TKMデジカメ山歩き 2017/9/30(土)
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涅槃岳・地蔵岳
スタート:池郷林道 ⇔
ルート :大峯奥駈道 オール日帰り繋ぎ 14/20
 
歩いた足跡

歩行断面図
【所在地】奈良県
【山地系】大峯山地
 
涅槃岳
 Ⅲ△1376.21m (赤井谷)
  足跡のダウンロードは ( こちら ) から
※ダウンロードできない場合は こちらを参照
 
標高 時間
到着/出発
休憩
タイム
地名・ポイント名 区間
歩行タイム
ガイド本
コースタイム
(往)歩行
累積タイム
(復)歩行
累積タイム
自宅⇔現地 (往) (復)
750m  07:05   ① 池郷林道 車止め 1:14 - 1:14   出発時間 04:30 16:50
   08:19   ② 持経ノ宿 到着時間 06:50 20:00
0:51 1:10 2:05  
1301m  09:10   証誠無漏岳 P1301 片道距離 111 ㎞ 110 ㎞
0:24 0:30 2:29  
1376m  09:34   涅槃岳 △1376.2 往復距離 221 ㎞(AVG=16.4)
1:27 1:35 3:56  
1464m  11:01~11:46 0:45 地蔵岳 P1464  
1:15 1:20 5:11 1:15
   13:01   ⑥ 涅槃岳  
1:07 1:15 6:18 2:22
   14:08   ⑦ 持経ノ宿  
0:48 0:55 7:06 3:10
   14:56   ⑧ 引返し点(平治ノ宿) ASC(総上昇)プロトレック 1505 m
0:40 0:45 7:46 3:50
   15:36   ⑨ 池郷林道出合 DSC(総下降) 〃 1500 m
1:02 - 8:48 4:52
   16:38   ⑩ 池郷林道 車止め 総上昇量(GPS) 1698 m
  9:33 0:45   8:48 -     移動距離(GPS) 23.6 ㎞
 
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アプローチ

奈良 ⇔ 《R24》 ⇔ 《県14》 ⇔ 《県37》 ⇔ 《県28》 ⇔ 《R169》 ⇔ 《池郷林道》


駐車場

白谷池郷林道 車止め手前


ルート

P ⇔ 《白谷池郷林道》 ⇔ (平治ノ宿 手前←) ⇔ 持経ノ宿 ⇔ 阿須迦利岳 ⇔ 証誠無漏岳 ⇔ 涅槃岳 ⇔ 乾光門(拝み返しの宿跡) ⇔ 滝川辻 ⇔ (般若岳←)⇔ 地蔵岳

※帰路に時間に余裕があったので、持経ノ宿から奥駈の反対側の平治ノ宿方面に足を延ばしたが、平治ノ宿は地図上の位置になかったので、その少し先で引返した


記録

先週に引き続き南奥駈道の繋ぎ。先週は地蔵岳まで歩いたので、今回はその先の地蔵岳から持経ノ宿まで。

行程が長いので、現地に出来るだけ早く着きたく、前日いつもより 1.5時間早く床のつく。アラームをかけてなかったが、キッチリその分早く起きることができた。
家を出た時は真っ暗。早朝で道路はすいているので、現地に向かって快調に走る。下北村の上池原の交差点で R169からR425に入るがすぐの所で「石ヤ塔」の案内指示に従いR425から細い道(池郷林道)に入る。その先は一本道。

池郷林道は穴ぼこが所々にあったものの全線舗装されており、余程に車高の低い車でない限りは問題ない道だった。落石が散らばっていたものの、止めて排除するほどでもなく、鋭利な石を踏まないように避けながらユックリと走る。
20分程度で、車止めに着くと、神戸ナンバーの先着車が 1台停まっていた。


車止めゲートは両サイドともガッチリとガードされており、バイクはおろか人も通れる隙間もない。致し方ないのでゲートを乗り越えていく。
そのゲート脇に「0.0 ㎞」表示、この先 0.5 ㎞毎に表示があったようだが、何個所か見落としている。
持経ノ宿までの林道歩き、約 4.5㎞ 高度差 300m を普通に歩いて 1:14かかった。

持経ノ宿は立派な小屋で、トイレには小便器 2台あるのが垣間見えた。内部を覗いてみると、「宿泊の場合、維持管理協力金 ¥2,000以上」の張り紙があった。それなりに綺麗に整備されており、毛布等もあるのでそんなものかな。

この先、奥駈道に入る。目的地の地蔵岳まで、大きく 4つのピーク(阿須迦利岳・証誠無漏岳・涅槃岳・地蔵岳)を越えをしていく。
持経ノ宿から、最初のピーク 阿須迦利岳へはいきなりの急坂だ、高度差 200mをフーフー言いながら登る。

次のピーク証誠無漏岳へは 50mくだり 100m登り返す。この間、阿須迦利岳の最後の下り部分と証誠無漏岳への登りの途中で、ロープ・鎖場の少しややこしい場面があった。ルート上でややこしかったのはその場面のみだった。
証誠無漏岳の山頂には案内表示があり、中八人山への道標があった。

3番目のピーク涅槃岳へは 証誠無漏岳から 60mくだり 140mの登り返し。
涅槃岳の三角点にタッチし、そのまま先に進む。

涅槃岳から下りきった鞍部に石柱表示があり「乾光門」とあった。その横の木に、字の消えかかった案内が立てかけてあり「乾光門 拝み返しの宿跡」と読めた。その木の根元には経木が置かれていた。ここは 23番靡の乾光門。

鞍部(乾光門)から 120mほど登ると P1317で、そこから少し下って登り返したピークが、花瀬方面への分岐のある滝川辻だ。
その滝川辻を少し下った広い所に石柱表示があり「滝川辻」とあった。

そこから、少し登りに変わる。すると、前方からザックにジャバラマットを結わえた単独さんが現れた。縦走者かな。今日は入山してから見かけた人は、結局この人一人だけだった。

その先、小さなコブを超えると、正面に大岩が立ちはだかっていた。踏み跡は大岩の左下の裾に向かっているが、倒木がありその枝が大岩の裾まで達して、ルートを覆っていた。
通れないと思い、倒木を巻こうにも、踏み跡もなく危険だ。致し方ないので倒木の枝の所に突っ込むと、人一人分が枯れ枝の上を何とか通る事が出来る隙間があった。
多くの人がココを通っていれば、枝の所に通り道が出来る筈だが、この倒木はごく最近のものかな。

その大岩を回り込んで反対側に出ると、石柱表示があり「般若岳」とあった。隣の古い表示には 一三二八米とあった。
地形図の P1328は 100mほど先。山と高原地図の般若岳は、先ほどの滝川辻を少し下った所となっていたが、どれが正しいのかな。

その地形図の P1328を超えた辺りで、尾根の左をトラバースしている踏み跡に導かれてしまう。奥駈道にしては少し頼りないなと思いつつ、山腹をほぼ平行に進む。踏み跡が次第に薄くなり獣道のような感じになって来たので、右の尾根に向かって急坂を登って行く。4~50m位はあっただろうかかなりキツかった。
尾根に上がると、本来の奥駈道に合流出来た。その尾根を地蔵岳の山頂に向かって登って行く。

地蔵岳には、先週と反対方向から登頂。これで南奥駈道が、太古ノ辻から持経ノ宿まで繋がった。
お昼の時間には少し早いが、今日は早立ちしたので腹ペコ。風があるので南側の斜面に少しおりて昼食にする。
久しぶりに、アルミ鍋ラーメンと、今日は卵を持参してきたのでラーメンの残り汁にオニギリを入れ雑炊とした。
食後にコーンスープを飲んだら、水腹っぽくなったのでコーヒーは取り止め。

お腹を膨らませ、引返す。
いつもなら、ここから下山となるが、帰りも大きなピークを 3つ越えて行かなければならない。
ここまでGPSの累積高度は 1,011mとなっていたが、その 3つのピークの 累積は 350mほどある。
今日のスタート地点の高度は 750m、最高地点は地蔵岳の 1464m、その高度差は 700m程度だか、アップダウンがあるため、その倍くらいの累積標高になる。南奥駈は高い山はないが歩くには案外に厳しい。

「般若岳」の表示の所で、奥駈道は右に大岩を巻いて行くが、上を見ると踏み跡が見えたので、登ってみる。ピークには標識はなかったが経木が置いてあったので、ここが 25番靡の般若岳と思われる。

元に戻り、倒木の枝で通路が塞がれた大岩を巻いて先に進む。この大岩の上の方が般若岳だった。
後は来た道を引き返すだけ。3つある登り返しも特にシンドさを感じることなく無事に越え、持経ノ宿まで戻る。
地蔵岳まで順調に往復でき、少し時間に余裕が出来たので、反対方向の平治ノ宿方面に足を延ばしてみる事にした。
次回の南奥駈繋ぎは行仙岳から持経ノ宿までになるが、その間は距離が長いので、今回その一部を片付ければと思う。

持経ノ宿から、白谷池郷林道まで戻り、林道が尾根を回り込んだ所より、奥駈道に入る。
暫く細尾根をダラダラと登って行くと、森の巨人たち100選の 「持経千年檜」 があった。1000年経った巨木には見えなかったが、説明版には、推定樹齢 200年以上 となっていた。なんで 1000年檜というのかな
その横には、1000年檜の遺伝子を持った挿し木・接木で育成された、二代目苗木が植えられていた。

細尾根から登りに掛かり、暫くすると今度はミズナラの大木だ、幹回り 5.4mとあった。
もう少し先までと、頑張り P1186に出ると 「両又分岐」の石柱表示があった、山と高原地図には中又尾根分岐となっている所だ。

地図で確認すると、平治ノ宿は、ここを下った所だ。あと少しなのでそこまで行ってみる事にして、P1186を下る。
しかし、地図上の位置まで来ても小屋は見当たらない。スマホに入れている「山と高原地図」も地形図も、平治ノ宿の位置は同じだが、そこに小屋はない。
違う所にあるかと思い少し先のまで行ってみたが、それらしい場所はなく、前方を見ても見当たらなかったので、平治ノ宿は実際の小屋はなく”跡”と勝手に解釈して、ここで引返すことにした。
(帰宅して確認したら。もう少し先の転法輪岳への登りに掛かる所にあるようだ、地図上の位置とは大分離れてる)

少し足を延ばしすぎ、時間が押して来たので、足早に引返す。
長い林道歩きは、砂利道なので、途中で足裏が痛くなってきた。奥駈道を別れてから、1時間強で駐車した林道ゲート前に戻る。
神戸ナンバーの先行車は、まだ帰っていなかったけど、泊りで行っているのかな。

帰り支度をしていると、軽のクロカンが林道を下ってきた。3人の年配男性が乗っており、大阪ナンバーだった。小屋の関係者かな。林業の人には見えなかったけど。

 
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白谷池郷林道 車止め
神戸ナンバーの先行車がいた。



林道が通れるか心配していたが全線舗装道で、陥没・落石はあったものの、問題なかった。

ゲートを乗り越え、約 4.5㎞の長い林道歩きに向かう

ゲートから 2㎞地点
まだ半分弱
ゲート以降は、ほとんどが未舗装であるが、整地されており、乗用車でも走れそう

左上に奥駈道の転落防止ロープが見えてきた

白谷池郷林道が尾根越えして回り込んで行く所
持経ノ宿へは右の分岐林道に入る

持経ノ宿

持経ノ宿と不動堂
トイレもある

持経ノ宿 内部①
以前、太古ノ辻にあった、古い「これより大峯南奥駈道」の看板がある

持経ノ宿 内部②
宿泊の場合、維持管理協力金 ¥2,000以上 それなりに綺麗に整備されている

阿須迦利岳
持経ノ宿から、急坂 200mをフーフー言いながら登って来た

証誠無漏岳への登りに掛かると、鎖場が出てきた。
クサリ・ロープ場はココと阿須迦利岳からの下りの 2個所だけ

根っこが複雑に絡み合っている

証誠無漏岳
阿須迦利岳から、50mくだり 100m登り返す
左に行くと中八人山

証誠無漏岳より
正面に涅槃岳、目的地の地蔵岳は左側だが、木に隠れて分からない

左(西)側に展望が出てきた
左に伯母子岳、右に高野山方面であるが、特定できない

「ほんみち」の杭が各所にあるが私有地何だろうか
世界遺産の持ち主?

涅槃岳の頂上が近付くとヒメシャラの密集地に入った

涅槃岳の山頂
証誠無漏岳から、60mくだり 140m登り返す

涅槃岳 三角点

前方に見えるのは釈迦・孔雀のようだ。目的地の地蔵岳はちょうど木に隠れて見えない

乾光門(拝み返しの宿跡)
涅槃岳と滝川辻の鞍部

滝川辻
涅槃岳から、180mくだり 120m登り返す

滝川辻より
右に目的地の地蔵岳。左に釈迦ヶ岳、その右は天狗山

ピークから少し下った所に「滝川辻」の石柱表示があったけど、本当の場所は?

滝川辻(石柱表示の場所)より
正法寺谷方面

枯れ木のようで目立っていたが、一部に葉がついていた

地蔵岳が目の前に近づいてきた

この大岩は、左の裾を巻いて行く

大岩を巻いたら、般若岳の標識があった

地蔵岳に到着

地蔵岳のピーク
先週太古ノ辻から来ているのでここで繋がった
風があるので南の斜面で久しぶりに、アルミ鍋ラーメンと卵入りオニギリ雑炊の昼食

昼食を終え、下山に向かう

11:48 地蔵岳 下側の展望地よりのパノラマ

コメツガの木?
枝が地面を這うように伸びていた

般若岳の表示
少し上に踏み跡が見えたので、登ってみる

般若岳の山頂
経木が置いてあった

大岩を回り込む。この大岩の上が般若岳
倒木の枝が通路を塞いでいた

滝川辻

乾光門(拝み返しの宿跡)

涅槃岳
乾光門からの、180mの登り返しがキツかった

次回歩く予定の行仙岳(右)から転法輪岳(左)への稜線
右奥に笠捨山、手前が阿須迦利岳

証誠無漏岳

往路でも目立っていたが、反対側からでも目立っていた

ロープ場

阿須迦利岳

持経ノ宿

持経ノ宿の玄関

不動堂の内部

時間に少し余裕があったので、持経ノ宿の反対側に足を延ばしてみる

持経千年檜 (森の巨人たち100選)

千年檜の上部

持経千年桧不動尊

ミズナラの巨木
幹回り 5.4m

巨木の全体像

中又尾根分岐(両又分岐)

引返し点
「地形図」・「山と高原地図」の平治ノ宿あたりを過ぎても小屋が見当たらなかった。先を見ても見当たらない。

見落としたのかと思い、両脇に注意しながら引返す

地図上ではこの辺りが平治ノ宿なのだが

千日刈峰行

中又尾根分岐(両又分岐)

持経千年檜
二代目苗木植樹

池郷林道まで戻ってきた

1時間強の林道歩きで、駐車地に戻る
先着車の人はまだ戻っていない
 
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