内方角が怪しい。前回、蜘蛛ノ口から玉置山登山口に下ろうとしたとき、迷いながらここまで来て、この矢印の示す真っ直ぐの尾根方向に向かい、途中から道がなくなり引返している。

その、学習がなければ、「← 印」 で再び間違う所だ。
正しい、左側の山腹を巻いて行くルートに入る。途中の墓地の所で林道に変わり、分岐から 6~7分で上葛川に向かう舗装道路に着地。下りてきた林道入口には 「奥駈道→」 の道標があった。

舗装道を駐車地まで向かうが、天気が良いので午後の日差しがアスファルトに照り返し、暑かった。
20分程で駐車地に戻り、今日の行程を終える。


今日は、歩行距離 13.6㎞・総上昇量 913m と大した山歩きではなかったが、いっちょまえににシンドかった。

 
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林道終点
上葛川バス停から 300mほど

南奥駈の葛川辻に向かう、登山口(旧逓信道)は、林道の終点にあった。
正面の左側
 

笠捨山登山口
南奥駈道登山口

登山口に入って直ぐの所にあった、石柱表示 「笠捨山 三時間、地蔵岳 二時間半」 とある。
葛川辻まで 2時間半 くらいかな

昔の生活道路のようで、崖側は石組で造作されている

木製の桟橋は朽ちているが、通過には問題ない

新宮山彦ぐるーぷの標識
ここに表示してあるが、タイムを見ると登山口からのようだ

鉄橋
左は水源へのルートのようだ

滝と給水タンク

岩を削って、切り通しが作られていた。この後にも数ヶ所あった

朽ちた橋
渡らずに横を通過。こんな場面が何個所かあるが、何れも避けての通過が可

大きく谷を巻いて横切る。

この下側で、道が分かり辛く、10分ほどウロウロ。
谷を右岸から左岸に横切ると思い、左岸側に行くも道がない。
テープも見える範囲にない。谷を少し登ってみると、右岸の少し上にテープが見えた。

地形図にある香精山に向かう点線のルートへの分岐あたり。
「× ←」 とマジックで書かれていた

標識を飲み込んでいる

この位置で谷を横断
先ほど、ウロウロした所より、数十mほど登った所で、谷を横断

地蔵岳 分岐
以前に行仙岳から地蔵岳の先の東屋岳まで歩いているので、ここから地蔵岳方面に上がっても、奥駈は繋がるが、時間に余裕があるので、予定通り葛川辻に向かう

奥駈道が見えてきた

葛川辻に到着 オニギリ休憩。
旧逓信道は前半は明瞭でルンルン。後半の大きな谷部分を横後る所では、反対側の取付きが分かり辛かった所が、3ヶ所ほどあった。距離が長いので疲れた

元気を取り戻し、先に向かう

10:20 地蔵岳手前の鉄塔台地より

地蔵岳

地蔵岳(槍ヶ岳)へのクサリ場が始まる

「巻道危険」とあるが、正面は針金で通行止めとなっているので、右の巻道へ

こちらから岩場を巻く

ロープ場を上がった所で、ピークに向かう踏み跡に気づいたので、ルートを外して登ってみた
ココが「槍ヶ岳」かな

元に戻り、ロープ場の所から下ると、今登ったピークの根元に「槍ヶ岳」の石標があった。 第17番靡

岩稜の小ピーク(槍ヶ岳?)と地蔵岳側とのキレット
稲村ヶ岳のキレットを思い出す

木の根っこのブリッジ

地蔵岳山頂と地蔵さんの分岐
とりあえず山頂に

地蔵岳 山頂
小さな地蔵さんが置いてある
地蔵さんは下の斜面にある

地蔵さん

地蔵岳東側にある、垂直のクサリ場、5m以上あるかな

細い鎖は荷物用で人間禁止
重いザックを背負っての昇り降りは危険なので、荷物専用のクサリが設けられている

上葛川への分岐

四阿宿跡
前回は行仙岳からココまで往復している。
ここから古屋ノ辻までが、初めて歩く道。

四阿宿 第16番靡

拝み返し 第14番靡

檜ノ宿跡

上葛川への分岐
旧逓信道側からは「×」となっていたが

香精山手前の鉄塔台地
 

11:48 香精山手前の鉄塔台地よりのパノラマ

香精山手前の鉄塔台地より
西方面
右奥に伯母子岳方面だけど

香精山 三角点
ちょうどお昼なので昼食

香精山 再13番靡
食後のコーヒーとスイーツでマッタリしてから下山に向かう

生け花のよう

貝吹野

後ろの大岩が「貝吹野」のネーミングに関係あるのかな

塔ノ谷峠(貝吹金剛)
P1023からの下りが、キツかった

金剛童子 塔之谷

古屋ノ辻
ここで南奥駈道が、太古ノ辻から玉置神社まで繋がった。
前回は右の21世紀の森からここに上がり、向こう側の玉置山に向かっている。

古屋ノ辻で奥駈を別れ、今回は反対側の、上葛川方面に下る

古屋ノ辻から尾根に回り込み、あとは明確な尾根下り

尾根分岐点
この矢印方向はややこしい。
真っ直ぐの尾根方向ではなく、左側に山腹を巻いて行く道が正解。
前回、蜘蛛ノ口がら迷ってここに出て、真っ直ぐ行って行き詰った

途中の墓地の所で山道から林道に変わった

奥駈道登山口に無事着地
舗装道路を歩いて、駐車地に向かう

上葛川バス停
集落はここまで。

バス停の時刻表
1日2便。十津川方面 1便、瀞八兆方面 1便
エスケープでここに下山しても、バスはない

無事に駐車地に帰還



今日 1日、誰とも出会わず。
集落でも人を見かけなかった。
 
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