TKM の デジカメと山歩き | 2012/12/8(土) | ☆別ウインドウで拡大表示☆ |
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猛吹雪 | |||||
明神岳・笹ヶ峰 | |||||
スタート:大又林道 P ⇔ | |||||
ルート : | |||||
明神岳=関西100名山 | ![]() 歩いた足跡 |
![]() 歩行断面図 |
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【所在地】奈良県・三重県 | |||||
【山地系】台高山地 | |||||
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標高 | 時間 到着/出発 |
休憩 タイム |
地名・ポイント名 | 区間 歩行タイム |
ガイド本 コースタイム |
(往)歩行 累積タイム |
(復)歩行 累積タイム |
自宅⇔現地 | (往) | (復) |
670m | 08:16 | ① 大又林道 駐車場 | 1:38 | 1:15 | 1:38 | 出発時間 | 06:15 | - | ||
09:54~10:04 | 0:10 | ② 明神平 | 到着時間 | 08:00 | - | |||||
0:22 | 0:35 | 2:00 | ||||||||
1432m | 10:26 | ③ 明神岳 P1432 | 片道距離 | 68 ㎞ | 68 ㎞ | |||||
0:33 | 0:25 | 2:33 | ||||||||
1367m | 10:59 | ④ 笹ヶ峰 P1367 | 往復距離 | 136 ㎞(AVG= - ) | ||||||
0:30 | 0:20 | 3:03 | 0:30 | |||||||
11:29 | ⑤ 明神岳 | ASC(総上昇)プロトレック | 985 m | |||||||
0:19 | 0:25 | 3:22 | 0:49 | |||||||
11:48 | ⑥ 明神平 | DSC(総下降) 〃 | 945 m | |||||||
1:28 | 0:45 | 4:50 | 2:17 | |||||||
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13:16 | ⑦ 大又林道 駐車場 | 総上昇量(GPS) | 1239 m | |||||||
5:00 | 0:10 | 4:50 | 3:45 | 移動距離(GPS) | 11.8 ㎞ |
アプローチ | |
奈良 ⇔ 《R24》 ⇔ 《県14》 ⇔ 《R166》⇔ 《県219》 ⇔ 《R166》 ⇔ 《県16》 ⇔ 《県220》 ⇔ 大又林道終点 | |
駐車場 | |
大又林道終点 駐車場 | |
ルート | |
P ⇔ 明神滝 ⇔ 明神平 ⇔ 明神岳(穂高明神) ⇔ 笹ヶ峰 【往復】 | |
記録 | |
この週末も冷え込みが厳しく、天候はイマイチとの予報。その中でも近畿の東側、三重県方面は晴れ間もある模様との予報だ。 従って、三重県との境になるが、明神平方面に行くことにした。 ルートは、大又林道終点から明神平に上がり、台高縦走路を笹ヶ峰から出来れば千石山への往復を予定とした、千石山までが厳しければ、せめて瀬戸越までは行きたいと思っている。 笹ヶ峰は今年10月(2012-10-6)に千石平林道から、登る予定で挑戦したが、長い林道歩きとルート間違いで一挙にモチベーションが下がってしまい、途中撤退している。ルートは違うが再挑戦だ。 朝目覚めるのが遅かったので出発も遅れ 6時過ぎに自宅を出る、それでも外は真っ暗、雨は降っていない。 愛車はまだ修理中の為、今回もレンタカーで出発。 R24を南に走っていると、雨が落ちてきた。次第に強くなり間歇ワイパーでは間に合わないくらいの降りになってきた。R24から東に方角を変え、桜井を過ぎたあたりから雨は止んだ。道路も乾いており雨の降った様子は見られない、天気予報通り東の方が天気は良いみたいだ。途中の雨で心配したが、こちら方面を選らんだのが正解だったようだ。 道路は現地まで凍結もなく、順調に大又林道終点の駐車場に着く。先行車は3台しか駐車していなかった。 空はドンヨリとしているが、風はなく余り寒さは感じない。林道を上がって行くと「平成21年台風第18号」で流された林道は、まだ手つかずの状態で放置されたままだ、ただし歩くには支障がない。 林道から山道に入って、少し登ると、右岸から左岸に渡渉し、すぐ先で渡り返す。いずれも水量は多いがロープが渡されており、飛び石伝いに渡るのに支障なない。 山道脇の湧水が出ているところでは長いツララが出来ていた。気温はそれなりに低いようであるが、登りで体が温まっているので寒さは感じない。 明神滝の少し先で夫婦さん、明神平手前で男性2人に追いつく。車が3台だったので、もう1組先行者がいる? 明神平に上がると、一面真っ白になっていたが、積もっているという程でもない。ただし吹きさらしの為に風は強い。ここまで明神滝を越えたあたりから道は白くなり始め、明神平の手前ではその雪が凍っていた。 そのため何度も滑ったので、明神平でアイゼンを装着。今日はアイゼンは不要と思っていたが、念のためザックに4本爪を放り込んでおいたのが正解だった。 明神岳に向かう稜線に上がると南の谷から吹きあがってくる風の勢いが激しい、その風で何度かよろめく。 この稜線からは遠方までの展望はないが、前方右手にはこれから向かう台高縦走路の稜線が見えた。 明神岳の表示板のすぐ先が桧塚への分岐だ。ここから桧塚方面には何度か歩いているが、尾根を直進する千石山方面への台高縦走路に入るのは今日が初めて。 岩場の尾根を下って行くと左手の谷の向こうに桧塚奥峰が見えた。鞍部から登り返し始めると左方面(東方面)には青空も見えていたが、上天には黒い雲がかかり始めていた。暫くすると風が益々強くなり、吹雪始めた。 見る見る間に、今まで見えていた視界は程んどなくなり、数十メートル先ぐらいまでしか見えなくなってしまった。 ピークに上がると、多くのテープがあったので、ここが笹ヶ峰かと思い標識を探すが見当たらない。 天候が悪くなってきたので、ここで引き返すかもう少し先まで行くのか迷う。時間はまだ早いので、せめて瀬戸越までと思い、先に進むことにした。 再度下ってから登り返したピークに手作りの笹ヶ峰の表示があった。先程のピークは笹ヶ峰ではなかったのだ、あそこで引き返さなくて正解だった。 ただここまで来ると益々吹雪は激しくなり、フードの隙間からたたきつける風と雪で頬が冷たく痛い。即刻引き返しを決断。 歩いてきた道を戻るが、先ほど付けたトレースが風と雪でもう薄くなっている。テープも先の方までは見えない。GPSを確認しながら戻る。 晴れていればなんでもない道だが、吹雪いてしまうと目標物もテープも踏み跡も見えなくなっていまう、方向を間違えてしまうと大変な事になってしまう。吹雪いている中では磁石と地図を確認するのはウットウシイ所もあるのでGPSは強い味方だ。 岩場のある尾根を登ると桧塚への分岐に着いた。ここまで戻ればもう安心だ。 明神平への下りの途中、数名の団体さんと行き違う。この悪天候でどこまで行くのかと尋ねると、少し先のピークまで行って引き返すとの事。 明神平で昼食をするつもりで、あしび山荘で風除けをしようとしたが、全く風除けにならず、致し方ないのでそのまま空きっ腹で下山向かう。 水場の少し先で、風の治まっている場所があったので、そこで立ったままサンドイッチを食べる。 山道は朝と違い雪で覆われているので、ルートを外さないように慎重に下って行く。 大分下って、川筋のルートに入った所で渡渉して少し下ってもルートがない。よく見ると反値側にルートらしきものが見える。渡渉箇所まで登り返し、よく見ると渡渉せずに回り込んで行く道となっていた。積雪がないと何でもないルートであるが、雪は全てを覆い隠していたので、全く気がつかなかった。 林道まで下っても雪が積もっている。今日はレンタカーで来ているので、チェーンは持参していない。帰りの道路が心配だ。 駐車場まで下りてきても、やはり雪は積もっていた、しかも激しい降りではないが、まだ雪が降っている。 駐車場には車の出た跡の雪のない所が2ヶ所あり、道路には轍も残っているので、つい先ほど出発した車があるようだ。 これ以上積もらないうちにと、後を追おうとあわてて準備し出発。ギアをL(ロー)にしてゆっくり下って行く、暫く下ると雪が少なくなり、集落の手前では、道路には雪はなくなった。 時間も早く、体が冷えたので、途中にある「やはた温泉」で入浴。駐車場を先に出た2台の車の方も入浴されていた。 風呂上りに体重を計ると満足に食べていなかったせいか4㎏も減っていた、車に戻り残っていたいたおにぎりを食べる。 天気予報では、近畿の東部方面は比較的良いとの予報で出かけたが、これは平地での事、山の上は全く天候は異なっていた。 ここまで激しく吹雪かれたのは、初めての経験。耳はニット帽をかぶっていたので問題なかったが、レインウェアーのフードをかぶっていても頬が冷たく、凍傷にならないかと心配し、鼻から下を両手でかぶせうつむいて歩いたほどだった。 笹ヶ峰で、そこから戻るのを決断して正解だった、もう少し先まで行っていて下山が遅れたら、チェーンなしのノーマルタイヤでは戻れなかったかも。 |